ジャイロUP初めてのチューニング
2021年 11月23日 22:57 (火)
まずはお知らせです。
当店では大口径プーリーに合わせるセカンダリーとして変速拡大済みセカンダリーを
販売しておりました。
加工はKN企画のセカンダリーアッセンブリーを使っていたのですが、
トルクカムのガイドピンがローラータイプに変わってしまいました。
このタイプは変速拡大が出来ません。(正確にはトルクカムの溝で遊びが大きく成り
変速が不安定に成る可能性が高い)
よって販売を中止しました。
一番良いのが、現在使用しているセカンダリーを加工に出して頂くことです。
もちろん、純正の新品を使用して製作することも可能ですが
かなり高額に成ってしまいます。
例を挙げてみますね。

まず7番のドリブンフェイスが6950円(7645円)、9番ガイドピン155円×3=465円(511円)、
11番シールカラー490円(539円)、13番センターナット350円(385円)
これに社外のトルクカムが5000円ぐらい?だとすると大体14000円ぐらいです。
もちろん、センタースプリングとクラッチは別に必要に成ります。
すると安いパーツを使っても17000円ぐらい掛かってしまいます。
これは加工前のベース状態での値段です。
今まではKNセカンダリーが7000円ぐらいでしたので純正を使うと1万円ぐらい
余計に掛かってしまいます。
トルクカムやセンターSPは仕様によってもお勧めが異なりますので
メールにて相談して頂いた方が良いと思います。
ちなみに後半のジャイロUPはKNのセカンダリーのフェイスとクラッチと
センターナットを使って、トルクカムはRRカム、センターSPは
シンコーメタル柔バネ、純正ガイドピンとシールカラーを使っています。
落とし込み加工は不要なので上記+オフセットワッシャーでOK。
KNセカンダリー 7040円
RRカム 11000円
柔バネ 5478円
ガイドピン 511円
シールカラー 539円
オフセットワッシャー 1600円
合計 26,168円
かなり贅沢な仕様でしょw
本題に入る前に前回のチューニングジャイロXですが、取り付けたリード足と
ディスクブレーキが滅茶苦茶良いんです。
乗ってみるとヘタったリアサスの悪さが目立ちます。
オーナーさんと相談してKN企画のスーパーショックを入れることにしました。

このショック、機能と性能からすると安過ぎ。
メチャお買い得です。
車高調、減衰力調整、バネレート調整まで着いているので
上手くセッティングすれば長距離でも疲れ知らずで走行出来ます。

ただ取り付けにはシートとリアカウルまで外す必要があります。
今回は2cmほど車高も上げました。
次にブレーキランプ。
雨が降ると水が溜まるんです。

割れは見当たらないのでパッキンを換えるしかないですよね。
高いパーツでは無いので交換しました。

ということで、ジャイロXのミニカー仕様のチューニングが終わって
福岡からオーナーさんに取りに来ていただきました。
ミニカーということなのでパワー控えめに製作したのですが、
「ジャイロってこんなに速かったっけ?」って感じでしたね。
走行動画はブログでも紹介したのですが、観ると乗るではかなり違うのは確かです。
それでは本題です。
当店では大口径プーリーに合わせるセカンダリーとして変速拡大済みセカンダリーを
販売しておりました。
加工はKN企画のセカンダリーアッセンブリーを使っていたのですが、
トルクカムのガイドピンがローラータイプに変わってしまいました。
このタイプは変速拡大が出来ません。(正確にはトルクカムの溝で遊びが大きく成り
変速が不安定に成る可能性が高い)
よって販売を中止しました。
一番良いのが、現在使用しているセカンダリーを加工に出して頂くことです。
もちろん、純正の新品を使用して製作することも可能ですが
かなり高額に成ってしまいます。
例を挙げてみますね。

まず7番のドリブンフェイスが6950円(7645円)、9番ガイドピン155円×3=465円(511円)、
11番シールカラー490円(539円)、13番センターナット350円(385円)
これに社外のトルクカムが5000円ぐらい?だとすると大体14000円ぐらいです。
もちろん、センタースプリングとクラッチは別に必要に成ります。
すると安いパーツを使っても17000円ぐらい掛かってしまいます。
これは加工前のベース状態での値段です。
今まではKNセカンダリーが7000円ぐらいでしたので純正を使うと1万円ぐらい
余計に掛かってしまいます。
トルクカムやセンターSPは仕様によってもお勧めが異なりますので
メールにて相談して頂いた方が良いと思います。
ちなみに後半のジャイロUPはKNのセカンダリーのフェイスとクラッチと
センターナットを使って、トルクカムはRRカム、センターSPは
シンコーメタル柔バネ、純正ガイドピンとシールカラーを使っています。
落とし込み加工は不要なので上記+オフセットワッシャーでOK。
KNセカンダリー 7040円
RRカム 11000円
柔バネ 5478円
ガイドピン 511円
シールカラー 539円
オフセットワッシャー 1600円
合計 26,168円
かなり贅沢な仕様でしょw
本題に入る前に前回のチューニングジャイロXですが、取り付けたリード足と
ディスクブレーキが滅茶苦茶良いんです。
乗ってみるとヘタったリアサスの悪さが目立ちます。
オーナーさんと相談してKN企画のスーパーショックを入れることにしました。

このショック、機能と性能からすると安過ぎ。
メチャお買い得です。
車高調、減衰力調整、バネレート調整まで着いているので
上手くセッティングすれば長距離でも疲れ知らずで走行出来ます。

ただ取り付けにはシートとリアカウルまで外す必要があります。
今回は2cmほど車高も上げました。
次にブレーキランプ。
雨が降ると水が溜まるんです。

割れは見当たらないのでパッキンを換えるしかないですよね。
高いパーツでは無いので交換しました。

ということで、ジャイロXのミニカー仕様のチューニングが終わって
福岡からオーナーさんに取りに来ていただきました。
ミニカーということなのでパワー控えめに製作したのですが、
「ジャイロってこんなに速かったっけ?」って感じでしたね。
走行動画はブログでも紹介したのですが、観ると乗るではかなり違うのは確かです。
それでは本題です。
去年、当店で製作したミニカー仕様のジャイロUPですが、
乗っていた方が実家に帰ったのでしばらくの間、オーナー不在でした。
今回、新しいオーナーさんにバトンタッチしてもう少し速くしたいとのことです。
チューニングにも興味があるとのことなので、私はアドバイスと試走のみのサポートで
初心者が初めてのチューニング&セッティングを記事にしてみます。
このジャイロUPはエンジンOHして約半年、5000kmほど走行したでしょうか?
駆動系以外はフルノーマルです。
ミニカー登録なのでメータ読み60km/h出るように駆動系チューニングしてあります。
内容はキャノピーのファイナルギア、当店の大口径プーリーと
前半紹介したセカンダリーだけです。
それではチューニング&セッティング前の走りです。
アクセル全開にしたのは30~40秒ぐらいです。
もっと長い距離を走ればもう少し出ると思いますが、いつでも出る時速で
最高速としています。
メータ読みで62km/hぐらいなので調子が良いノーマルの2stキャノピーぐらいですかね?
この状態からチューニングする訳ですが、駆動系は変えてあるので
パワーアップするためにスポーツマフラーに変更です。
とは言っても、ジャイロUPに入れるマフラーは限られます。
今回は定番中の定番、リバイブです。

私もUP用のリバイブを見るのは初めてでしたが、エキパイが2分割なんです。
取り付けてみると納得、そのままだとフレームが邪魔でエキパイが入らない。
50ccのリバイブはハイリバより高回転型のマフラーと聞いていたので
テスト用のウエイトローラーを3g×3、3.5g×3の19.5gにしてもらいました。
初めての駆動系ということで、WR交換も1日がかりですw
そしてマフラー交換後、初めての試走。
私は自分のジャイロXで後ろからついていき観ていたのですが、
峠の上り坂でエンジン回転が極端に下がって来るという、典型的な薄い
キャブセッティングでした。
変速タイミングは9100rpm、ちょっと高いですね。
ということで、キャブセッティングが必要と判ったのでジェット交換です。
峠の上りは焼き付きリスクを減らして濃いか薄いか判断が出来るのでお勧めです。
平地の全開走行で薄ければ、即焼き付きですからね。
さて、初めてのジェット交換は半日掛かりです。
出来た!と思ったが、エンジンが掛からない。
ジェットを掃除して入れなかったのかな?
またキャブを分解です。
そして長時間セルを回して奮闘した結果プラグを見るとびしょ濡れです。
バーナーでプラグを炙り、乾かしてもエンジン掛からず。
またもやキャブ分解。
なんどやっても駄目なので、助け船を出すことにしました。
プラグを外して穴からエアダスターすると勢いよくプラグホールから
ガソリンが噴水状態に成りましたw
ケース内にガソリンが溜まっていたんですね。
ジャイロUPのノーマルジェッティングはSJ40、MJ68です。
MJは薄いことが判っていますので、必ず上げなくてはいけませんね。
売られている純正キャブ用のメインジェットは大体5番単位でセットに成っています。
MJは2番上げの70番じゃ不安なので75番に、SJも2番上げの42番にしたので
2回目の動画撮影をすることにしました。
まだまだダメセッティングです。
MJは68番では薄い、75番では上は良くても途中がカブってしまう。
これ以上番手は下げられない。
やっとジェット交換に慣れてきて番手を微妙に変えていますが
上手くいかないようです。
今回はここまで。
WRの交換で軽い時と重い時の変速の違いはある程度やれば身に付くのですが、
難しいのはキャブレターのセッティングです。
ガスが濃い時の状態は大きいジェットを着ければ解るのですが、
薄い時はすぐに焼き付きに繋がるので、なかなか体感するのが難しいんです。
特に高回転での焼き付きはシリンダーとピストンに大きいダメージに成る可能性が
高いので出来るだけ急な上り坂で体感出来るようにしたのですが・・・・・
初心者には難しいようです。
薄い時の前兆が解って、それを見逃さなければ焼き付きと言う大きなリスクを
回避できますので、1つ動画を紹介しましょう。
BLACKBOXさんの動画です。
注目して欲しいのが4分過ぎの上り坂です。
それまでは8000rpm以上の回転数で上り坂も走っていたのに
斜度が緩やかに成ったのに回転が落ち始めて、音も変わってきます。(4分30秒辺り)
この時にアクセルを抜いて止まれればダメージを追うことなく試走を終えられます。
分かりましたか?
純正シリンダーだから回転や音が変わってからエンジン停止まで時間があります。
社外のシリンダーだと、音が変わってからエンジン停止まであっという間です。
続きは次回。
乗っていた方が実家に帰ったのでしばらくの間、オーナー不在でした。
今回、新しいオーナーさんにバトンタッチしてもう少し速くしたいとのことです。
チューニングにも興味があるとのことなので、私はアドバイスと試走のみのサポートで
初心者が初めてのチューニング&セッティングを記事にしてみます。
このジャイロUPはエンジンOHして約半年、5000kmほど走行したでしょうか?
駆動系以外はフルノーマルです。
ミニカー登録なのでメータ読み60km/h出るように駆動系チューニングしてあります。
内容はキャノピーのファイナルギア、当店の大口径プーリーと
前半紹介したセカンダリーだけです。
それではチューニング&セッティング前の走りです。
アクセル全開にしたのは30~40秒ぐらいです。
もっと長い距離を走ればもう少し出ると思いますが、いつでも出る時速で
最高速としています。
メータ読みで62km/hぐらいなので調子が良いノーマルの2stキャノピーぐらいですかね?
この状態からチューニングする訳ですが、駆動系は変えてあるので
パワーアップするためにスポーツマフラーに変更です。
とは言っても、ジャイロUPに入れるマフラーは限られます。
今回は定番中の定番、リバイブです。

私もUP用のリバイブを見るのは初めてでしたが、エキパイが2分割なんです。
取り付けてみると納得、そのままだとフレームが邪魔でエキパイが入らない。
50ccのリバイブはハイリバより高回転型のマフラーと聞いていたので
テスト用のウエイトローラーを3g×3、3.5g×3の19.5gにしてもらいました。
初めての駆動系ということで、WR交換も1日がかりですw
そしてマフラー交換後、初めての試走。
私は自分のジャイロXで後ろからついていき観ていたのですが、
峠の上り坂でエンジン回転が極端に下がって来るという、典型的な薄い
キャブセッティングでした。
変速タイミングは9100rpm、ちょっと高いですね。
ということで、キャブセッティングが必要と判ったのでジェット交換です。
峠の上りは焼き付きリスクを減らして濃いか薄いか判断が出来るのでお勧めです。
平地の全開走行で薄ければ、即焼き付きですからね。
さて、初めてのジェット交換は半日掛かりです。
出来た!と思ったが、エンジンが掛からない。
ジェットを掃除して入れなかったのかな?
またキャブを分解です。
そして長時間セルを回して奮闘した結果プラグを見るとびしょ濡れです。
バーナーでプラグを炙り、乾かしてもエンジン掛からず。
またもやキャブ分解。
なんどやっても駄目なので、助け船を出すことにしました。
プラグを外して穴からエアダスターすると勢いよくプラグホールから
ガソリンが噴水状態に成りましたw
ケース内にガソリンが溜まっていたんですね。
ジャイロUPのノーマルジェッティングはSJ40、MJ68です。
MJは薄いことが判っていますので、必ず上げなくてはいけませんね。
売られている純正キャブ用のメインジェットは大体5番単位でセットに成っています。
MJは2番上げの70番じゃ不安なので75番に、SJも2番上げの42番にしたので
2回目の動画撮影をすることにしました。
まだまだダメセッティングです。
MJは68番では薄い、75番では上は良くても途中がカブってしまう。
これ以上番手は下げられない。
やっとジェット交換に慣れてきて番手を微妙に変えていますが
上手くいかないようです。
今回はここまで。
WRの交換で軽い時と重い時の変速の違いはある程度やれば身に付くのですが、
難しいのはキャブレターのセッティングです。
ガスが濃い時の状態は大きいジェットを着ければ解るのですが、
薄い時はすぐに焼き付きに繋がるので、なかなか体感するのが難しいんです。
特に高回転での焼き付きはシリンダーとピストンに大きいダメージに成る可能性が
高いので出来るだけ急な上り坂で体感出来るようにしたのですが・・・・・
初心者には難しいようです。
薄い時の前兆が解って、それを見逃さなければ焼き付きと言う大きなリスクを
回避できますので、1つ動画を紹介しましょう。
BLACKBOXさんの動画です。
注目して欲しいのが4分過ぎの上り坂です。
それまでは8000rpm以上の回転数で上り坂も走っていたのに
斜度が緩やかに成ったのに回転が落ち始めて、音も変わってきます。(4分30秒辺り)
この時にアクセルを抜いて止まれればダメージを追うことなく試走を終えられます。
分かりましたか?
純正シリンダーだから回転や音が変わってからエンジン停止まで時間があります。
社外のシリンダーだと、音が変わってからエンジン停止まであっという間です。
続きは次回。