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ライブディオZX中期極上エンジンのレストア

2017年 06月18日 23:49 (日)

前回記事で紹介したピストンですが、ダメ元でKN企画さんにメールしたところ
すぐに代用品を送っていただき、交換していただけました。
チューニングパーツは全部確認してから加工に入らないと駄目ですね。

そして、まだ開封していないシリンダーキットを開けてみたところ・・・・・

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クリアランスが激狭です。
1/100~2/100mmぐらいでしょうか?

ホーニングして調整しましたが、そのまま組んだら、すぐに焼付いてしまいます。
old_kpさんに相談したら交換して貰った方が良いとのこと。
次回からは自分で調整しないで交換して貰いましょう。

とりあえず最初の特別仕様の3セットだけ完成しましたので
先ほどショッピングサイトにUPしました。

丁度、「タクトZX」さんが車両を取りに来たので完成したシリンダーを
観ていただいたのですが、縦ディオには着かないか?と聞かれました。
ジャイロ用なので無理と知ると残念がっていましたよ。
ちなみに彼が値を付けるとしたら24,000円だそうですw

その「タクトZX」さんですが、今回はライブディオZXのエンジンを
オーバーホール&チューニングしたのですが、正直言ってパワーが無い。
今まで横ディオは散々入庫したのですが、こんなに走らないのは初めてです。
何か原因があるはずなので今後は原因究明が課題です。
マフラーは新品なので、考えられるのは腰上、吸気系、電気系ですね。
しっかりパワーが出るまで付き合いますので長期戦で頑張ります。

それでは本題です。
去年?入荷したライブディオZX中期エンジンが時間が取れず手付かずでしたが、
何とかレストアに入りました、
このエンジン、ギアボックス側は並みですが、腰下の方は歪みが少なく極上だと感じて
仕入れたのですが、クランクが少し歪みがあったので井上ボーリングさんに修正に出したんです。

クランクが修正から戻ってきたところで、タイミング良く「タクトZXさん」のエンジンが入庫して来て
「タクトZX」さんのエンジンのクランクが終了してしまったので、そのクランクを使ってしまったんです。
と、いうことでクランクが無い!

ケースが極上なのに、ただの台湾クランクは入れたくないので、これにしました。

P_20170615_123415.jpg

赤クランクですね。
早速、クランク精度を計測。

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済みません!今回は野外で撮影したらピンボケしてしまいました。
針の振れは駆動系側が2/100ぐらい、フライホイール側が3/100強でした。

P_20170616_202404.jpg

早速、組み上げます。
いつも通り、ベアリングのセンター出しも完璧に行って慎重に組みましたよ。
そして組み上がったクランクはこんな感じ。

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装着後の精度はクランク単体で計測した数値のまま。
通常は1/100~3/100ぐらいは振れが大きく成ってしまいます。
ケースの精度が良いほど装着時の誤差が少ない訳ですが、
やはり、このエンジンは極上ですね。

ただ、ギア部の軸受け部の摩耗が少しある。
そこで初めての試みですが、軸受けとギア本体に
本格的なドライコーティングを試みました。

P_20170612_152210.jpg

ギア本体は焼き入れがしてあるので高温でのコーティング焼付が出来ません。
そこで、モリコート7409での低音焼付にしました。
焼付温度は150℃、時間はなんと3時間です。

ギアコーティングはギア鳴りに効果があると言われています。
特にジャイロはギア鳴りする車両も多く、今までは新車並みに仕上げるのが困難でした。
私のスペアエンジンもギア鳴りがあるので同様の加工を行って
効果があれば今後は積極的に取り組みたいと思っています。

そして、オイルポンプですがオイルシールは傷んでいて、シャフトも摩耗していました。

P_20170617_135338.jpg

オイルシールが当たる部分ですね。
これじゃ~オイルシールを交換しても効果は半減。
今までなら新品交換ですが、こちらもコーティングで補修してみました。

P_20170617_221758.jpg

コーティングってレストアには欠かせない物に成ってきています。
依頼が増えれば単価も下げられますので、どんどん使っていきたいと思います。

この腰下に合わせる腰上ですが、悩みましたよ~
ボアアップも考えたのですが、装着されていたシリンダーは状態が良かったので
ポート加工して取り付けることにしました。

P_20170618_224015.jpg
P_20170618_224151.jpg

排気ポートだけでは無く、掃気ポートも手を入れたフルポートです。
駆動系は大口径プーリー、純正ベルト、変速拡大済みセカンダリーに
ジャイロのセンターSPを入れて仕上げる予定です。
エンジンはショッピングサイトに近日中にアップ出来るかな?
価格は・・・・まだ計算してませんw

そうそう!ウッドラフキーの装着の仕方を教えて欲しいとのことでした。
キーの破損の原因は老朽化もありますが、装着不良が結構多いんです。
フライホイール自体、専用工具が無いと外せませんので注意してくださいね。

キーはクランクシャフトのキー溝に入れる訳ですが、
シャフトはテーパー状に手前が細く成っています。
このテーパーには合わせないで、手前のネジ部と平行に成るようにキーを入れます。

P_20170617_110316.jpg

そして、フライホイール側の溝を合わせて装着。
フライホイールを片手で押さえながらセンターナットを締めていきます。

P_20170617_110532.jpg

締める強さは左手で押さえたフライホイールが動かない強さでOK。
何故ならもう一度外すからです。

P_20170617_110729.jpg
P_20170617_110808.jpg

専用工具を使ってフライホイールを外したら、キーを確認してください。
しっかり正しい位置にフライホイールを入れられたら定位置に圧入されているはずです。
外れていたら、最初からやり直しです。

正しい位置にあれば、今度はセンターナットを締めなくてもフライホイールは奥まで入ります。

P_20170617_111033.jpg

センターナットを締める前に懐中電灯で溝にキーが入っていることを確認してから
ユニバーサルホルダーで押さえてセンターナットを既定の強さで締めれば完了です。

P_20170617_111231.jpg

ウッドラフキーは小さいパーツですが、ずれたり破損するとエンジンが掛からなくなる重要な
部品ですから、装着を確認するためにこれだけ手間を掛けてあげます。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

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涙目ものです。

2017年06月19日 02:15

ばんわー
ウッドラフキーの組み方ありがとうございます。
2度組みなんですね。初めまして知り得ました。
こう言う情報は、知ればなんて事ないのですが知り得なければ、いつまで経っても未熟なままなんで本当に有難いです。
次の休みにでも、組み直してみます。

No title

2017年06月19日 03:53

やんちゃ親父さま、こんばんは。

おっ、赤クランクですね!
全く無知ですが、赤にそそられます。

本日は、我がクラブのアイドル最年長HIDE氏のキャノピーが
慣らしが終わったばかりのキャノピーに
直線レースで抜かれてしまいました。
そのキャノピーはクレアバネ。
加速、再加速はスカですが
最高速は伸びますね!
私が使うなら、ロングツーリング用バネかな…
私のキャノピーはどんな仕様にしようかしら……
やはり街乗りビンビン仕様かな(笑)

こんばんは~

2017年06月19日 22:11

ジャビットさん

ウッドラフキーは、ちゃんと入ったと思っても失敗する可能性が高いので
ここまでやって作業を確実にする必要があるんです。
この組み方は、おそらくバイク屋さんでも行ってないですよ。


GUCCIさん

フルカウンターのクランクってチューニングが難しいんですよ。
なので中級者以上の人向けですね。

加速、再加速が悪いのはクレアバネのせいでは無く、セッティングです。
セッティングって言っても、駆動系だけでは無く他も関係してきます。

ちなみにHIDEさんの場合は駆動系はWRの総重量を1.5g重くして、
シリンダーヘッドをシンコーメタルの高圧縮ヘッドに変えれば改善されると思います。
これでGUCCIさんの車両に加速も最高速も負けないと思いますよw(要ジェッティング)

承認待ちコメント

2018年10月29日 01:01

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