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2stのシリンダーポート

2016年 05月23日 20:45 (月)

最近は松山でもジャイロについての問い合わせが多く成ってきました。
内容的には、購入からレストア、パワーアップ、改造まで幅広いのですが、
今回は中古車の購入価格について少しお話しますね。

2stのジャイロキャノピーはバイクブロスなどを観ると販売価格が10万円を
切る物から30万円台まで幅広い価格帯で売られています。
バイクブロスはオークションと違い、一般の方は出品できませんので、
全てバイク屋さんでの販売価格です。

バイク屋さんでの2stジャイロキャノピーの下取り価格は1~2万、高くても3万円以下です。
それを販売できる状態にするのに、どのくらい部品交換を行ったかによって
販売価格に上記のような差が生まれてしまう訳です。

たとえば1万5千円で下取りした車両に店舗の家賃や光熱費などの運営費用2万円を載せます。
8万円で売り出した車両なら、80000円-35000円=45000円
整備費に45000円掛かっているってことですよね。
その3~4割ぐらいが部品代ですので15000円~18000円分ぐらいの部品を交換したと
考えれられます。
バッテリー、前後のタイヤ&ブレーキシューぐらいで、キャノピーなら
そのくらいの金額に成ってしまいます。
タイヤの山が残っていたとしたら、バッテリーとブレーキーシューに
フロントホイールベアリング、ファイナルシャフトベアリング、
ドライブベルトとWR交換ぐらいでしょうか?

つまり、10万円以下の価格ではエンジンはおろか、駆動系もしっかりとは整備してある車両を
購入することは難しいって思っています。
そこで、私が個人的にお勧めしているのは20万円前後の車両です。
そのくらい出せば、駆動系や足回りは、ほぼ良い状態まで部品が交換されていると
考えているからです。
運が良ければ腰上まで手が入っているかも知れません。

それでも十分な状態で無いのがジャイロなんですよ~
ジャイロの主要パーツって高いんです。
たとえばシリンダーは22000円、マフラーは後部だけで40000円もします。
バイク屋さんでほぼ完ぺきの状態まで部品交換すると40万円ぐらいは
掛かってしまうんです。
それでも部品交換だけでは、商用で使われたジャイロに関して言うと
新車時の状態にはほど遠いスペックな訳です。

今は、4stのジャイロキャノピーが40万円ちょっとで新車で購入出来ます。
だから、同じ金額を掛けても新車時の状態に出来ない2stは
扱ってくれる店が少ないんですね。

そうそう、ショッピングサイトに前回レストアしたジャイロXの後期エンジンをUPしました。
エンジンの価格が30000円

交換部品がクランクベアリング×2、クランク左右オイルシール、リードバルブガスケット、
ピストンリングセット、スモールエンドベアリング、ピストンピンクリップ、
シリンダーベースガスケット、ドライブベルト、変速拡大加工済みセカンダリー、
ギアボックスガスケット、ファイナルシャフトベアリング×2、
ファイナルシャフトオイルシール左右、ドライブシャフトオイルシール、
ドライブシャフトベアリングケース側、カバー側で約27000円

レストア内容がオイルポンプオーバーホール、駆動系オーバーホール&部品交換、
シリンダーポート加工&ピストンリング交換、ギアボックスオーバーホール、
腰下オーバーホール&クランク修正、キックギアオーバーホール、etcです。

まあ、フルオーバーホールですね。
税抜90000円で出しましたが、売れなかったら私のスペアエンジンにしちゃいます(笑)
だって、私のエンジンより明らかに良いですからね~

それでは本題です。
今回はシリンダーのポートについてでしたね。
一昔前のポート加工は排気ポートを上方向に広げたり、形状を四角に近い形に
することが主流でした。

排気ポートを上に削るとパワーアップするって話が当たり前のように伝わっていた訳です。
確かに排気のタイミングを早めることで、ガス交換を早く終わらせることが出来ます。
その結果、パワーバンドが高回転よりに移行して、より高回転が回るように成るんです。
でも、実際はトルクは前よりも落ちてしまうデメリットもあるんですよ。

なぜ、トルクが落ちてしまうのか?
シリンダーの仕事量
図は左が無加工、右が排気ポートを上に削ったものです。
紫の斜線が圧縮する混合気の量です。
図はピストンが上昇始めて排気ポートが閉り、圧縮が始まるってところだと思ってください。
圧縮は排気ポートが閉ってから始まりますから、当然ながら無加工のノーマルポートの方が
多い混合気を圧縮することが出来ますよね。

大体、50ccでは30cc弱の混合気を圧縮することに成ります。
それが、ポートを上に削ることで少ない混合気しか圧縮出来なくなってしまう。
とうぜん、削れば削るほどパワーダウンする訳です。

そして、混合気が爆発した後は、ピストンを下方向に押してくれるわけですが、
ポートが開くまでの間しか、ピストンを押してくれません。
つまり、赤線の距離が長い無加工シリンダーの方が長い時間ピストンを押してくれる。

当然、上方向にポートを削ったシリンダーの方がトルクが少なく成る訳です。
つまり、本当のパワーアップを図るのであれば、ポートを上げずに
ガス交換能力を上げてやるのが理想ってことです。
そうすれば、圧縮する混合気の量を減らさずに高回転まで回る、
本当の意味でのパワーアップが図れますよね。

じゃ~排気ポートを上げないで、ガス交換能力を高めるにはどうすれば良いのか?
皆さんも考えてみてください。
続きは次回のブログで

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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