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チューニングパーツの組み合わせや選び方

2016年 11月13日 01:19 (日)

私のジャイロ、やっぱりクランクの振れが気に成るので修復に出すことにしました。
しばらくエンジンを開けないつもりでしたが。暇を見つけてエンジンを降ろし、バラしました。
井上ボーリングさんに大腿部ベアリング交換&シリンダーヘッド加工に出す予定ですが、
20日ぐらいは掛かってしまうので、その間は以前使っていたロンクラを入れます。

そこでベースガスケットを紙とアルミで作っておくことにしました。
マロッシシリンダーは純正のガスケットではサイズが合いません。
そこで今回は紙ガスケットの作り方をやりましょう。

まず、ガスケットに直径51mmの円をコンパスで書きます。

161112_015254.jpg

切り抜いてシリンダーに合わせたら、スタッドボルトを入れてグリグリ!
穴の位置をガスケットに転写します。

161112_015856.jpg

パンチで穴を開け、シリンダーに合わせて外形を写して切り取ります。

161112_020512.jpg161112_021221.jpg

次にシリンダーのポート部を鉛筆でなぞり、ガスケットを合わせて上から強めに擦ります。

161112_022239.jpg161112_022733.jpg

ポートの形が転写されたのが判りますか?
切り取って、合わせながら微調整すれば完成です。
手順を覚えれば簡単でしょw
いろんな厚みのシートガスケットで作っておけばポートタイミングや
二次圧縮を変えることも出来ますから作り方を覚えておけば損は無いです。
今回は厚さ5mmで2つ作りました。

161112_023918.jpg

それでは本題です。
スクーターを自分の好みでチューニングするのは楽しいことですが、
選ぶパーツを間違うと、セッティングは出ないし、時にはエンジンそのものを
壊してしまいます。

今後、純正パーツは欠品が多く成り、社外パーツも少なく成っていくと思われますので、
初・中級者がチューニングをする時にはパーツを購入する前に相談していただければ
失敗しないで済むと思います。

本日、入庫したジャイロキャノピー中期エンジンを例にあげて説明したいと思います。

161112_162503.jpg

今回は読者のMさんからオーバーホール&チューニングでの入庫です。
リバイブ+マロッシということは聞いていたのですが、これはフェンダーINリバイブですね。

フェンダーINリバイブはリバイブの中でも容量が小さく、
パワーバンドが一番高回転なマフラーです。
したがって68ccのマロッシでは容量が足りず、セッティングは出ません。
マフラーを変えるか、シリンダー容量を60cc程度の物にするかどちらかですね~
マロッシに合わせるならチューニングエキパイのリバイブかハイパーリバイブ、
マフラーに合わせるなら純正ポート加工かな?

それでは、どこまでオーバーホールすれば良いのか?バラしながら診ていきます。

161112_162551.jpg

キャブレター&ポンプは純正ですね。

161112_162631.jpg

エアクリは吸気を1つ増やしてあります。

気に成ったのがファンカバーです。

161112_165420.jpg161112_165508.jpg
161112_165435.jpg

マロッシヘッドを入れると開口部が大きく成り、隙間が出来ます。
ここは埋めないと冷却効率が落ちます。
他の破損部分や大きく開いている部分も埋めないと
ファンで冷却している意味が無くなってしまいます。
この状態だとファンでの冷却は半分以下と考えて良いです。

このファンカバーはあちこち破損していますし、交換した方が良いですね。

161112_170004.jpg

これはファンカバーを留めていたボルトですが、純正のボルトは上の1つだけです。
他のボルト類も7割ぐらい違うものが使われています。
エンジンに使われているボルト類は一部を除いてアルミ製です。
強く締めてはいけない部分や、振動を吸収させるために使われています。
そこにステンレスのボルトを使うと振動でステーが折れたり、振動が大きく成ります。
このエンジンにはステンボルトが数カ所に使われていたので交換した方が良いですね。

ファンカバーを開けてみると・・・・・

161112_170804.jpg161112_173554.jpg

ファンがカバーに接触して削れた跡がありますね。
プラグは何と8番が着いている!

ファンからの冷却が半分で、8番プラグでセッティングしたら、まず焼けちゃいますね。
空冷の2stエンジンチューニング車両なら6番、焼きたくないなら4番のプラグで
キャブセッティングを行わないと燃調が薄く成ってしまいます。
8番じゃ少しでも濃いとすぐにカブって走らないですからね~

ヘッドを開けると・・・・

161112_182426.jpg

ほら、薄いでしょw
「焼けてませんように!」って祈りながらシリンダーを外します。

161112_182527.jpg
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願いも虚しく、焼けてました。
ファンカバー、プラグ、ピストントップの色を考えれば当然なんですけどね。
このままマロッシシリンダーを使うなら補修が必要ですね。

気を取り直して駆動系を開けてみます。

161112_174401.jpg

社外ベルトが入っていますね。
何か短いような気がします。

161112_174427.jpg

セカンダリーのベルトの食い込みを確認すると、やはり短ベルトです。
そして、プライマリーのナットを外すとシンコーメタルのステージⅤが入っていました。
はい、アウトです!

大口径のプーリーに短ベルトを使うとセカンダリーの変速が先に終わってしまいます。
プーリーは変速が残っていますから、変速しようとベルトを引っ張ります。
マロッシですと普通乗用車を持ち上げられるぐらいの力で引っ張りますから
クランクが終了します。

まあ、一応確認しますね。
仕事だし・・・・・
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ほら、ガタガタでしょ。
これはシャフトのベアリング装着部が減っている時のガタです。
えっ!ベアリング破損だけかも知れないって?
じゃ~念のため振れを計ってみますね。
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え~説明は要らないですね。
ベルトの選択を間違うだけで2万5千円のクランクが終了です。

ベルトはセカンダリーにも繋がっています。
当然、ギアボックス内もダメージは少なくないはずです。
ギアボックスはまだ開けていませんが、ダメージの大きさ次第ではエンジン終了です。

今回のエンジンを直すか?程度の良いエンジンを載せ替えるか?
どちらにしてもオーバーホールでかなりの金額が掛かってしまうので
チューニングまでするとなると・・・・・

どうですか?
マフラーを間違うと全然走らないし、プラグを間違うと簡単に焼き付き、
ベルトを間違うとエンジンが終わってしまいます。

中古で市場に出るエンジンは年々質が落ちています。
私も常時チェックして良いと思われるエンジンは無理してでも仕入れるようにしています。
今年、仕入れたジャイロのエンジンは2台かな?ZXは3台かな?
本当に良いのは少ないんですよ。

もうすぐ、程度の良い中古のスクーターは高値で取引されるように成るでしょう。
だから、エンジンを壊さないようなチューニングを行って大事に乗ってほしいですね。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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初めまして

2016年11月13日 14:06

自分はガレージ松山さんで購入した大径プーリーをライブディオzxに使用させてもらってます。

純正ベルトを使っていますが、ジャイロバネ、プーリーボス36mmで、ベルトが食い込んでいます。
セカンダリは目視で約5mm開いています、クラッチインは約4000回転、この状態で最高速度80kmオーバー。
プーリーボスを36.5mm+0.5mmワッシャ、zxノーマルバネでも約3mm閉じ切りません、クラッチインは約4500、この状態で最高速度70kmオーバーです。
ノーマルバネにしたのはバネの挟み込みが弱いのかな?と思い変えてみましたが効果はなく、変速の谷間は無くなりましたが、後半スピードの伸びも無くなりました。

純正ベルトj52使用であればベルトの食い込みは大丈夫でしょうか?

Re: 初めまして

2016年11月14日 02:44

Shoさん、当店のチューニングプーリーをお使い頂きありがとうございます。

セカンダリープーリーのベルトの食い込みについてですね。
セカンダリーの仕組みはベルトが滑らないようにセンタースプリングのテンションで
押さえています。
プライマリープーリーとは異なり閉じてしまうとセンタースプリングのテンションが掛からないので
スプリングをどんなに強化してもベルトが滑ってしまいます。

元々パワーのあるZXはしっかりベルトを挟み込む必要がありますので
ジャイロより内側を通るように設計されています。
最少変速時のベルトの位置は問題ありませんので気にしないで良いですよ。

どうしても発進時のギアを下げたいのであれば、長ベルトを使用することで
もう少しセカンダリーの外側を通すことが出来ますが、今度は最大変速時に
セカンダリー側の落ち込みが甘く成り、最高速が落ちます。

センタースプリングですが、スプリングを縮めるためにエンジンのパワーが使われています。
柔バネにすることでエンジンのパワーをそれだけ多く後輪に伝えられるので最高速が伸びるわけです。
ですので、ZXはクレアバネまで柔らかくすることで90km/h前後まで最高速を伸ばすことが出来ます。
柔らかくすると当然、変速しやすく成るのでセッティングがシビアに成ります。
トルクカムの溝形状を調整して変速ムラを無くすセッティングが必要に成る訳ですが、
上級者向けに成ってしまうのでジャイロバネ使用を推奨しています。
変速ムラが出た時にはWRを少し重くするのも有効ですね。

プーリーボスは新品ベルトで36mm+0.8mmぐらいまでが良いでしょう。
それでもベルトが17.7mm以下に成るとボスタッチしてしまいます。

まあ、そのうちブログで詳しくやりますね。

2016年11月15日 00:32

ベースガスケットの作り方、ありがとうございますm(_ _)m
一度0.3mmで作ってみようと思います。

やんちゃ親父さんのプーリーを早く入れて、今のプーリーとどれ位変わるのかが楽しみで、仕方がない今日この頃です。

こんばんは~

2016年11月15日 17:32

きゃのあさん

一度、コピー紙なんかで練習してみると良いですよ。
プーリー購入時に0.1mmガスケット紙も差し上げますね。