09月 « 2017年10月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 11月

中期キャノピーエンジンの代替後期エンジン

2016年 11月18日 02:02 (金)

おかげ様でエンジンのオーバーホール依頼が多くて休み無しで頑張っています。
現在もジャイロ4機、横ディオ2機の計6機のエンジンが作業部屋を占領して
足の踏み場もありません。
まあ、1機は私のエンジンですが、完成させないと休みを頂いても釣りにも
行けない状態です。

前回、記事で紹介したAF35ZX後期エンジンですが、腰下とギアボックスの
オーバーホールが終わりました。
お客様からの要望があったので少し書きますね。

クランクシャフトを揺すっただけで極上のエンジンと判断したわけですが、
ギアケースを開けたらカウンターシャフトやファイナルシャフトの受け部が
殆ど摩耗していませんでした。
このエンジン、全然走ってない。走行距離が短いです。

それでもエンジンが掛けられていない期間が長かったので、ゴム製のオイルシールと
グリス封入してあるファイナルシャフトベアリングは交換です。
これはハイギア入れたいですね~
良いオイルを入れますから摩耗も無く、抜群に速く出来ますよ~

そして砂を噛んでいると思われる腰下をオーバーホールしました。
組み上げた後の計測はこんな感じ
[広告] VPS
ベアリングの遊びは完璧ですね。
しっかりセンター出しが出来ました。
[広告] VPS
駆動系側のクランク精度です。
今まではセカンダリーに少し負担が掛かっていたので精度は落ちていますが
まだ使用範囲内、3/100mmぐらいの精度です。
駆動系の調整も、次回ブログでやりましょう。
[広告] VPS
フライホイール側は良い精度です。1/100~1.5/100mmぐらい。
これが本来の純正クランクの精度でしょう。

このエンジンはマロッシシリンダーを組むことに成っていますが、
シリンダーの組み方も間違った認識をしている人が多いのでブログ公開しますね。

それでは本題です。
オーバーホール&チューニング依頼で入庫しているジャイロキャノピー
中期のエンジンですが、前々回のブログで書いたようにクランクが終了していました。
中期キャノピーの純正クランクは約3万円、後期の中古エンジンは2万円ぐらいで手に入ります。
そして後期なら台湾クランクが1万円ほどで買えます。

金額的には同じぐらいに成りますし、今後チューニングを行うならパーツが多い
後期エンジンの方が良いと考え、エンジンを載せ替えることに成りました。

そこで急遽探したところヤフオクで見つけたエンジンがこれです。

後期キャノピーエンジン
後期キャノピーエンジン2

エンジンは綺麗に掃除してありますね。
でも、私の場合は掃除してあると画像で判断ができないんです。

商品説明は「ジャイロキャノピー 実働 エンジン ジャンク品。アイドリングから吹け上がり
時速30~40キロぐらいまでの走行テストは行いました。セルモーターは回らず
(本体不良かわかりません)ピストン・シリンダーに傷がございますので
ジャンク品扱いにて出品になります。」って感じです。

通常、私は試しにエンジンを掛けたエンジンは購入しません。
理由は前回のブログで書きましたよね。
解体屋に入ってくるエンジンは長期放置や終了したエンジンです。
吸気系の掃除をしてからエンジンを掛けないと何を吸い込むか分からない。
まして、走行なんてとんでもないことです。

ところが素人は逆でエンジン始動の動画や走行テストを行ったエンジンを
好んで購入するんですよ~
まあ、他にエンジンがありませんから落札しました。

本日、届いたので、いつも通りサクサクとバラしていきます。

161117_233731.jpg161117_233708.jpg

ピストンは商品説明通り傷がありますね。
シリンダーは軽傷なので、ピストンもシリンダーも修復&コーティングすれば使えそうです。
ピストンの下は排気漏れの跡がありますね。
やはり写真の見栄えを良くするために写る部分のみ綺麗に掃除したんですね。

まあ、腰上は今まで着いていたマロッシを移植するので問題ありませんが、
この腰上が何故焼付いたか?これが重要です。

クランクの曲がりも、腰上の焼き付きも必ず原因があります。
この原因を見落としてレストアすると再発する可能性がある。
そんなエンジンをお客様に渡すことは出来ないので、
原因を見つけて解消してからレストアする必要があります。

続いてフライホイールを外しました。

161117_233758.jpg

かなり汚れていますから、きっと外されたことが無いのでしょう。
そしてオイルシールが駄目に成って一時圧縮が漏れていますね。
漏れたオイルに砂が着いて固まってますね。
でもこのくらいなら焼き付くようなことは無いレベルです。

続いて駆動系側です。
あれ?ネジが同じトルクで締まってます。
ディーラー整備車なのかな?
ネジを全部緩めて、Lカバーを外そうとするとしっかりパッキンが利いています。
これは・・・・・前オーナーでは駆動系も一度も開けて無いかも?
つまりメンテしてないエンジンかも知れません。

パッキンを剥がしながらカバーを開けると・・・・・・

161117_233451.jpg

写真を観やすくするために駆動系を外して撮りましたがオイルの海です。

161117_233559.jpg161117_233538.jpg

外した駆動系は全てオイルまみれ。
ベルトもツルツルですから、これで本当に40km/h出たの?って感じです。
問題はこれがギアオイルなのか?2stオイルなのか?
2stオイルなら、これだけ一時圧縮が漏れれば、腰上も腰下も潤滑不足で
焼き付きクランクも終了でしょう。
ギアオイルならギアケース内の消耗が心配です。

まあ、これが不調の原因ということは判りましたので
後日バラして真相究明です。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント