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マッハⅡ 350SSシリンダー再入庫

2017年 07月31日 01:03 (月)

秋に向けて新たな仕様にするため、サブエンジンのシリンダーを外しました。
このエンジンは、この春に松山⇔御荘湾のツーリングを行って
帰りは高速道路を約1時間、ほぼ全開走行を行ったエンジンです。

駆動系は熱ダレしないよう考えて作り込み、ギアは2丁アップハイギア、
腰下には2mmロングクランクを入れ、腰上は75マロ、
PEキャブレターと自作エアクリ、ハイパーリバイブという仕様でした。

この仕様でも楽に90km/hオーバーで走れたのですが、煮詰めていけば
もっと速いエンジンに成りそうなのでリチューンしてみようかと思います。

ジャイロのメーターは、90km/hまで表示出来ません。
何故、90km/hオーバーって言い切れるか?
実は最近の大型トラックって速度リミッターが装備されていて90km/hまでしか出ないんです。
だから、高速に乗る時は新し目の大型トラックが来るのを待って、後を着いていけばOK。
これで着いて行ければ90km/hです。簡単、確実でしょw

まずはピストンピンからチェックしてみます。

P_20170730_203453.jpg

このエンジンはロングクランクで12mmピン仕様なので、
75マロ付属のピストンが使えませんでした。
そこで他社の12mmピン仕様のピストンを代用したのですが、全く問題無いですね。
10mmのピストンピンはマロッシを高圧縮で組むと持たないと聞きますが、
10mmのピストンピンよりも純正のニードルベアリングの方が先に壊れます。
ですので、ピンに焼きが入ったり変摩耗した場合は2stオイルの性能不足です。
ピンの強度は10mmと12mmでは違いますが、硬度自体は変わりません。
12mmピンでも2stオイルの性能が悪ければ油膜が切れて焼きが入ったりしますよ。

このピンの状態から、二次圧縮13kg/㎠で一時間全開でも全く問題無いですね。
もちろん、ピストンも良い状態で、コーティングが良い感じで剥がれていました。

次にシリンダーですが、排気ポートの内部だけは拡大しましたが、ポートの大きさや
位置は手付かずでした。
そこで、ホーニングして改めてポートの高さを確認します。

P_20170726_114241.jpg
P_20170726_114233.jpg
P_20170726_114248.jpg

排気ポート周辺の縦傷はエキスカやった時の傷ですね。
黒くコーティングで埋まっていますから問題無いです。

ポートの高さですが、左側の第一掃気ポートを基準にすると右側が下がっていますね。
そして、第一ポートより第二ポートは0.3mmほど低く成っています。
第三ポートに限っては、「これでしっかり機能してるの?」って思うぐらい下がってます。
75マロは49mmボアですからシリンダーの内壁を1mm削ってあるわけです。
1mm削ると、これだけポートはズレてくるってことですね。

このポートの高さを揃えて、排気と掃気のクランク角を修正したら
まだパワーアップできそうですよね?
これだけポートがズレていて90km/hオーバーだったので、
どれだけ変わるか?楽しみです。

P.S ポートの高さの計り方について質問があったので少し書きますね。
ピストンリングを一本シリンダー内に装着します。
この時に合口がポートに掛からないように注意してください。
そして、リングの入っていないピストンで押していけば、リングは平行に入っていきます。
そして、ポートの位置に来たら赤鉛筆でクルっと線を引くだけです。
簡単でしょ?
油分が有るとインクを弾くので、パーツクリーナー等でリングとシリンダーを
綺麗にしてから行ってくださいね。

それでは本題です。
2カ月ほど前にドライコーティングで補修したマッハⅡ 350SSシリンダーが
再入庫しました。
馴らしを行わずにエンジンを回したところ、コーティングが剥がれてしまったとのこと。

P_20170729_012626.jpg

これはホーニングしてポート修正を行う前の写真ですが、排気ポート周辺が傷だらけです。
いくら慣らしを怠ったとは言え、通常ならこんな傷は入りません。
原因は他にあるはずです。

そこで、ピストンリングをチェックしてみました。
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1.44mmから1.49mmまでバラバラです。
普通はこんなに偏った減り方はしないはずなのに、おかしいなぁ~?
そこでリングギャップを計ってみました。

1501427101910.jpg

何と!2.2mmもギャップがあります。
これで解かりました。
このシリンダーはボーリングしてあり、1mmのオーバーサイズピストンが入っています。

ボーリングでは、いきなり1mmも広げません。
つまり、最初は0.5mmサイズのボーリングを行って、焼き付きなどのトラブルで
1mmサイズまで再ボウリングされたシリンダーなのです。

ピストンの直径が0.5mm大きく成るとピストンリングは1.5mm長く成ります。
(直径×3.14=外周 ですよね)
そして、350SSのリングギャップの推奨値は0.7mmですから・・・・・
このピストンリングは0.5mmオーバーサイズピストンのリングってことです。

ボーリングしてオーバーサイズのピストンは購入したものの、ピストンリングは
前のまま再利用されたんですね~

リングのサイズが違えば、リングテンションも掛かりませんから、ピストンは首を振ります。
結果、アッと言う間にコーティングは剥がれて、シリンダーも傷だらけに成りました。

通常、これだけ傷があった場合、2度ボーリングしてありますから
スリープ打ち替えです。
プラス、ピストンとリングを3気筒分購入する必要が出てきます。
でも、ドライコーティングなら補修が出来てしまうんですよ~

ピストンリングは純正の1mmオーバーサイズの新品を入れて
来週にはお届けしますね。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

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速度

2017年07月31日 21:27

スマホのGPSスピードメーターで測った速度でよろしく。純正メーターなんてあてにならないですよね?

またまた、ためになります

2017年07月31日 23:33

CDI純正に戻して見ます。
エンジンのかかりとか加速は良くなったんですけどね。
ポートの修正興味あるんですが、これどうやって削るんだろう?
普通のリューターだと入らないから歯医者さんとかが使用してるやつ使うのかな?
ポート修正の記事楽しみにしてます。

こんにちは~

2017年08月01日 09:36

あにきさん

スマホのGPSスピードメーターですが、実はあてに成らないことが最近分かってきました。
詳細は次回のブログで書きますね。


ジャビットさん

市販のCDIは点火時期が非公開なので詳しく調べるにはタイミングライトが必要ですからね~
せっかく点火時期を変更できるパーツなのにデータ未公開は意味が無いと私は思います。

掃気ポートの修正にはアングルリューターが必要ですね。
旧車や社外のシリンダーは酷い状態の物も多いので、私も購入しましたよ。
でも、かなりの慣れと技術が必要なのでDIYでは難しいですね。