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行き250kmの吸気仕様

2019年 05月18日 11:33 (土)

前回の記事で書いたように予定では「帰りの走行では自動車専用道路と
高速道路合わせて10時間は走行する」を予定していました。
のんびり4日ぐらい掛けて帰ってくる予定でしたが、そう甘くはありませんでした。

現地を出発した日は雨。
ホテルの駐車場でキャブレターにエアクリBOXを到着してチェックアウト。
シンコーメタルさんでチョロっとキャブセッティングを行っての出発です。
キャブセッティングといってもジェットをとニードルを弄って試走もしないで出発です。

kpさんは心配だったでしょうねw
これから雨の中、箱根の峠を越えるのに、ろくにセッティングもしないでの出発ですから。
箱根越えは問題ありませんでしたが、雨で手足がふやけます。
濡れた手袋は一度外すと再装着できない。
体力も奪われるので初日と2日目は予定していた距離が走れませんでした。

そのしわ寄せは残り2日にのしかかりました。
世間はゴールデンウイーク真っ只中!
昼間は渋滞で走行距離を稼げないと思い、深夜に出発したんですよ。
それが間違いの元でした。
走行距離を稼ぐために自動車専用道路を主体にルートを設定したんですが、
深夜の自動車道はペースが半端無い!
深夜のR246とは比べ物に成らないくらいハイペースなんです。
自動車道の標識は70km/hですが、平地なら最低でも90km/hぐらいで走らないと
怖いぐらいです。

これを2日で約10時間、高速道路を5時間で約15時間もほぼ全開走行に成りました。
これ、書くのは簡単ですけど実行するのは本当にクレイジーですw
普通の人ならかなりの恐怖だと思うのでネットで探してみたらありました。
気まま研究所ぶろぐ
この方は原付二種ですね。
パトカーに誘導してもらっても怖かったようです。

もちろんエンジンへのダメージが無かったと言えば嘘に成ります。
この時は無事に帰ってくることが出来ましたが、数日後にホームセンターへ
買い物に行った帰りに動かなくなりました。
エンジンは快調に回っているのに動力が後輪に伝わらない。
家まで押して帰って駆動カバーを開けてみました。
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ステージ6クラッチのボルト3本が吹っ飛びクラッチが壊れていました。
ステージ6クラッチの耐久性が悪い訳じゃ無いですよ。
ジャイロエンジンで15時間の全開走行でどれだけ負担が掛かっていたかってことです。

吹っ飛んだボルトはクラッチベルの中に有りました。
ボルトのネジ山はこんな感じです。
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まあこんなクレイジーな全開走行は滅多にやる機会が無いですから
貴重なデータが取れました。
68マロのアクセル全開走行時の燃費は15~17km/L前後でした。
これをどうすれば伸ばしていけるか?課題の一つです。

それでは本題です。
前回はキャブレターのフロート室内とエアクリBOX内の負圧差でガソリンを
吸い上げやすくすることを書きました。
これはクランク室からの負圧(流速)を補う物です。
つまり、キャブレターは流速と負圧差の両方を使ってガソリンを吸い上げることを
基本に設計されています。

たとえば50ccの純正シリンダーに24Φのキャブレターを組み合わせたとします。
ファンネルやパワフィルでセッティングすると流速が足りなくなってしまう。
シリンダー容量に対してキャブが大き過ぎるんですね。
ところが、エアクリBOXで負圧差を大きくしてあげると使えるように成ります。
こんな使い方も出来るのが負圧差を使ったセッティングです。

そして、エアクリBOXの負圧差を適正にすると燃費も良く成ります。
きっと吹き返しなどの燃料の無駄が少なく成るからだと推測しています。

私の使っているエアクリBOXは自作です。
水道管のパーツを組み合わせてあります。
3分割に成っています。

P_20190516_123744.jpg

これはキャブレター装着部で、シリコンホースの太さを変えることで
いろんな径のキャブレターを使うことが出来ます。

P_20190516_123819.jpg
P_20190415_122205.jpg
P_20190516_123808.jpg

これはツバ管を使った吸気口部分です。
内部から蓋をすることで入ってくる空気の量を制限出来、負圧の調整が可能です。

3つめは本体ですが、ただの水道管を切ったものです。
本体の長さを調節することでBOXの容量を調整することが出来ます。
これでエンジンの仕様に合った適切な気圧差が見つかれば
燃費が向上するんです。

じゃ~その適切な気圧差って具体的にどのくらいなの?ってことですが、
残念ながら計る機器が無いんです。
エアクリ内にセンサーを取り付けてタコメーターのように運転中に見られれば
ベストなのですが、市販されていない。
本体の筒の長さと有効な吸気口の数を変えて何度も走行テストをしないといけない。
ある程度の距離を走行しないと燃費は判りませんから毎日やっても数か月は掛かります。

去年は往復750kmの走行でかなりのデータが取れたので、その後の日帰りツーリングで
40km/Lと言う数字が出せた訳です。
今年はどうしたのかと言うと、春から今までの説明と逆のことをやっていました。

過去のブログには混合気を多く燃焼室内に入れればパワーが出ると書いています。
でも、BOX内の気圧を落とすとガソリンを吸い上げる量は増やせても、
混合気量は減ってしまうんです。
そこで調べてみると、ラムエアなどの加圧した空気をキャブレターに送る
幾つかの実験がされていたんです。
そこでこんな物を作ってみました。

P_20190415_122116.jpg
エアクリBOX内にPCケース用の電動ファンを入れてキャブレターに
強制的に空気を送るシステムです。
でも、これは大失敗。
キャブのフロート室よりも気圧が高く成るとガソリンが吸い上げられなくなります。
そこで、加圧した空気とフロート室内の気圧が同じに成るようにしました。

P_20190416_113933.jpg

キャブのオーバーフローパイプを加圧したBOX内に入れました。
これでフロート室の気圧とBOX内の気圧はイコールのはずですね。
これでエンジンは掛かるように成りましたが、速く成るどころか走行するのも難しい。
やっぱり負圧での動作で設計されたキャブを加圧で使うには無理がありそうです。

そこで考えました。
国道を使ったツーリングでは燃費は良いのに、アクセル全開の高速ツーリングで
燃費が極端に悪く成るのは負圧差が適正値から大幅に外れてしまうからでは?って。
エンジンの回転数が高く成ると負圧が強すぎてしまうのでは?
じゃ~エンジンの回転数が変わっても負圧を一定に保つBOXを作ってみよう。

エンジン回転に比例した空気をBOX内に取り込むシステムが必要です。
ジャイロは空冷でエンジン回転に比例して回転するクーリングファンがあります。
これを使うことにしました。
純正ではファンカバーから駆動系に繋がるホースが出ています。
これは駆動系からクーリングファン方向に空気を引っ張り、駆動系を冷却するものです。
これをクーリングファンからエアクリBOXに向かって空気を送るシステムに作り替えます。

P_20190415_101107.jpg

まずは空気の取り入れ口を塞ぎます。
そして上部に空気を送る穴を空けます。

P_20190415_101116.jpg

純正のホースに曲げたアルミパイプを繋げてBOX内に導きます。

P_20190415_111044.jpg
P_20190416_113921.jpg

あとは吸気のツバ管に蓋をして吸気を絞り、BOX内の負圧をフロート室より低くすれば
エンジン回転が上がっても負圧の変化が少ないエアクリBOXに成るはずです。
セッティングも案外簡単に出て「これは行けるかも!」って思った次第です。

これが、今回の長距離ツーリング関東行きの仕様です。
私としてはこの仕様だけ書きたかったのですが、それでは何をしているのか?
判らない人も多いと思いましたので、キャブレターの負圧差から説明したわけです。
まだ文面は途中ですので、次回に続きます。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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非公開コメント

2019年05月18日 16:30

68マロのアクセル全開走行時の燃費ありがとうございました

エアクリボックス

2019年05月21日 21:32

気になりますねその効果。

エアクリボックスに風を送り燃費が良くなったりターボみたいに加速が良くなったりしますか??

Re: タイトルなし

2019年05月24日 11:17

774レーシングさん

今後はこの燃費をどうやって伸ばしていくかが課題です。


けんさん

そう成れば凄いですよね。
送る空気は増えるのですが、キャブレターのガソリンを吸い上げづらく成ってしまうんです。
キャブレターに大量の空気を送り込む試みは、いろんな人が行っていますが、
未だに実用に耐えられる物を作って成功した例は無いんです。
ですので、今は燃費とパワーが両立出来るBOX内の負圧を探っているところです。