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高知からジャイロキャノピー入庫

2018年 05月21日 03:32 (月)

今回はリンクサスとブレーキキャリパーのオーバーホールを書く予定でしたが、
old_kpさんが過去に日記で詳しく書いていました。
行った作業は全く同じでしたのでそちらを参考にしてください。

リンクサスのOH
ブレーキマスター・キャリパーのOH
ホイールベアリングのOH

今回のリード足装着で苦労したのはハンドル周りでした。
どう考えても純正のハンドルにリード90のブレーキマスターを取り付けるには
無理があります。
そこでアドレスV125のブレーキマスターを使うことにしました。
ヤフオクで入手したブレーキマスターをハンドルに合わせてみるとこんな感じ。

P_20180514_133231.jpg

マスターシリンダーがカウルステーにぶつかるまで入れて、武川のスロットルホルダーを
取付けた状態です。
その時にハンドルの余りを計ってみると9cm弱です。

P_20180514_133326.jpg

ジャイロのスロットルコーンの長さは11cm。
あと2cmは内側に入れたいですね。
そこで、ハンドルのカウルステーをサンダーで削って取り付けました。

P_20180518_115946.jpg

マスターシリンダーから出ているホースガイドも干渉したので下部も少し削ってあります。
ミラー取付けですが、ジャイロのミラーは8mmの正ネジです。
アドレスV125は10mmの正ネジで、そのままでは取付けできません。
10mm⇒8mm変換アダプタを購入して取り付けました。
上の写真はすでにアダプタが着いています。

そしてミラーの取り付け位置ですが、1.5cmほど純正より手前に成りました。
ミラーをオフセットしてズラすステーも販売されていますが、移動幅は3~4.5cmです。
今回は使わずに取り付け角などを工夫して違和感が無いようにしました。

V125のブレーキのストップランプ配線は2極カプラー式です。
ジャイロの配線を加工して平型端子で取り付けました。

P_20180518_120024.jpg

次に純正カウルの加工です。
カウルが浮かないように干渉する部分を少しづつリューター等で削りました。
実はこれが一番時間が掛かったw

P_20180518_153621.jpg

ミラーの取付け穴を拡大してズラしたのですが、テンプメーターで隠れて見えませんね。
それにしても汚いですね~  掃除しなきゃw

それでは本題です。-
今回、紹介する車両は2st後期のジャイロキャノピーです。
高知県から自走で来ていただきました。

P_20180519_123216.jpg

DIYで全塗装した見た目フルノーマル車両ですが、マロッシシリンダー搭載の黄色ナンバー。
車軸間変更無しのジャイロで、珍しい原付二種仕様です。
車両はオークションで購入、初めからマロッシは入っていて、
駆動系のみショップで入れてもらったとのこと。
高知県では日を跨いでの預かり整備を受けてくれるところが無く、
本格的なメンテが出来ないとのことで、愛媛の私の所に来て頂きました。

試乗した感じでは車体自体に大きな問題は無く、
オークションで購入した車両にしては当たりでしょう。
気に成ったのはボアアップ車両にしては少しパワーが無いことと
変速上がりが起きている。
オーナーさんの話しでは、普通に走行していても9000rpmぐらいまで
回ってしまうとのこと。

帰りの高速バスの時間が決まっているオーナーさんを見送った後
さっそく二次圧縮を計ってみることに・・・・

P_20180519_143458.jpg

乗った感じから7.5kg/㎠あたりを予想していましたが何と9kg/㎠オーバー!
じゃ~なぜパワーが無いのか?
この圧縮なら普通よりトルク感もあるはずなのに?
それはエンジンカバーを開けて解かりました。

P_20180519_125200.jpg

ジャイロ後期エンジンを知っている人は解かると思いますが、
二次エアー導入用のパイプが見えます。
つまり、エキパイとマフラーが後期純正なのです。

解かり易く説明すると、マロッシのボアアップキットは後期純正マフラーはNGです。
理由は後期マフラーは抜けが極端に悪いため、ボアアップシリンダーの性能が
出せないからです。
恐らく前オーナーは、ただマロッシシリンダーをポン付けしただけ。
その証拠にエアクリは純正未加工のままでした。
もしかするとキャブセッティングもしていないかも知れません。

エンジンカバーのステー、エアクリ、マフラーを取外し腰上の状態を確認します。

P_20180519_142011.jpg
P_20180519_141952.jpg

本来なら焼付いてもおかしくない状態のはずなのに、ヘッドやピストントップは
カーボンが良い感じで付着しておりシリンダーは良好な状態でした。
つまり、抜けの悪いマフラーで、燃焼室は糞詰まり状態だったんです。
だから、高圧縮でも焼けない代わりにパワーも無かったんですね。
ヘッドガスケットはマロッシ付属の物だけ。
やっぱりポン付けです。

P_20180519_140855.jpg

プラグも8番が入っています。
次に回転上がりを起こしていた駆動系をチェックしてみます。

P_20180519_132559.jpg

社外ベルトが入っていますね。
オーナーさんに聞いた話ではモトリペアのセットが入っているとのこと。
取り外してプーリーを診てみると・・・・・

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こんな状態じゃ~変速にパワーを喰われてしまいます。
パーツクリーナーで綺麗にしてみるとスルスル動くように成りましたので
組みつけの際に使ったグリスが粗悪品だったのでしょう。
その証拠に、WRも表面にグリスが固まっていました。

次にクランクの精度をダイヤルゲージで測定。
曲がりも無く良い状態だと思われます。
次はクランクシャフトのオイルシールのチェック。
駆動系側はベルト粕の汚れで真っ黒なのでフライホイール側から診ます。

P_20180519_141026.jpg

今回はフライホイールの外し方を詳しくやりますね。
クーリングファンを止めている8mm頭のボルトを外すとフライホイールが見えます。
センターナットは14mm頭です。
これを外すにはソケットレンチとユニバーサルホルダーが必要です。

P_20180519_141157.jpg

こんなふうにユニバーサルホルダーを引っ掻けて
フライホイールを固定してセンターナットを緩めます。

P_20180519_141442.jpg

次にフライホイールプーラーをスパナで固定してセンターのボルトを
締めこんでいけばパカっとフライホイールが取れます。

このフライホイールプーラーですが、1000円程度の工具なので
買っておいても損はありません。
ジュネレーターコイルとフライホイールを綺麗にするだけでバッテリーの
寿命は延びますし、一次圧縮漏れもチェックできます。
バッテリーは安くても2000円、一次圧縮漏れでシリンダーを焼きつかせると
万単位での出費ですから安いものです。

フライホイールプーラー

2stDIOやジャイロのフライホイールプーラーはM24×1.0のサイズに成ります。

P_20180519_141625.jpg

コイルは汚れや錆はありますが、センターのオイルシールは綺麗です。
一次圧縮は漏れていませんね。
オイルシールからの一次圧縮漏れは過去のブログに画像が有りますから
探してみてくださいね。

腰下のオーバーホールも予定していましたが、今回は必要無しと判断。
ギアボックスもオイルは完全に腐っていましたのでオイル交換は必要ですが
異音も無いのでオーバーホールは次回にします。

今回はメンテナンス中心に行う予定でしたが、車両側は酷く傷んでいる所が無いので
せっかく入っているマロッシのパワーを引き出すことを中心に行いたいと思います。
そして、タイヤが純正でギア比が低いため、プーリーを大口径化して走行中の
エンジン回転を抑えて燃費を向上、その後に車体のメンテというメニューで
オーナーさんの予算内で仕上げる予定です。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

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