FC2ブログ

07月 « 2020年08月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 09月

RG250γの腰上レストア

2017年 12月19日 00:27 (火)

この時期に成ると夏の猛暑が懐かしく感じます。
最近の作業は屋外での作業が多いのですが、30分もすると
身体が芯から冷えてしまい、お風呂に飛び込んで身体を温めてから
再度、作業を続けるなんてことをしています。

早いもので、もうクリスマス&年末です。
そこで、プレゼントは出来ませんが、特別な物を用意しました。

P_20171218_213514.jpg

前にブログで紹介したマロッシのデジタルタコメーター&テンプメーターです。
このメーターは、まだ代理店の価格表にも無く、調べて頂き1個だけ輸入してもらいました。
したがって、日本で取付けている人はまだいない物です。
小売価格は14,000円。
これにマロッシヘッド7800円(ジャイロ用)をセットにして販売する予定です。

温度センサーをヘッドに内蔵するには、ヘッドに穴を空けて
パソコン用のCPUグリスで隙間を埋めてからパテ埋めするのですが、
作業料は無しで2つの商品価格+税で販売します。

1つしか無いので予約は不可、早い者勝ちですから公平にするため
12月24日の21時に当店のショッピングサイトにUPしますね。

話しは変わって私のジャイロですが、殆ど走っていなくて
やっと慣らし300kmってところです。
これからキャブセッティングを少し詰めていきたいと思っていますが、
今の状態だと気温が10℃以上ならチョークを引かなくてもエンジンが掛かります。
チョットSJが濃いんですね。
今がSJ50番なので、48番に変えれば丁度良いですね。

逆に20℃ぐらいあるのにチョークを引かないとエンジン始動出来ないようだと
SJを上げなければいけません。
SJの番手はなかなか決めるのが難しいのですが、
気候を利用すれば簡単に決めることが出来ます。

それでは本題です。
ジャイロキャノピーの中期エンジンをレストアする予定でしたが、
次々と仕事が入り、エンジンを灯油で洗っただけで作業が進んでいません。
ありがたいことですね。

P_20171218_111311.jpg

今回はRG250γの腰上が補修で入ってきたので紹介したいと思います。
近年、旧車のレストアがブームに成っていますが、上手くレストア出来ている人は
以外に少ないんです。
旧車のレストアを行うには、その車種がどんな特徴を持っているか?知ることで
直すポイントが解かってきます。

2stスポーツバイクは1970年代以前と1980年以降では大きく変わります。
70年代までは空冷エンジン80年代から水冷に変わったわけです。
水冷エンジンの口火を切ったのは、当時ナナハンキラーとして海外で発売されたRZ350です。
その国内版で発売されたのがRZ250。

RZ250は空冷の前車種RD250からの進化版でパワーは30psから40psにアップしての発売です。
RZはその後、RZ250Rに成りパワーは43ps。
それに対抗してスズキが出したのがRG250γです。

RG250γは同じく空冷のRG250の進化版でパワーは何と30馬力から45馬力にアップしています。
何と1.5倍のパワーアップです。
ここで問題なのが、2stオイルです。
ヤマハはパワーアップに対してよりハイグレードな赤缶が発売されていましたが、
スズキはCCISスーパーのみ。
性能はヤマハの青缶と同レベルだと私は感じています。

エンジンのパワーが1.5倍に上がればオイルのグレードを上げないといけないのは
原付でも同じですよね。
このパワーに対してスズキはオイルポンプで2stオイルの量を増やすことで対応したんです。
オイルポンプの増量で当時のγは白煙が他の車種より多かったんです。
でも、ポンプ増量は幾らかマシには成りますが、解決策ではありません。
エンジンの寿命は短く、3万kmも走ればフルオーバーホールが必要なほど傷みます。
その証拠に後継機のRGV250γはV型の高性能エンジンに成りましたが、
パワーは40馬力に下げられています。

つまりRG250γをレストアするには2stオイルで傷む部分を中心に補修し、
その後は高性能オイルを使わないといけないということです。

ここで参考に成りそうな動画をお見せします。



アイドリング時の音に注目してください。
ピストンが首を振ってシリンダーを叩くと、腰上からこんな音がします。
γのレッドゾーンは9000rpmからですが、オイルの性能を考えると8000rpm以上では
油膜切れを起こし、ピストンとシリンダーが擦れあって傷が入り摩耗します。
アルミのピストンが減ってピストンクリアランスが広く成って首を振るんです。

今回の腰上も同様の症状でした。

P_20171218_113431.jpg
P_20171218_235728.jpg
γは54mmボアですからピストンは53.95~53.96mmあるはずですので、約0.2mmも摩耗しています。
本来なら新品のピストンを入れるのがベストですが、すでに廃盤。
コーティングで補修して本来の厚みまで戻します。
シリンダーも結構な傷があるのでホーニングで凸を削って、コーティングで凹を埋めます。

そしてもう一つ問題があります。
2stオイルで潤滑するのは腰上だけではありません。
腰下の2stオイルで潤滑する部分も補修が必要です。
クランクシャフト左右のベアリングと小端部、大腿部のベアリングも傷んでいると思われます。
幸い、クランクケースを割るのは原付より簡単ですからクランクを取り出して
丸ごと井上ボーリングさんにクランクオーバーホールに出すのが一番確実です。
ここでオーバーホールしなければクランク終了で目が飛び出る金額に成ってしまいますよ。

RG250γの2stオイルですが、ワコーズの2CTにシンコーメタルの2stオイルを添加剤として
30~50%加えて使用してください。
そうすれば5万km~8万km程度は問題無く走れるでしょう。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント

届きました

2017年12月29日 01:01

デジメーター、ヘッド届きました。

小生、通勤に使っているディオですので、壊さない
が第一なので、ヘッド温度参考になると思います。

これからも、2スト原チャ?
大切に楽しんで行こうと思います。

片桐ファクトリー応援してますよ。

Re: 届きました

2017年12月30日 03:00

NSBさん、こんばんは!

通勤ディオですか!
通勤途中のトラブルなどあったら困りますからね。
ヘッド温度計は使い慣れると手放せないパーツに成ると思います。

冬は路面凍結などの恐れもありますので気をつけて通勤&原チャリライフを楽しんでください。
応援ありがとうございます。