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かっさんJOGシリンダーの修復!

2019年 07月07日 00:53 (日)

集中豪雨で甚大な被害が出ているということで鹿児島へのツーリングを
延期していたのですが、大丈夫だったでしょうか?
今週末は落ち着いたようなので来週出発しようと思っています。

鹿児島ツー

ルートはこんな感じ。
愛媛県からフェリーで大分県に渡って南下していきます。
片道430kmですが、これってフェリー移動の距離も入っているのかな?
きっと往復800kmぐらいでしょうね。

今度のスペックは前回ブログで書いた50ccアルミシリンダーです。
ハイギアが入っていないので巡航速度は低いと思います。
スピード自体は問題無いのですが、今度の仕様は燃費が悪いんです。
20km/ℓを切るんじゃないかな?
ジャイロはギア比が低いのでノーマルギアでは60km/hの巡航を行うと
かなりエンジン回転数が高く成ってしまうからです。
2丁UPのハイギアを組んでやっとスポーツスクーターと同じぐらいのギア比に成ります。

それでも前回の75マロで行った関西ツーリング仕様より速いかも知れません。
あくまでも体感ですが、50mは5秒台中盤、最高速はメーター読みで85km/hぐらい。
ですから4stの125ccと同じぐらいで走れてしまいます。
鹿児島ツーリングから帰ったら動画を撮りましょうかね。

今回のブログのお題は「かっさんJOGシリンダーの修復」ですが、
この修復に使うコーティングについて少し説明したいと思います。
丁度発売されたばかりの「2ストロークマガジン18」にコーティングの
特集記事が出ています。

P_20190706_225256.jpg

このコーティング技術は新しい物では無く、新車のピストンに使われるぐらい
今では普通に浸透しています。
ただ、この施工はピストンの初期馴染みを目的とした物でした。
シンコーメタル代理店ではピストンだけでは無く、シリンダー側にもコーティングすることで
シリンダー及びピストンの修復が可能に成っています。
コーティングの厚みを2倍にすることが出来るのでピストンの首振り音の軽減にも効果があります。

そして何よりもパワーアップします。
どういうことかと言うと、例えばカタログ上で7.2馬力のJOGですが、
25年も経つとシリンダー壁面は削れ、二次圧縮は1kg/㎠以上
落ちていることも珍しくありません。
ピストンリングを新品に交換しても新車時には戻らないんです。
シリンダーにコーティングを行うことでシリンダーとピストンリングの当たりは
μ単位で再形成されます。
すると慣らしが終わる頃には新品以上の二次圧縮に成るのです。
つまり、ドライコーティングを行ったシリンダーは新品以上のパワーが出ます。
二次圧縮が落ちていた物と比べて1馬力以上UPすることがあるわけです。

私はたまに走行動画を撮りますが、最初は信じてもらえなかったことが多い。
同じパーツを使っても同じ走りに成らないし、同じ速度が出ないからです。
でも同じじゃないんです。
その一つがドライコーティングです。

後半に続く
私は自分のジャイロXのチューニングをたびたびブログで紹介しています。
エンジンの仕様を変える時に必ず書いているのが二次圧縮圧力です。
これが高ければ高いほど爆発力が強くなりパワーアップします。
ところが、他の人が同じ腰上を使って同じように組んで計っても同じ圧縮まで成りません。
これがドライコーティングの効果です。
補修だけでなく、パワーアップ目的で今使用している腰上をコーティング施工可能です。

P_20190621_105700.jpg

かっさんから預かってきたシリンダーとピストン2つです。
細かく観ていきますね。
まずはシリンダーの排気側と掃気側を上からと下から観た写真です。

P_20190621_105725.jpg
P_20190621_105737.jpg
P_20190621_105751.jpg
P_20190621_105806.jpg

典型的なオイル切れによる焼き付きの状態で、溶けたピストンのアルミが
付着しているところもあります。
普通の人なら再使用しないレベルですが、私の所に補修で入ってくるのに比べると
可愛いレベルです。

P_20190621_105904.jpg
P_20190621_105818.jpg

ピストンは左は軽傷ですが、右は重症です。
リング溝も修正しないといけませんね。

ピストンは水に重曹を溶かして煮込む。
すると付着したカーボンが浮いてくるのでワイヤブラシで擦れば綺麗に成ります。

P_20190621_130112.jpg
P_20190621_130133.jpg

上から観ると新品みたいに綺麗に成るでしょw
シリンダーはホーニング&清掃して問題が無いか?チェックします。

P_20190701_144538.jpg

排気ポート上部が欠けていますね。
このまま補修して使用すると走行中にピストンリングが折れる可能性が
ありますので、ポート修正も必要ですね。

補修が終わるとこんな感じ。

P_20190704_102545.jpg
P_20190704_102600.jpg
P_20190704_102733.jpg
P_20190704_102644.jpg

このコーティングですが、2stでも4stでも可能で50ccの原付から車まで可能です。
つまりガソリン車ならOK(ディーゼル車は試していません)
私の所は2stなら400ccまで、4stなら250ccまで対応可能です。

そして必ず慣らしが必要に成ります。
コーティングによってピストンとシリンダーのクリアランスが激狭く成っているからです。
アイドリングで最低1時間はエンジンを掛けて、その後も100kmまでは
エンジン回転を上げずに少しづつ燃焼室の温度を上げてクリアランスを
自己形成させてあげる必要があるからです。
温度が急に上がり過ぎるとクリアランスが無くなりエンジンが停止します。
その場合は、エンジンを冷やしてから再始動すればOKです。
馴らしをより慎重に行うことで静かでパワーの有る腰上に仕上げることが出来ます。
300km程度走れば余分なコーティングが落ちて慣らしも終了です。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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とても気になる記事を見つけました

2019年07月08日 11:15

やんちゃ親父様、いつも楽しく拝見させていただいております。
埼玉のシバタでございます。
さて、とても興味深い記事を見つけたのですが、
こちらの新しい記事です↓
http://www.eonet.ne.jp/~katana11/rio-enomoto/

簡単に言うとシュラウドの隙間を塞いでしまう、
という事ですが、だいぶ温度も下がっているようです。
が、ここってシリンダーやヘッドからの熱風を逃がす役割
があるんじゃなかっでしょうか??
確かどなたかのプログでも書いてあったような気がするのですが、
もしもすでに試されていらっしゃって、やっぱりシュラウドの隙間
は塞いではいけない、などご存知でしたら教えていただければ幸いです。

Re: とても気になる記事を見つけました

2019年07月08日 17:00

シバタさん

シュラウドの隙間は気にしたことが無いですね。
私の場合は風量の多い強化ファンを装着していますので、純正よりも隙間が多い方が冷えます。
風量が多くなるとその分抜かないと入りませんからね。

実際、ヘッド温度が200℃でも焼付くことが有りますし、私のように235℃に成っても焼けない。
重要なのはピストンの温度です。
極端な話し、ヘッド温度が400℃でもピストンさえ冷えていれば問題無いんです。

2019年07月09日 09:54

この技術は素晴らしいですね
多少のキズなら埋める事が出来るし、何より、新車以上のパワーが見込めるって、素晴らしいですね
個人で簡単に出来る作業ならって思います😅

Re: タイトルなし

2019年07月10日 08:02

ウルトラマンボーイさん

当店では3年ぐらい前から施工しているのですが、原付では一番人気が無いんです。
わざわざ補修しなくても安値で補修シリンダーやボアアップキットが出ていますからね。
個人で出来るなら良いのですが、原材料が高価で取扱いに注意が必要な薬品も使用します。
だからご自身で行うのは無理なんですよね。

No title

2019年10月26日 16:17

2st 125cc単気筒でこの加工をすれば、御いくら位掛かりますか?

Re: No title

2019年10月27日 01:24

Rioさん

コーティングの価格に関してはリンクにある「ジャイロベース越後屋」をご覧ください。
使用したシリンダー&ピストンはクリーニングやホーニングが必要ですし
補修が有り無しでは工程が異なりますので要相談に成っています。