FC2ブログ

11月 « 2018年12月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 01月

ライブディオZXエンジンのSP仕様part3

2018年 12月03日 14:23 (月)

21世紀に成って一番進化したものと言えばコンピューターだと思います。
この進化によって、身の回りのいろんなものが急激に変わってきました。
たとえば携帯電話。

原付2stスクーター全盛期の1990年代に普及が始まった携帯電話ですが、
性能も悪く、各自が工夫して使っていました。
そう!チューニングです。
流行ったのは、アンテナを長い物に交換することかな?
電波の入りを少しでも良くするために行ったチューニングですが
効果はフラシーボ程度でしたね。

はたして、このチューニングは正しかったのか?
調べてみました。
携帯のアンテナを伸ばすのって、意味あったの?
まあ、これが現実です。
みんなが行っているから効果が有るとは限らないのがチューニングです。
でも、その当時は効果が有ると信じて行っていた訳です。

2stエンジンも同じですが、1997年以降はメーカーが開発を行っていません。
正しくはエンジンの性能から、クリーンな排気ガスにするための開発にシフトしてしまった。
ですので、これ以降は2stエンジンは進化していないんです。
皆さんの乗っている2stは、アンテナ付きの携帯電話と同じ性能、同じ考え方の
チューニングが行われている物が多い。

たとえばポート加工。
1970年代のカワサキのマッハは純正でも排気ポートが限界まで大きく作られていました。
各ポートは面取りされていました。
これがパワーが出るポートだと信じられていたころです。
現にこの当時のマッハは世界最速のオートバイでしたからね。

これが大きく変わってきたのが1980年代。
ヤマハのRZが出た頃からです。
排気ポートが小さく成り始めたんです。
もちろん、パワーが落ちた訳ではありませんよ。

当店はシリンダーのレストアで様々な年代の2stシリンダーを見ているので
年代によってどんなポートに成っているのか?診る機会が多いんです。
そして、最終の1990年代は更に排気ポートは小さく成り、ポートの面取りは
行われなくなりました。

でもポート加工といえば、排気ポートを大きくして面取りを行う人が多いんです。
1970年代のポートに近づけるようにポート加工するんです。
時代を逆行しているチューニングですね。
スマホに長いアンテナを着けているようなものなんです。

じゃ~現在のポート加工は?
コンピューターの進化で変わった部品に合わせれば良い。
今の4stは、みんなFI車ですよね。
キャブに変わって吸気はコンピューターが行っています。
私達の2stはキャブレターですから吸気は関係ありませんね。
2stで大きく変わったのはマフラーです。

排圧マフラーは、どの位の排圧を掛ければ良いのか?
形状や各部の寸法は?これらは全てコンピューターが行ってくれます。
チャンバーも同じです。
反転波の返ってくるタイミングも全てコンピューターで行って
それに合わせて職人が組み立てるだけです。

ポート加工はこのマフラーの性能をどうしたら引き出せるか?を考えて行えば良い。
今回はシリンダーのポート加工を例に上げましたが、他の部分も一緒です。
時代を逆行するようなチューニングは私はあまり行いません。
今回の話題は少し難しいかも知れませんね。

それでは本題です。
さて、今回のエンジンですがライブディオの弱点を取り除いて世界最速エンジンと
同じ考え方で作っていきます。
そのため、社外パーツも多く使います。
まず腰下ですが、ケース容量を増やして一次圧縮を下げます。

昔のチューニングでは掃気ポートからの吸気を出来るだけ素早く行うために
一次圧縮を上げるチューニングが主流でした。
ところが、今は逆で一時圧縮を下げるチューニングが行われています。
前回、紹介したマロッシのC-ONEエンジンも純正よりもケース容量を増やして
一次圧縮を下げています。

一次圧縮を下げるメリットはピストンが下がる時の抵抗が減ることです。
シリンダー内で爆発した混合気の圧力でピストンを下方向に押す訳ですが
一次圧縮が高いとピストンが下がる時に下から押し戻すように抵抗に成ってしまうんです。
だから、爆発力を活かせるように一次圧縮を落としてあげます。

デメリットは吸気しづらく成ることです。
といっても、一次圧縮に頼った吸気はリードバルブが開きっぱなしに成るまでの回転数まで。
6000~6500rpmまでです。
このデメリットを補うためには、吸気抵抗を少なくしてあげる必要があります。
短くて太いインテークマニーホールドにビッグキャブです。
これで一時圧縮が低い時のデメリットを補えます。

次はマフラー。
前半でも書きましたが、コンピューターの普及でチャンバーの性能が格段に上がりました。
マフラーといえば排気系のチューニングパーツですが、今のマフラーは吸気系に大きく
影響をあたえます。
チャンバーは吸気系のパーツと言っても良いぐらいです。

似ているのがターボです。
排気系に取付ける吸気系のパーツですよね。
より多くの混合気を入れられるので確実にパワーアップするパーツです。

今のチャンバーは排気ポートが開くと排気を引っ張り、排気ポートが閉じる寸前に
反転波で押し戻します。
排気を引っ張るってことは吸気の手助けにも成るわけです。
そう考えると一時圧縮を下げてもパワーが出せるように成ったのも
コンピューターのおかげですね。

もちろん、設計が古い昔のマフラーじゃ駄目です。
今回は現在でも新しいチャンバーを作っているリバイブさんの物を使うことにしました。
ライブディオ用のチャンバーは先週発売されたばかりの新型です。
チューニングエキパイも開発中とのことなので楽しみですね。

次に、この吸排気の良さを引き出すシリンダーです。
アルミのセンターリブが良かったのですが、吸気が悪いライブディオ用は
殆ど開発されなかったんです。
JOGはいろんな所から魅力的なボアアップキットが出ていますよね。
全て長いインマニのせいです。
ライブDIOはボアアップしてパワーを出そうとすると焼けちゃうんです。
今回はその心配が無いのですが、選択肢は1つしかありません。
当然、マロッシです。

ネットを観てもライブディオ用のマロッシは国内サイトで売っていません。
まあ、ノーマルに取り付ければすぐに焼けちゃいますから当然です。
でも、当店では販売しています。
吸気がノーマルなら焼けてしまうのでショッピングサイトには載せていません。
今回は、このマロッシシリンダーをフルポート加工&ドライコーティングした
SPシリンダーを装着します。

次回はいよいよパーツの組み付けです。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント

2018年12月04日 22:19

こんばんは
以前ZXのエンジンオーバーホールでお世話になった高本です

ブログいつも拝見して勉強させてもらってます
前にリバイブのマフラーがもうすぐ出るとのことで、楽しみに待っていたところでした!!

ZXの新品マフラーはさすがに廃盤のようなので、リバイブマフラーへ交換を考えています。

そういえば、CDIをデイトナをやめて、キャビーナ90のCDIを使い回転リミッターを外しました。気持ちトルクが増した気がします。

スマホのGPSメーターにて現在平地で7 7km 下りで85kmまで確認しました。回転数も下りで8600回転ほどです。

エンジンの方は絶好調で大満足してますが、まだまだ自分の力不足でエンジンの本領を発揮しきれていない気もします。

またマフラー交換したら質問するかもしれませんが宜しくお願いします。

長文で失礼しました

Re: タイトルなし

2018年12月05日 17:18

高本さん、こんにちは。

新型リバイブ良いですよ~
ただリバイブは錆びやすいので、使う前に耐熱クリアをスプレーしてから装着することをお勧めします。

ノーマルエンジンに駆動系だけのチューニングですから、実測80km/h弱は悪く無い数字ですね。
リバイブ入れてどうなるか?楽しみですね。