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高知ジャイロキャノピー part2

2018年 05月25日 07:22 (金)

後回しにしたオイルポンプですが、当店の問い合わせにも増えているので
今回は詳しく書こうと思います。
オイルポンプ自体の説明の前にオイルシールについて少し書きましょう。

エンジン本体の各部に装着されているオイルシールですが、裏表があります。

P_20180525_015738.jpg

これは今回交換するオイルポンプのシャフト部分のオイルシールです。
左が圧力やオイルが漏れに強い面、右が埃等が入らないようにするシール面
この裏表でオイルシールですね。

ただのゴムに見えますが、ゴムとスプリングの2つのパーツで出来ています。

P_20180525_020803.jpg

このスプリングがオイルシールの溝の中に装着されていてシャフト部分を締めて
オイルや圧力が逃げないように成っています。
他の部位のオイルシールも同じ構造です。
オイルシールが劣化してくると、このスプリングが脱落してケースを傷つけたり
ベアリングを破損させたり大きなトラブルに成り易い。
通常、オイルシールはケースに対して垂直に装着されていますが、
オイルポンプのオイルシールは下方向に装着されているため
脱落事故が多いんです。

本題のオイルポンプのオイルシールですが、シャフトのこの部分に装着されてます。

P_20180525_031801.jpg

さて、オイルシールはどちら向きで装着されているのでしょうか?
普通に考えればオイルポンプ内のオイルがケース側に漏れないように
スプリングが入っている方を内側に向けてあると思うのですが、
実際はスプリングが入っている側が外側に成るように装着されているんです。

P_20180525_032802.jpg

つまり、ポンプ内のオイルが漏れることよりも、ピストンが上下した時の
一次圧縮がオイルポンプ内に入らないことを重視した装着向きなんです。
オイルシールが傷んでくると一時圧縮の空気がポンプ内に入り、
ポンプから送られるオイルに気泡と成って混ざります。
気泡が入ると送られるオイルの量が減りますから、クランクベアリングの潤滑が不足して
ベアリングの寿命を縮め、ピストンは焼き付き易く成ります。

オイルポンプのオイルシールの寿命ですが、大体10年ぐらい。
ボアアップしてあれば、それだけ一次圧縮も高く成るので、それ以下です。
私はポンプが原因で焼きたくないので5年ぐらいで変えちゃいますね。

劣化を調べる方法ですが、今回は動画を撮りました。

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これは今回の高知キャノピーのオイルポンプです。
注意点はホースとワイヤガイドなど不要な物は外してから行うことです。
ホースを着けたままだと負圧が働いてしまうし、ワイヤガイドは重さがあるので
正確に判断できません。
この程度で本体が落ちるならボアアップ車両では使えません。
当然交換です。

しかも、この車両はワイヤ調整用のナットが遊んでいました。
つまり噴出量の調整がしていなかったんです。

後半に続く
オイルポンプは外すと、当然ホースからはオイルが出てきてしまいます。

P_20180523_163444.jpg

そんな時はボルトで栓をします。
太いホースは8mm径のボルトが丁度良いです。
細い方はオイルが出ても少量なのでそのままでOKです。

作業をしていると待っていたエキパイとマフラーが届きました。

P_20180523_115255.jpg

リバイブのボアアップ用エキパイです。
リバイブからは通常の物と太い2種類出ていたので迷ったのですが
今回は太いボアアップ用にしてみました。
今考えるとマフラーは触媒無しのタイプで抜けが良いので通常の太さが良かったかも。
ちなみにマフラーはKN企画の補修用、後期触媒無しタイプです。

エキパイのシリンダー装着部の内径を計ると25mmでした。
ちなみに純正のマフラーガスケットの内径は23mmほど、
マロッシ付属のマフラーガスケットも同じぐらい。
私の所で販売しているハイパーリバイブ用のガスケットは26mmです。
まあ、小さいよりも大きい方が抵抗に成らないのでハイリバ用を使います。

でも、マロッシシリンダーの内径は20mmなんです。
そこで、ポート加工して内径を25mmまで広げることにしました。
ところが広げ過ぎて穴が空きました。

P_20180525_053651.jpg

耐熱パテで補修。
というのも、ポート加工していて気が付いたのですが、このシリンダー
面取りしてあったんです。
以前も面取りシリンダーをチューニングしたことがあるのですが、
どうしても思ったようにパワーが出ないんです。
面取りしていないシリンダーと比べると体感で2割ぐらいパワーが低い。
何とか本来のパワーを出したいと思いながら加工していてやり過ぎてしまったんです。

マロッシシリンダーは穴が空くぐらい内部を広げると本当にパワーが出ます。
私のシリンダーなんかパテだらけですw

次はプラグコードとキャップ

P_20180525_063340.jpg

コードとキャップはIGコイルで作られたスパークのための電気を
ロス無く伝えなくてはいけません。
火花が小さければ薄い混合気でもカブってしまうことがありますから、
エンジンチューニングするなら確実に火が飛ぶことが必至条件ですね。
ところがこの2つは消耗品です。
寿命は15年程度と考えてください。

今回は販売する予定だった「マロッシボアアップスタートキット」のために
購入してあった物を使います。

P_20180525_063918.jpg

IGコイルとゴムカバーはそのまま使います。
純正のIGコイルは社外より丈夫です。
CDIもそうですね。

P_20180525_071033.jpg

その「マロッシボアアップスタートキット」ですが、ゴールデンウィーク明けに
販売する予定でしたが、遅れております。
SPチューニングシリンダーの予約で素マロが無く成ってしまったんです。
私としては製作に1週間以上掛かるシリンダーより素マロを出した方が楽なんですけどねw

今回紹介したオイルポンプとプラグコードはボアアップキットを入れるなら
必ず押さえておきたいポイントですので集中的に書きました。
「マロッシを入れたけど焼付いた」なんて人は結構当てはまると思いますよ。

長く成ったので次回に続きます。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

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