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中期キャノピーエンジンの代替後期エンジン(その後)

2016年 11月26日 03:04 (土)

急に寒くなりましたね。
関東では雪が降り、積もった地域もあったようです。
気温が下がると空気の密度が上がって燃調が薄くなります。
ハイチューニングのエンジンは冬用のセッティングにしないと
焼付く恐れも出てきます。

問題は夏用セッティングから、何時冬用のセッティングに切り替えれば良いのか?
春に冬用セッティングから夏用セッティングに切り替える時は
カブってボコつき出すので分かり易いのですが、
夏用セッティングから冬用に変える時には不具合が出づらいので
タイミングを間違えて焼付かせてしまうことが多いんです。

そこでキャブセッティングを変えるタイミングですが、
私の場合、ケイヒンのPEキャブを使用しています。
手動チョークなのですが、夏場はチョークを引かなくてもエンジンは
普通に掛かりました。
でも、寒くなって空気密度が濃くなるとチョークを引かないとエンジンが
掛かりづらく成った。
ここが、キャブセッティングを変更するタイミングです。

キャブセッティングは最初からやり直して、SJ42 ⇒ SJ45、MJ105 ⇒ MJ112
に成りました。
PJは夏用セッティングを出していませんでしたが、どうやら変えないといけないようです。
ちなみに、他のジェットとは違って下げないとボコつきます。

問題はオートチョークが着いているキャブの場合です。
問題無くエンジンが掛かってしまうので始動時では判断できません。
じゃ~どこで判断すれば良いのか?

私の場合、エンジンを掛けた直後に走りだせるか?を基準に判断しています。
夏場はエンジンを掛けた直後でも走り出せますが、寒くなると燃調が薄い場合
アクセルを開けるとエンジンの回転数が下がって走り出せなくなります。
ここがセッティング変更のタイミングです。

私は夏用と冬用の2パターンですが、気に成る人は春秋用のセッティングを
出す人もいますね。

それでは本題です。
オーバーホールで入庫したジャイロキャノピーの中期エンジンがクランク終了で
後期エンジンに載せかえることに成り、その記事を書こうと思っていたのですが、
まだクランクが届きません。

安くて手が出しやすい台湾クランクですが、どうやら品薄に成ってきているようです。
クランクが終わっているかどうかの判断ですが、プーリーを外してクランク軸を手で
揺らしてガタがあれば90%は終了していると思ってください。
ベアリングの摩耗でもガタが出ますが、素人が体感できるほどのガタが出る時には
ゴロゴロと酷い音がしますので気がつきます。

台湾クランクが無くなると、オーバーホールもかなりの金額が掛かりますので
無く成る前に早めに交換した方が良いと思います。
純正クランクはジャイロの後期はまだメーカー在庫が有るようですが、
台湾クランクが無くなると一気に減ると思われます。
ZXは、台湾クランクの在庫はまだ大丈夫ですが、品薄に成ったら
またブログで書きますね。

これで記事終了では少し寂しいので途中経過を書きましょう。
中期キャノピーエンジンの代替後期エンジン」の続きです。

その後、ケースを割るとクランクは駆動系側のベアリング部が痩せて
ベアリングが圧入しなくてもスカスカで入る状態。
当然、上記で書いたように台湾クランクを注文した次第です。

そして、問題だったのが何故焼付いたか?でしたね。
ケースを清掃したら解かりましたよ。

P_20161126_014702.jpg

数字が書いてありますね。
これは解体屋さんが部品を整理するのに番号を入れたりするんです。
真っ黒な油の下から出て来たので、オイルが漏れる前に書かれた物です。
つまり、前オーナーはヤフオクなどからエンジンを購入して載せ替えているんです。

解体屋さんのエンジンはバイク屋さんで再販不能と判断された物が殆どですから
すでにクランクが終了していた。
それをバイク屋に持ち込んで整備してもらい載せ替えたと考えられます。
バイク屋さんは、駆動系など最低限の部品交換をして載せ替えたと思われます。

クランクが終了していますから、軸はブレて左右のオイルシールはすぐに駄目に成り
一次圧縮が漏れて駆動系はオイルまみれ。
腰上にはオイルが十分回らず焼付いたってところでしょうね。

クランクがこれじゃ~載せ替えてもパワーが出なかったでしょうから、
駆動系には負担が掛かっていませんでした。
ベルトの残りも17.6mmありましたよ。
個人使用なら2~3年、業務使用で1年ぐらいで手放したって感じではないでしょうか?
(写真の数字を見ると14.8だから2014年8月かも知れませんね。そうすると2年かな?)

最低2オーナーのエンジンですが、前オーナーではパワーが出ないので
駆動系に負担が掛かっていないためキャノピーエンジンの割にギア部は良い状態でした。
軸受け部の状態も良いのでハイギア導入までのハイチューニングもOKですよ。

そこで、今後のチューニングに向けてケース加工を行いました。

P_20161126_014721.jpg

これで吸気系を強化しても、必要な混合気量が確保できます。
クランクが入った状態だとケース加工も大変ですからね~
この加工はサービスですから、丁寧な仕上げはしてませんよ。
当店では簡単な加工ならサービスでやりますから、今後チューニング予定が
ある人は事前に言って頂ければ出来る範囲内でサービスします。

そして、プーリーはステージⅤが入っていましたので、駆動系部も加工が必要です。

P_20161126_014730.jpg

大径プーリーが入るようにしておきました。
ここで問題発生。
なんと今まで使っていたリューターが終了しました。
まぁ安い台湾製なので仕方ないですね。
今度は日本製を頼みましたよ。

このエンジンは台湾クランクが届くまでにしっかり準備します。
ついでにもうひとつ。
マロッシシリンダーのポート加工の依頼がありました。

届いたシリンダーを確認します。

P_20161125_130002.jpg

マロッシはここの当たりが強く成り易いんですよね。
前回の記事でもしっかりと面取りしたのはこの穴の部分だけです。

P_20161125_130026.jpg

排気側は良い状態ですが、縦の筋が多いですね。
2stオイルは何を使っていますか?
良いオイルを使っているなら、オイルポンプの引きしろやクランク左右のオイルシールに
一次圧縮漏れが無いか確認したいですね。
今回はピストンが無いので燃調は確認していませんが、
焼付かないようにしてくださいね。

P_20161125_130050.jpg

排気ポートの状態を確認した限りでは、燃調は少し薄いのかな?
純正やカストロを使うとこんな感じに成りますね。
オイルはスペック不足な気がします。

さて、今回のポート加工ですが、排圧マフラー仕様とのことですので
排気ポートを少し上に削ってガス交換能力を上げます。
ジャイロ用のマロッシシリンダーの場合、上から約24mmで
リバイブなら丁度良いぐらいのポートタイミングです。

排圧マフラーはチャンバーと違ってガス交換能力が低いのでポートを上に削るわけですが、
2mmも削ると体感できるほどトルクが落ちてしまいます。
ですので、24~23mmの間で調整することに成ります。
トルクを残したければ23.5mm、出来るだけ高回転が欲しければ23mmって感じです。
自分でポート加工する人も参考にしていただければと思います。

明日には仕上げて発送する予定ですので待っていてくださいね。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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2016年11月26日 20:45

いつもいいタイミングでいい情報ありがとうございます!
そうなんですよね。この寒波か来てから、エンジンの調子が変なんですよ。回るは回るんですけど、トルクが減って、音も振動も苦しそう。一言で言うと気持ちよくないんです。ただでも現状の仕様では吸気が不足気味なのに、なんだか危ない感じがするので、セッティングやり直すまで、乗るのをやめました。早くPE買えばいいんですけど...。

No title

2016年11月26日 23:30

やんちゃ親父さま、こんばんは!

去年の真冬の気温10℃位の時期に
大師匠のウイングのおっさんに、
『今の時期に完璧にセッティングしておけば
夏になったらMJ10番下げたらいい』
と言われ
必死にセッティングして風邪をひきました。
ノーマルエアクリ改の夏場でも濃い目セッティングですので、今がちょうど良い感じです。
真冬はあまり乗らないので、
もし遠出する機会があれば3~5番ほど上げておきます。

こんばんは

2016年11月28日 00:42

コジコジさん

乗っていてトルクが下がるのが感じるようだと
セッティングがかなりヅレているかも知れませんね。
夏と冬ではジェットは結構変わりますよ。


GUCCIさん

私も冬場はあんまり乗りませんw
この冬は3丁UPハイギア入れるための準備かな~?
来年は徳島も行きたいですね。

3丁アップハイギア

2016年11月28日 12:29

ご無沙汰してます
3丁アップハイギアですが年明けに仕様変更することになりまして、お譲りする話をしてたのですが、仕様変更することで使用することになり、大変申し訳ありません
(>_<)

新たに3丁アップハイギアを制作する話も聞いていますので、わかりましたら書き込みます!

宜しくお願い致します

追伸
前記事にもありましたがシリンダーとヘッドを止めてるボルトは、アクスルシャフトと同じ系の材質でアルミ系ではないと思うのですが、どうでしょうか

こんばんは~

2016年11月29日 23:31

ぇっちんさん

ハイギアの件、了解です。
どんな仕様に成るか楽しみですね。

ヘッドボルトは普通のアルミでは無いですね。赤錆が出ないので鉄でも無いようです。
私は金属素材は詳しくないですが、どのボルトでも最低でも規定トルクの
2倍ぐらいには耐える強度には作られているはずです。
それが、規定トルクで締めると折れてしまうってことは、
経年劣化もしくは熱による劣化で半分以下の強度に成っていることは確かですね。