ジャイロシリンダーの排気ポート
2017年 11月26日 20:59 (日)
う~ん、毎週お決まりのように日曜日は雨が降っているので
ジャイロの走行距離が全然増えません。
腰上を交換してから約一か月経つのに、やっと100kmってところです。
とりあえず動画を撮ってみました。
まだ慣らしの初期ですから、全開時間は30秒です。
[広告] VPS
今回も解かり易いように、いつものトンネルで5秒後にスロットルオープンしています。
0~60km/hまでは13秒掛かっています。
0~70km/hまでは20秒です。
2丁UPハイギアが入っていなければもう少し速いと思います。
これを仕様変更しながら0~60km/hを10秒ぐらいに成るように仕上げていきたいですね。
駆動系のセッティングは68マロ改を装着していた時のままなので
とりあえず37.5g ⇒ 40.5gに変更して変速回転数を下げました。
マロッシはレーシングシリンダーですからパワーバンドは高回転寄りですが、
KNシリンダーはあくまでも補修用ですので、純正シリンダーと同等のパワーバンドです。
変速回転数を下げることでパワーを有効に使えるのでは?って考えです。
キャブセッティングも走るたびに少しづつ変更して試していますがイマイチです。
出足が、もたつくんですよ。
動画でもスロットルを開けてから2~3秒もたついているのが確認できるでしょう。
この辺りを改善するために少し変更&チューニングを行うことにしました。
まず、今までは350gのフライプレートが着いていました。
50ccでは重すぎるので外すことにします。
駆動系ではクラッチのミートタイミングを500~1000rpmぐらい上げてみます。
これはウインナーSPを強い物に変更すればOKですね。
オイルポンプも変えないと駄目ですね。
今は68マロ改用にワコーズのV2Rを使うために増量加工してあります。
現状のまま使うとオイルの質・量ともにオーバースペックでフリクションロスが大きい。
メリットよりデメリットの方が大きく成り、高回転も伸びないでしょう。
選択肢は2つ。
無加工のオイルポンプに変えてオイルのグレードを2CTに落として使う。
もしくは、ポンプレスにして今のV2Rを燃料に混合して使う。
少し考えましょうね。
そして吸気系。
PE20が着いているためビッグマニを使っています。
このマニの容量は50~120cc
ですので、ジャイロ用に使うには75マロでも少し大きいんです。
今回は50ccですから、マニを絞れば吸気流速が上がってレスポンスが上がるはず。

マニ内部をリューターで荒らしてパテの着きを良くしてあげます。
ニップル部にはドリルの刃を差し込んで仮固定。
パテが固まる前に抜けばOKですね。
さて、パテ埋めと思ったらパテが無い。
買いに行かなきゃ!
それでは本題です。
ジャイロの走行距離が全然増えません。
腰上を交換してから約一か月経つのに、やっと100kmってところです。
とりあえず動画を撮ってみました。
まだ慣らしの初期ですから、全開時間は30秒です。
[広告] VPS
今回も解かり易いように、いつものトンネルで5秒後にスロットルオープンしています。
0~60km/hまでは13秒掛かっています。
0~70km/hまでは20秒です。
2丁UPハイギアが入っていなければもう少し速いと思います。
これを仕様変更しながら0~60km/hを10秒ぐらいに成るように仕上げていきたいですね。
駆動系のセッティングは68マロ改を装着していた時のままなので
とりあえず37.5g ⇒ 40.5gに変更して変速回転数を下げました。
マロッシはレーシングシリンダーですからパワーバンドは高回転寄りですが、
KNシリンダーはあくまでも補修用ですので、純正シリンダーと同等のパワーバンドです。
変速回転数を下げることでパワーを有効に使えるのでは?って考えです。
キャブセッティングも走るたびに少しづつ変更して試していますがイマイチです。
出足が、もたつくんですよ。
動画でもスロットルを開けてから2~3秒もたついているのが確認できるでしょう。
この辺りを改善するために少し変更&チューニングを行うことにしました。
まず、今までは350gのフライプレートが着いていました。
50ccでは重すぎるので外すことにします。
駆動系ではクラッチのミートタイミングを500~1000rpmぐらい上げてみます。
これはウインナーSPを強い物に変更すればOKですね。
オイルポンプも変えないと駄目ですね。
今は68マロ改用にワコーズのV2Rを使うために増量加工してあります。
現状のまま使うとオイルの質・量ともにオーバースペックでフリクションロスが大きい。
メリットよりデメリットの方が大きく成り、高回転も伸びないでしょう。
選択肢は2つ。
無加工のオイルポンプに変えてオイルのグレードを2CTに落として使う。
もしくは、ポンプレスにして今のV2Rを燃料に混合して使う。
少し考えましょうね。
そして吸気系。
PE20が着いているためビッグマニを使っています。
このマニの容量は50~120cc
ですので、ジャイロ用に使うには75マロでも少し大きいんです。
今回は50ccですから、マニを絞れば吸気流速が上がってレスポンスが上がるはず。

マニ内部をリューターで荒らしてパテの着きを良くしてあげます。
ニップル部にはドリルの刃を差し込んで仮固定。
パテが固まる前に抜けばOKですね。
さて、パテ埋めと思ったらパテが無い。
買いに行かなきゃ!
それでは本題です。
前回、補修用シリンダーの掃気ポートの説明をしましたので
今回はジャイロの排気ポートについて少し書きたいと思います。

これはジャイロの純正シリンダーの排気ポートです。
形は上部がフラット気味ですが、ほぼ楕円ですね。
水平の3本線の真ん中は掃気ポートの上部のラインです。
ここで注目して欲しいのは横方向の膨らみです。
純正シリンダーは掃気ポートのライン上が一番膨らんでいます。

今度はマロッシシリンダーの排気ポートですが、一番横方向に膨らんでいる部分は
排気ポートの上部ラインと掃気ポートのラインの中間部です。
これで何が変わるのか!
解かり易いように掃気ポートのラインにピストンリングを当ててみます。

(排気ポート内を拡大中のシリンダーでごめんなさいね)
ピストンリングの上下では開口部の面積が2:1程度です。
(上部からの撮影の為、写真ではもっと差があるように見えてしまいます)
純正を同様に行うと、ほぼ1:1なんです。
つまり、マロッシシリンダーは掃気ポートが開く前に、できるだけ排気を終わらせて
しまおうと言う意図が解かると思います。
ここで、マフラーについて書いたことを思い出してください。
排圧マフラーとチャンバーでは排気の仕組みが違うことをやりましたね。
チャンバーは排気の流速を利用して吸気を行うので、掃気ポートが開くまでに
燃焼室の圧力をゼロにしておく必要があるということ。
これを観るとマロッシシリンダーの性能を活かすにはチャンバータイプのマフラーが良い。
これなら、かなりの回転数に成っても掃気ポートが開く前に
燃焼室の圧力を抜くことが出来そうですよね。
マロッシが高回転シリンダーって言われるのは、この部分で判断できます。
じゃ~今回のKNシリンダーはどうなの?

形状は鏡餅のような形状でリング上下の面積比は1:1です。
この形状だと、圧縮を徐々に抜いていくので純正よりトルクは出ます。
排圧マフラーなら車重があるジャイロでは悪く無いポートです。
でも、チャンバータイプのマフラーを合わせると良い所が無いですね。
そこで、当店の補修用は形状を変更してあります。
横に1mmづつ拡大、一番広い部分は排気ポート上部から掃気ポート上部までの
上から2:1の場所にしました。
マロッシのように1:1にすると、排気量の小さい50ccではトルクが無く成ってしまう。
そこで、2:1にしてトルクを残しつつも、掃気ポートが開く前に出来るだけ排気が
できるように考慮した排気ポートです。
え~写真撮るの忘れていました。
そのうち、ショッピングサイトにUPしますね。
排気ポートの大きさや形状は掃気ポートが開くまでをどうするか?
トルクと最高出力が出る回転数を考えて決めていかないと良いシリンダーに成らないんです。
ジャイロの場合はトルクをどう残して、パワーを上げるかですから難しいですね。
今回はジャイロの排気ポートについて少し書きたいと思います。

これはジャイロの純正シリンダーの排気ポートです。
形は上部がフラット気味ですが、ほぼ楕円ですね。
水平の3本線の真ん中は掃気ポートの上部のラインです。
ここで注目して欲しいのは横方向の膨らみです。
純正シリンダーは掃気ポートのライン上が一番膨らんでいます。

今度はマロッシシリンダーの排気ポートですが、一番横方向に膨らんでいる部分は
排気ポートの上部ラインと掃気ポートのラインの中間部です。
これで何が変わるのか!
解かり易いように掃気ポートのラインにピストンリングを当ててみます。

(排気ポート内を拡大中のシリンダーでごめんなさいね)
ピストンリングの上下では開口部の面積が2:1程度です。
(上部からの撮影の為、写真ではもっと差があるように見えてしまいます)
純正を同様に行うと、ほぼ1:1なんです。
つまり、マロッシシリンダーは掃気ポートが開く前に、できるだけ排気を終わらせて
しまおうと言う意図が解かると思います。
ここで、マフラーについて書いたことを思い出してください。
排圧マフラーとチャンバーでは排気の仕組みが違うことをやりましたね。
チャンバーは排気の流速を利用して吸気を行うので、掃気ポートが開くまでに
燃焼室の圧力をゼロにしておく必要があるということ。
これを観るとマロッシシリンダーの性能を活かすにはチャンバータイプのマフラーが良い。
これなら、かなりの回転数に成っても掃気ポートが開く前に
燃焼室の圧力を抜くことが出来そうですよね。
マロッシが高回転シリンダーって言われるのは、この部分で判断できます。
じゃ~今回のKNシリンダーはどうなの?

形状は鏡餅のような形状でリング上下の面積比は1:1です。
この形状だと、圧縮を徐々に抜いていくので純正よりトルクは出ます。
排圧マフラーなら車重があるジャイロでは悪く無いポートです。
でも、チャンバータイプのマフラーを合わせると良い所が無いですね。
そこで、当店の補修用は形状を変更してあります。
横に1mmづつ拡大、一番広い部分は排気ポート上部から掃気ポート上部までの
上から2:1の場所にしました。
マロッシのように1:1にすると、排気量の小さい50ccではトルクが無く成ってしまう。
そこで、2:1にしてトルクを残しつつも、掃気ポートが開く前に出来るだけ排気が
できるように考慮した排気ポートです。
え~写真撮るの忘れていました。
そのうち、ショッピングサイトにUPしますね。
排気ポートの大きさや形状は掃気ポートが開くまでをどうするか?
トルクと最高出力が出る回転数を考えて決めていかないと良いシリンダーに成らないんです。
ジャイロの場合はトルクをどう残して、パワーを上げるかですから難しいですね。