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ジャイロ50cc試走

2017年 12月02日 19:16 (土)

まずはお知らせです。
今まで定期的に販売してきたジャイロのオーバーホール済みのレストアエンジンですが、
販売を終了することに成りました。

ジャイロの2stエンジンは3種類、前期・中期・後期に分かれています。
前期と中期のエンジンはギア比が低かったり、純正部品が無かったりするので
今後乗り続けるのも、チューニングベースとしても不向きです。
その為、前期・中期の車両のお客様向けに載せ替え用にエンジンを販売してきました。
ところが状況が変わり、今後は良いエンジンの入る見込みが無くなったので
販売を終了することに成りました。

ジャイロは車両販売価格が高いため、ヤフオクで売られているエンジンも高価です。
ライブディオZXのエンジンが12,000円程度で売られているのに対して
ジャイロのエンジンは30,000円前後です。
解体業者もエンジン始動動画を用意したり工夫していましたが、なかなか売れないんです。
しかも、業務で使用されたエンジンは、まともなパワーが出る訳も無く
売れてもクレームが多いそうです。
そこで、解体業者はエンジン単体の販売は止めて、バラして部品販売に切り替えています。

現在、ヤフオクでエンジン単体で売られているのは前期・中期エンジンだけで、
後期はほぼ個人出品に成っています。
個人出品のエンジンは、まず2オーナー以上でボロボロの状態が殆どです。
付き合いのあるバイク屋や解体屋からエンジンを仕入れることも考えましたが
最近は需要も少ないので販売を終了した次第です。

ジャイロを永く乗りたい方はXやUPの前期・中期の車両は早めに後期型への
乗り換えがお勧めです。
そして適切な時期に腰下とギアボックスのオーバーホールを行うことで
永く楽しめると思います。

腰下のオーバーホール時期について質問があったので少し書きますね。
2st原付スクーターの腰下は2stオイルによって潤滑が行われています。
クランクケース内の4つのベアリングの摩耗で腰下は傷みます。
クランクシャフト左右のベアリング、クランク大腿部のベアリング、スモールエンドベアリングです。
これが摩耗して減ってくるとオーバーホールが必要に成るわけですが、
摩耗の初期・中期では走行に殆ど影響が出ないんです。

走行に影響が出るのは、ベアリング破損などが起こる末期で、ここまで来ると
クランクシャフトまで摩耗が進んでしまいます。
この状態まで来るとクランク交換を含むフルオーバーホールを行っても
新車時の8割程度までしか状態を戻すことが出来ません。
ケース本体にも歪みなどのダメージが有るためです。
新車時の状態に戻すにはケースまで新品に交換するか、摩耗中期までに
オーバーホールするかのどちらかに成ります。

オーバーホール時期の見極めですが、素人ではまず不可能です。
使用している2stオイルの質と走行距離で判断するのがベストです。
ホンダ車の場合、フルノーマルで純正オイル使用だと15000km、
ワコーズの2CTなどの高性能オイルを使えば50000km程度がオーバーホール時期です。
駆動系やエンジンチューニングを行っていればオーバーホール時期は短く成ります。
私の車両は良いオイルは使っていますが、ボアアップなどのチューニングしてあるので
半分の25000kmがオーバーホール時期ですね。

実はバイク屋さんで売られている中古車は中期や末期に差し掛かった状態ですので、
購入時がすでにオーバーホール時期に成ります。
ヤフオクで売っているエンジンは末期が殆どです。

フルオーバーホールした後でチューニングを行っても末期のエンジンだと速くするのは
難しいんですよ。
同じ仕様に仕上げても何故か差が出てしまいます。
最高速で10~15km/hぐらい違って来ますね。

それでは本題です。
前回の試走の後、フライプレートを外し、駆動系のリセッティング、ビッグマニのパテ埋めを
行ってレスポンスを上げて、更にオイルポンプを外しました。
セッティングを行おうとエンジンを掛けたところ、外気温が低いのにチョークを引かないでも
エンジンが掛かります。
明らかにインマニのパテ埋めで吸気流速が上がっていますね。
スロージェットも交換する必要があります。

前の仕様ではSJは55番を着けていました。
これは少し薄めだったのに52番に落としてもチョーク要らず。
何度か試走をした後にSJ48番に決定しました。
MJは何故かあまり変わらず102番。
PJはとりあえずそのままです。

ところが試走中に思わぬトラブルが発生しました。
アクセルの戻りが悪いんです。
原因はオイルポンプのワイヤを外したためでした。
アクセルワイヤはスロットルスプリングとオイルポンプスプリングの2つの反発力で
戻るように成っています。
オイルポンプスプリングの戻す力が無いだけでアクセルが瞬時に戻らないんです。

PE20の強化スロットルスプリングを探したところ無い!
PWKキャブ用なら有るけど径は13mm、PE20は16mm。
とりあえず、PE24のスプリングと重ねて使うことにしました。

P_20171202_132332.jpg

そして、走り方にも注意が必要です。
長い下り坂ではハーフアクセルで走らないといけません。
オイルポンプならアクセルがオフでもエンジン回転数に応じたオイル量が供給されますが、
混合ではガソリンの量に応じたオイルしか供給されないんです。

試走中に空から私を呼ぶ声がしました。
見上げるとカーブミラーの支柱に登っている「タクトZXさん」でした。
高い所が好きな訳じゃないですよ~
お役所仕事で道路を安全に走行できるようにするのが彼の任務ですw

キャブセッティングが決まってくると、今度はクラッチがイマイチ。
そこで強化スプリングを柔バネに変えて、クラッチシューのウエイトを抜いて軽くしました。
そして動画を撮るためにテストコースへ。

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いつものように5秒後にアクセルを開けて計測しました。
0~60km/hが10秒、0~70km/hまで14秒ぐらいです。
前回と比べて0~60km/hは3秒、0~70km/hは6秒短縮しました。

まだ、発進時の加速が甘いので駆動系の調整でもう少しは縮まると思いますが、
こんなもんでしょうね。
50ccなら十分速いと思います。

どのくらい変わったか?ですが、60km/hは1分間で1km進みます。
60で割ると1秒に進む距離が出てきますから1000m÷60=16.7m
3秒で45m以上違いますよね。
ちなみに、前回の動画を観ると発進から10秒後は53km/hぐらいしか出ていませんので
10秒で50mぐらい離されるのでは?

最高速ですが、新品のシリンダーを入れてからまだ150kmしか走っていないので
全開時間を長く取れません。
乗った感覚だと今の仕様では75km/hぐらいだと思います。
二次圧縮が8kg/㎠と低いのでハイギアを今以上の高回転まで引っ張るトルクが足りない。
慣らしが終われば9~10kg/㎠まで二次圧縮を上げますからその分トルクは確保できます。
80km/hは超えるのでは?って思ってます。
ミニカーなら十分でしょ。

このタイムは素マロと比べても速いタイムです。
しかも、2丁UPハイギアが入ってますからね~
通常、ハイパーリバイブは50ccではパワーが出ません。
50ccは吸気量が少ないのでハイパーリバイブで強い反転波を起こせないからです。
当店の補修用シリンダーは吸気量は素マロ以上、排気も効率が良いように作っていますので
ハイパーリバイブでもパワーが出せます。

そして、ベースはKNシリンダーですから補修部品も安いんです。
ピストンキットが2700円ですからね~
純正ピストンならリングだけで2500円以上します。
コストパフォーマンス抜群でパワーは素マロ以上。
ミニカーでボアアップ車両をカモれますよw

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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No title

2017年12月06日 01:35

やんちゃ親父さま、こんばんは。

ウチの最年長氏の腰下は
末期の末期だと推測します。
カウンターギアの受けも
スコスコに緩かったです。

PE用のスプリング
私も過去に必死に探しました。
JUNインターナショナルさんにはあるようですが…

私、冬はチューニングも冬眠状態ですが、
仕上がっていないメンバーも冬眠するので、
いつまでも進歩がありません。(笑)
秋時点で、私のキャノピー
PE24、SJ65、MJ128、ツバ管6個で
メーター読み最高速85kmをマークしています。
UPより少しマイルドに仕上がりましたが
加速も良く、結構速いですよ!

Re: No title

2017年12月06日 10:10

GUCCIさん、こんにちは~

HIDEさんのエンジン厳しそうですね~

PE用の強化SPは見当たらないので特注で作っても良いかな?って考えてます。

キャノピーは重いですから、どうしても加速が悪く成りますね。
でも、85km/h出れば良いと思いますよ。
私の50ccのXと、どっちが速いかな?w