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ベスパ V50Sのレストア&チューニング(part4)

2017年 03月28日 22:28 (火)

今年もF1が始まりました。
私はこれが始まると春に成ったと感じます。

日曜日に私の所属する伊予黒鯛會の釣り大会がありました。
1日休みを頂いて釣りに行ってきたのですが玉砕でした。
9時間竿を出して釣れたのがメバル1匹だけ。
魚は何処に行ったのか?心が折れました。

え~、ベスパのレストアですが、ちょっとしたトラブルがあり予定より遅れてしまいました。
そのトラブルは純正部品の価格です。
ベアリングは日本製を使うのでモノタロウで調達したのですが・・・・

純正部品見積もり

オイルシールが1500円以上するなんてビックリです。
そして品番も重複して間違っている。
これって正規の金額なんですかね?
ウッドラフキーが1000円とかお客様に申し訳ないので他で見積もりを出しました。

見積もりB

少し内容は異なりますが、10000円安く購入出来ましたよ。

それでは本題です。
50ccのベスパですが、お客様から情報を頂きカタログデータは2.2馬力だそうです。
上り坂では失速しそうですね。
ビックリしたのはフライホイールです。

P_20170327_193221.jpg

左はライブディオのフライホイールですが、倍近い直径がありますよね。

P_20170327_193334.jpg
P_20170327_193403.jpg

重さも700g弱のライブディオに対して3倍以上の重さがあります。
私のジャイロもクランクマスを増やす為にフライプレートを入れてありますが
幾らなんでも重すぎですね。
でも、50年前からフライホイールを重くしてトルクを補うという考え方が
このベスパには有ったってことです。

今回2.2馬力の非力なベスパに、1.5倍以上の容量と3倍の出力を持つ
ボアアップキットを装着する訳ですが、お客様の手持ちの吸排気だと
出ても5馬力強ぐらいと推測します。
それでも倍以上の出力ですね。

「MK」さんからエンジンが持つのか?というコメントを頂いた通り、
エンジン本体は丈夫です。
ですが、各パーツの見直しは必要に成りますね。
トルクが増せばクラッチが滑りだすのがベスパの特徴ですが、
今回はハイギアに変えてクラッチの負担を低減しました。

そして腰上ですが、このエンジンのクランクピンは12mmピン仕様です。
ジャイロの純正が10mmピンですから出力から考えても問題ありませんが、
今後のチューニングで出力UPしても耐えられるようにニードルベアリングを
強化ロングベアリングに変更しました。

P_20170327_171451.jpg

ロングベアリングでもニードルの長さが短いのは高負荷には耐えられませんから
なんちゃって強化ベアリングには注意してくださいね。

今回使うポリーニシリンダーは出来が良く、バリ取りの必要も無いほどです。
中回転シリンダーですし、圧縮も低めで運用していただく予定ですので
ピストンクリアランスも箱出しで良いですね。

そこで、リングギャップだけ調整して組むことにしました。

P_20170327_164527.jpg

リングギャップとはピストンリングをシリンダーに装着した時に出来る合口の隙間です。
ジャイロチューニングでは殆ど取り上げられることはありませんが、
ピストンクリアランスと同等に重要なことですので、ボアアップキットを取り付ける時には
行って欲しい調整です。

今回のポリーニシリンダーは箱出しで0.25mmのリングギャップがありました。
そこで、トップリングを0.35mm、セカンドリングを0.3mmに調整して組み上げました。
0.05mmの差はトップリングの方がセカンドリングより高温に成るので熱膨張を考慮してです。

リングギャップは燃焼室の温度が高いほど大きくします。
そしてリングの全長によっても変わってきます。
電車のレールに隙間を設けてあるの考え方は一緒です。

マロッシやポリーニなど出来の良いシリンダーはバリ取りなどしなくても
焼付くことはありませんが、ピストンクリアランスやリングギャップの調整を間違うと
シリンダーは簡単に焼付いてしまうので超重要ですよ。

新品のシリンダーはクロスハッチがあり、慣らしでハッチが消える頃には0.05mmほど
ギャップは広くなっているのでは?ということを考慮して調整してあります。

ちなみに私の75マロシリンダーは圧縮が13kg/㎠と高圧縮ですので燃焼室も
普通より高温に成るため、リングギャップは広めで、トップリング0.55mm、
セカンドリング0.5mmにしています。
慣らしが終わって余分なコーティングが取れてからの調整です。

リングギャップについては「高圧縮チューニング」でやる予定でしたが、
通常の圧縮でも重要な部分ですので今回一般記事で取り上げました。

シリンダーの組み方は以前に記事で書いていますので良いですよね。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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2017年03月28日 22:41

難しい国産ホンダのみならず、イタリア車までチューニングとは恐れいります。さすがの考察力ですね。

個人的にヴェスパは探偵物語以来の憧れのバイクです。いつかはヴィンテージ車両を手に入れて、エンジンレストアをお願いしたいです。

お久しぶりです

2017年03月29日 20:48

去年ライブディオにボアアップをやんちゃ親父さんにお願いしました、未だにキャブのセッティングで悩んでいます。純正CDIでMJ120で6000回転までMJ115 SJ42で7000、MJ110 SJ42で7500、MJ105 SJ40で8000以上回ります。悪くないのですが、回転の下がりがかなり遅いのでSJを45にすると下がりは良くなりましたが7600位しか回りません、MJ100 SJ45でも大丈夫でしょうか?プラグMJ105 SJ40でも黒っぽいです。よろしくお願いいたします。

こんばんは~

2017年03月29日 21:39

タクトZXさん

ベスパはチューニング自体はパーツが豊富なので意外と楽なんです。

そういえば松田優作が乗ってましたね~
程度の良いベスパが見つかれば良いですね。


Shoさん

吸排気の詳細が分からないので適切なアドバイスは難しいのですが、
6番プラグでガスが濃いようであればMJはまだ下げられますね。
焼き付きが心配ならヘッドに温度計を着けて温度を見ながらセッティングを詰めていく
なんて方法もあります。