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吸気量を増やそうとすると○○が薄くなる

2020年 04月17日 19:22 (金)

昨日、全国に緊急事態宣言が出されました。
私も50年以上生きてきましたが、初めてのことです。
早く収束することを祈ります。

私の方はアパートの契約が5月5日に切れることからゴールデンウィークに
引っ越しする予定でしたが、新型コロナを含めいろんな問題があり考えた結果、
1か月ほど予定を繰り上げて引っ越ししたのが不幸中の幸いでした。
当初の予定通りなら、愛媛県外への引っ越しも難しかったかも知れませんね。

さて!鹿児島に来て10日余り経ちました。
今後の予定としては・・・・・・
新発売のジャイロ用アルミシリンダーの販売など
開店セールを予定していたんですけどね~
日本国内の状況を考えると無理ですよね。

ツーリング等、外出は控えても愛車のメンテナンス・カスタムなどは
出来ると思いますので開店前倒しセールとして「腰上ガンコート加工」を
受け付けたいと考えています。
今回の引っ越しで愛媛から鹿児島まで400km弱
ガンコート施工腰上のテスト走行をしました。

私のシリンダーヘッドには温度計を埋め込んであります。
気温や湿度、速度等でヘッド温度は変わりますのでハッキリとした数値は出ませんが
15~20度ほど、これまでよりも低く表示されました。
判りやすく例えると冷却ファンをUPSからKOSOに変えたぐらいの差です。
冷却ファンの比較記事

今まで75ccマロッシを高圧縮で組むとUPSファンでは冷却に不安がありました。
KOSOファンなら風量が多くて冷却も問題無いのですが、その分
回転抵抗があるので加速・最高速共に鈍ります。
この腰上ガンコート加工がしてあれば、レスポンス・最高速も狙えて冷却も確保出来る。
このぐらいの差に成りました。

施工方法は、シリンダーとヘッドを新しい鹿児島の住所に送っていただきます。
その腰上を洗浄し、汚れを落としてからサンドブラストでサビや古い塗装を落とし、
ガンコート専用の密着安定剤を噴いて、ガンコート施工を行います。

問題は価格です。
他店ではシリーンダーとヘッドをサンドブラストに出すだけで
10,000~12,000円ぐらい。ガンコートを含めると2~3万?
これじゃ~空冷エンジンに施工する人が殆ど居ないのも頷けます。
だから、今回は私が価格破壊を行います。
シリンダーとヘッドの両方にガンコートを施工して6,000円!(税抜き)

もちろん開店セール価格ですが、完全に赤字です!
シンコーメタルのold_kpさんやジャイロベースのぇっちんさんからも
心配されるぐらいの大赤字!
でも、良い物を皆さんに知って頂くためにも今回限りの特別料金です。

ガンコートは腰上に限らず、エンジン本体、キャブレター、
ディスクブレーキキャリパー、ラジエターやオイルクーラーから
フレームまで施工を考えていますので
この機会にお試し出来る価格で提供いたします。

カラーは「ゴールド、シルバー、艶消しブラック」の3種類を用意してありますので
この中から選べます。
受付期間はこのブログが公開されてからお住いの地域の「非常事態宣言」が
解除されるまでです。
政府の予定通りゴールデンウィーク明けなら良いのですが、
長引くようであれば私も頑張ってやりますね。

納期は少し掛かります。
1個づつ施工するととんでもないことに成るので、赤字を抑えるために各色の注文を
いくつか纏めて施工しますのでご了承ください。
私も非常事態が解除されたらすぐに走行出来るように頑張ります。

今後の作業がスムースに行えるようサンドブラストキャビネットを購入して
昨日、設置が完了しました。
これについては後日ブログでアップしますね。

それでは本題です。
混合気を増やすためにはどうしたら良いのか?でしたね。
多くの人が行うのが、純正エアクリーナーBOXを外して
パワフィルやファンネルにする。
あるいはキャブレターを大きくするです。
両方共、効果が高いのですがトラブルも多いんです。
そのトラブルを回避するためにポイントをいくつか紹介しますね。

エアクリBOX装着とパワフィルでは何が違うのか?
そのためにはキャブレターの仕組みを理解する必要があります。

P_20200404_173357.jpg

これは私のジャイロのキャブレターです。
油面は普通赤い線ぐらいですね。

P_20200404_173028.jpg

不細工な絵で済みません。
赤がメインジェット(ちょっと短く成っちゃった)、青がスロージェットです。
油面を考慮するとメインジェットは完全に水没(油没)しているのが判ると思います。
エンジンが低回転の時はフロート室の油面とメインジェットが刺さっている
ガソリンの吸い上げ室の油面は同じです。
アクセルを開けてエンジン回転が上がっていくと吸い上げ室のガソリンが減って
吸い上げ室の油面が下がっていきます。
もちろん、メインジェットの穴からは常時フロート室からのガソリンが補充されます。
補充が間に合わなくなって、吸い上げ室の油面がメインジェットの穴に達した時、
アクセル最大付近でメインジェットが利く訳です。
大きいメインジェットの番手の時は吸い上げ室の油面の低下が緩やかですが、
小さい番手の時は油面低下が早いのでニードルにも影響が出てくるのが
判ると思います。

ここまで解かりましたか?これを理解しておくのと、知らないのでは
キャブセッティングを行う上で差が出てきます。

小さい番手のメインジェットを使うと油面低下が早いってことはガソリンを
吸い上げるのがそれだけ大変に成るので、ニードルを上げたり
細いニードルに交換することが必要ってことですよ。

実は、この吸い上げ室の油面はメインジェット以外にも影響を受けます。
それがエアクリBOXやパワフィルです。
パワフィルは外気の気圧と同じ気圧の空気がキャブレターを通過します。
それに対してエアクリBOXは供給される空気が多くなるほど低い気圧の空気が
キャブレターを通ることに成ります。

確か小学校で習ったと思いますが「パスカルの法則」です。
低気圧が通ると海面が上昇するのと同じですね。
アクセルを開けてエンジン回転が上がるほど吸い上げ室の油面が上昇しようと
するのが、エアクリBOXってことです。

つまり、小さいメインジェットでも吸い上げ室の油面降下を抑えてくれる。
この気圧差を小さくしたければエアクリの空気取り入れ口を
増設すれば良いわけですね。
でも、パワフィルやファンネルのようにフロート室と吸気の圧力差が無い場合は
ニードルを上げたり細くしたり、ジェットの番手を大きく上げたりする
必要があるってことです。

純正キャブレターの場合、エアクリの負圧を使って丁度セッティングが出るように
ニードルの細さやテーパーに成っていますのでパワフィルやファンネルでの
セッティングが上手く出なかったり、難しかったりします。

次はキャブレターの口径を大きくする方法ですが、
口径を大きく(市販のビッグキャブなど)すると確かに吸気量は増やせますが、
流速が落ちるのでガソリンを吸い上げづらく成る。
キャブによってはニードルも別で販売しているのでエアクリでも、パワフィルや
ファンネルでもセッティングが出しやすいメリットがあります。

結構不安に成るのが純正のエアクリで空気は足りるのか?です。
マフラーの出口を見てください。
2stマフラーの排気口って結構小さいんです。
排気は吸気より温度が高いので、排気口は小さくて済みます。
当然、吸気口は排気口よりも大きくする必要があります。
でも、せいぜい開口面積が2倍ぐらいあれば最低限大丈夫。
つまり、純正のままで大丈夫です。

もっと混合気をぶち込みたいなら、掃気ポートを大きくしたり
リードバルブが大きく開くようにしたり、クランクケースの豚鼻の部分を広げたり
混合気の通るルートから見直ししないといけません。

前回のブログのコメント欄でWJチャンバーでディオキャブを使うことについて
質問がありましたので少し書きますね。
正直な言えばチューニング車両にディオキャブはお勧め出来ません。

P_20200417_162225.jpg

これは中期のライブディオのキャブレターです。

P_20200417_162351.jpg

開けてみるとこんな感じです。
赤丸部分にフロートバルブが入っていて油面を調整するのですが・・・・・

P_20200417_162426.jpg

燃料経路が狭いんです。
メインジェットの番手だと100番ぐらいしかありません。
つまり、スロージェット40番、メインジェット80番ぐらいでも
フルにジェットから燃料を吸い上げるとタンクから供給される燃料が
足りずにフロート室の油面が下がってきます。
そうなるとガス欠症状が出て、最悪焼き付きってことに成る。

今までの経験から言うと、ディオキャブで燃料が間に合うのは排圧マフラー仕様
ぐらいまでです。
燃料ポンプの不具合が無ければジャイロの純正キャブならガス欠症状は出ません。
確かに口径が大きいライブディオのキャブレターはポン付け可能で
加速も良く成りますが・・・・・
欠点もあるってことです。

じゃ~ジャイロ純正のキャブレターと無加工純正エアクリでどこまでいけるの?
って考えますよね。
この吸気系で75マロ&ISOリバイブの組み合わせで走行した動画がこれです。



シンコーメタルのold_kpさんの動画を勝手に拝借しました。
よかったらYouTubeで観てください。


ジャイロ純正キャブなら高速走行まで可能ですから、
リスクのあるディオキャブは勧めません。
セッティング技術が身に着いたら、ニードルセッティングの必要な仕様に
チャレンジしてPEキャブなどにするのが良いと思います。

結論を言うとマフラーが吸気を引っ張ってくれるので特に工夫しないでも
ある程度の吸気は確保できる。
反対にマフラーの性能が悪いと吸気も増えない。
もちろん、キャブレターを大きくすれば効果があるが、
キャブレターの基本的なジェットセッティングを覚えてからの方が良い。
ってことです。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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早速ありがとうございます!

2020年04月17日 23:39

ディオキャブの質問した者です。
詳しい解説とアドバイス、大変分かりやすく
ありがとうございました!

ディオキャブはキャパが低いんですね、、

今は排圧マフラー 太エキパイ仕様ですので、WJはポン付けしてから色々と試してみようと思います。
ノーマルキャブも売らなくて良かったですw

ゆくゆくはフルチューンに近いところまでやってみたいので。
これからもブログ楽しみにしてます。

2020年04月27日 08:58

無事引っ越し終わられたのですね
お疲れ様でした。
気候的には愛媛よりも暖かいですか❔

またまた質問なのですが、昔流行った?インテークチャンバーですが、これの効果って体感出来るくらいの差がありますか❔
今のディオに、200ccくらいの缶コーヒーの容器で作ってみたのですが、アクセルを再度開ける時に溜めた混合気も一緒に吸い込めるって事で、いいモノかなと思うのですが

Re: タイトルなし

2020年04月28日 23:35

ウルトラマンボーイさん

う~ん、愛媛より暖かい気はするのですが、外出を自粛しているのでよく分からないのが本音ですw

インテークチャンバーですが、低回転トルクを補うための物です。
高回転仕様で下がスカスカなら体感できると思いますが、ある程度下からトルクがあるなら必要無いかな?って思ってました。
私自身、スクーターはメットインに成ってからエンジン回りのスペースが無いので試すことがありませんでした。
RZ50などは純正でインテークチャンバーが着いていますから効果はあるはずです。
いろいろ試してみてください。

2020年05月01日 15:37

ありがとうございます。
低回転トルクを補う為だったんですね。
そういえば、昔乗ったTZR50も純正でついてました😅
メットインでスペースが無いので、今はアンダーカウルを外し30センチ位伸ばしてフレームに固定してます。
容量など色々試してみたいと思います。

楽しく読ませていただきました

2020年05月16日 16:04

とても楽しく読ませてもらいました。

他の記事も役に立つことたくさんそうなのでゆっくり読んで行こうかと思います!

Re: 楽しく読ませていただきました

2020年05月19日 16:22

イヴガレージさん

暇つぶしにでも成れば幸いです。