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クラッチのセッティング

2017年 06月03日 23:34 (土)

私の父親が去年の4月に入院してから1年余り経ちました。
入院当初、65kgほどあった体重も今では35kgまで落ちてしまいました。
ここ数カ月はブログを書く時間を割いて父親の見舞いに使っていたので
ブログの更新頻度が落ちたり、遅れたりして読者の皆さんには
ご迷惑おかけしております。
一生に一度のことですので私も出来る限り、側で見守ってあげたいと思っています。

お待たせしていたチューニングプーリーですが、時間を作って
何とか3つほど完成させました。
すでにショッピングサイトの方にUPしてあります。
次回は落ち着いてからに成ると思いますので、お待たせしていた方は早めに
注文頂ければと思います。

その大口径のプーリーについて質問が多く成ってきていますので少し書きますね。
「どうセッティングしても大口径プーリーを使い切れない」との質問ですが、
大口径プーリーは減速比の幅を広げるプーリーです。
簡単に言えば、純正のプーリーは2速発進で4速までしか変速が出来ない
2、3、4速の3段ギアです。

社外メーカー製のハイスピードプーリーは4~5段ギア程度ですが、
当店のチューニングプーリーやシンコーメタルのステージⅤは
1速から6速まで変速出来る6段ギアのプーリーなんです。
つまりハイギアを入れたのと同じと考えてください。

まず変速幅が大きいので後ろのセカンダリー側も6速まで変速できるように
してあげる必要があります。
セカンダリー変速幅の拡大加工が必要ってことです。

そして、最大まで変速させるためには有る程度のエンジンパワーが必要です。
特にステージⅤは最低でも新車時と同じぐらいのトルクが無いと変速出来ません。
マロッシシリンダーを入れている車両でも変速出来ないとの声も聞かれますが、
私は純正の50ccでもステージⅤを使い切っていましたので、
しっかりパワーが出ていれば問題無いはずです。

マロッシで使い切れない人は、一次圧縮漏れを疑った方が良いかも知れません。
クランク左右のオイルシールが一番怪しいのですが、腰下オーバーホールが確実ですね。
一次圧縮が漏れているなら焼き付きなども発生しやすく成ります。
特にジャイロはベアリング等が破損していても平気で走行出来てしまいますし、
2stオイルがしっかり回っていれば異音もしないんです。

当店のチューニングプーリーはステージⅤより低パワーでも変速し易く成っていますが、
純正の2stオイルを使用している場合、腰下の寿命は15000km程度ですので
中古で購入して走行距離が多い場合はチューニングを始める前に腰下、オイルポンプ、
ギアボックスのオーバーホールをしたほうが良いと思います。

それでは本題です。
前回の記事で予告した通り、今回は駆動系です。
ゴールデンウイーク前から入庫していたライブディオZXですが
ウィンドウジャマーズのチャンバーを装着することに成りました。
このチャンバーを純正のシリンダーと合わせた場合、パワーバンドは
8000~9500rpmという高回転に成ります。

そこで、駆動系のセッティングを大幅に変更する必要がある訳ですが、
難しいのはクラッチのセッティングなんです。
よく言われるのは「チャンバーを装着したらWRを半分ぐらいの重量にする」ですね。
パワーバンドが上がるので変速タイミングを変えないと成らないのでその説は
正解なのですが、クラッチが純正のままだと発進の出足がカメに成ります。

ライブディオ純正のマフラーを装着した場合、パワーバンドは6500~8000rpmぐらい。
そのパワーバンドと純正のトルクに合わせて純正のクラッチはセッティングされています。
では、どうすればしっかり発進出来るように成るのでしょう?

クラッチはクラッチ板とクラッチスプリング(ウインナースプリング)の2つの部品で
繋がるタイミングと滑りをコントロールしています。
スプリングが硬いほど高回転でクラッチが繋がり、
逆に柔らかいと低い回転数でクラッチが繋がります。
クラッチ板は基本的に1枚の重さが重いほどガッチリ繋がり、
軽いほど滑りが多く成ります。
ところが、最近はクラッチシューの材質が多様化されて
軽くても喰いつきが良い物もあるので選択肢が難しく成っています。

この2つの選び方ですが、クラッチインとクラッチミートの2つを考えて
エンジンの特性で選んでください。

今回、チャンバーを装着した車両は純正シリンダーなので低回転トルクは
純正マフラー装着時より小さく成っています。
パワーバンドに入るまでのトルクが少ないので、発進で出来るだけ早くパワーバンドに
入るようにセッティングしてあげる必要がある訳です。
ところが、高回転でミートするようにセッティングするとアクセルを開けても
すぐに走り出さず、回転が上がるまでかなりのタイムラグが出来てしまい
結果的に遅く成ってしまいます。

アクセルを開けた時にすぐに走り出して、出来るだけ早くパワーバンドに
入れてあげるためには、クラッチインのタイミングは純正と同じか高くても
500rpmぐらいに留めて、クラッチミートのタイミングをパワーバンド手前の
7500rpmぐらいにしてあげれば良い訳です。

純正のクラッチは4500rpmぐらいでクラッチイン、6000rpmほどでクラッチミートしています。
クラッチは1500rpmほど滑っている計算です。
それを5000rpmでクラッチイン、7500rpmでクラッチミートにするので
2500rpmほど滑るクラッチとスプリングを探せば良い訳ですね。

上記で説明した通り、クラッチシューが軽いほど滑りが多く成るので
まずは純正クラッチを穴あけ加工して軽くしてみました。

P_20170527_115242.jpg

ライブディオのクラッチは600gほど。
穴あけ加工したら540gぐらいに成りましたが、走行してみるとクラッチの滑りは
300rpmほど増えただけでした。
強度の関係でこれ以上の軽量化は諦めて、KN企画の軽量クラッチ(400g)を
使うことにしました。

P_20170527_115255.jpg

ところが、装着してみるとセカンダリーが変速した時にクラッチとトルクカムが
接触して最大変速しません。
写真のカバーを外してワッシャーを1枚入れ装着しました。

P_20170527_120148.jpg

クラッチインからミートまでの滑りは丁度良く成りましたが、
このスプリングがちょっと硬く、クラッチインが6000rpmほどです。
もう少し柔らかいスプリングをと思い手持ちのスプリングを試すも、どれもイマイチでした。
そこで荒業!この紫のスプリングを少し伸ばして柔らかくして調整しましたw

完璧とは言えないまでも何とか許せる程度のセッティングに落ち着きました。
完璧を求めたらお金が幾らあっても足りないですからね。
もう少し滑りを大きくしたければ穴あけ加工、スプリングは社外品を購入するしかないです。

ちなみに私のジャイロのクラッチですが、トルクがあるのでクラッチインは純正より
500rpmほど下げて、滑りも小さくする必要がありました。
そこでクラッチはKN企画の補修用(ノーマルより重量)の柔バネを合わせてあります。
おっと!KN企画さんのページを観たら調整式のSTAGE6が再入荷してますね。
これなら、どんな仕様にも合わせられますからお勧めですが、価格が高いですからね~

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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2017年06月04日 20:20

やんちゃ親父さん!

ステージ6良さそうですねf^_^;
4500でクラッチインで6500位でミートしてる様なのですが、7000に上がるのが遅く、出だしが良く無い状態です(^_-)

そこからは、ストレスなく行けるのですが・・・

ご指摘頂いたエアーの量を増やしてみました(*^^*)
MJ130で丁度良くなったので、エアー不足だった様です。

いつも、ありがとうございますm(__)m

Re: タイトルなし

2017年06月06日 03:43

きゃのあさん、こんばんは

ステージ6のクラッチは良いですよ~
クラッチの滑りからミートタイミングまで自由に調整できますからね。
今までは売り切れでクラッチ3セット、スプリング4セット試したら
同じ金額に成ってしまいます。

高圧縮で組む場合、空気は吸えるだけ増やしてからジェッティングを調整しないと
冷却不足に成ります。