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中期ライブディオZXエンジンのその後

2016年 04月26日 03:53 (火)

昨日でやっとプーリー加工も終わって、他の部品の到着を待っています。
その間にお客様の腰下オーバーホールしていました。

ライブディオZX中期エンジンですが、バラす前の状態でクランクが
40/100mm以上振れていました。
まあ、相談の段階で息子さんのZXより明らかに遅いことと、
エンジンの振動が大きいことから十中八九クランクが駄目だろうってことで
純正クランクを注文してあったんです。

クランクを外して再度計ってみると35/100mmぐらいでした。
つまりケースの歪みや合わせ面のズレで、装着すると
5/100mm振れが大きく成ってしまうってことです。

届いたクランクはこれですね。

160425_134610.jpg

ホンダに在庫確認をしていただいたら、注文前の段階で残り29個とのことでしたので
中・後期の純正クランクは残りは僅かですね。
クランクが怪しい人は早めにオーバーホールして変えておいた方が良いかも知れません。

純正クランクの精度はこんな感じ
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左が3/100、右が1/100ですから、1.5/100mmと0.5/100mmですね。

この精度を維持してエンジンに組み込むには、先ほどの5/100mm大きく成ってしまう
ケースの歪みやズレを上手く修正しなければ成りません。
今回はギアボックスを割らないので歪みの修正は無し。
ケースの合わせ面の潰れも無いことを確認済みなので、
ズレの修正のみでケース精度を新車時に戻します。

って言っても、振れは5/100mmなので、半分の2.5/100mmも修正すれば十分です。
方法自体は簡単です。
2本入っているダウエルピンの径を2/100mmほどリューターで削って小さくするだけです。
後は組んだ時に右側のケースをプラハンでコズいてセンター出しをすればOK。
(書くだけだと本当、簡単ですね)

もちろん、ベアリングのセンター出しを行った後にクランク軸の芯出しをします。
そして完成!
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しっかり3/100mmの振れで組み上がりました。
途中でクランクを速く回し過ぎて針が飛んじゃいました。
携帯で撮影するのは難しいですね。

それでは本題です。
え~駆動系の記事を書くネタが見つからないので、去年の12月に
ライブディオZX中期フルレストアエンジンを購入していただいたお客様から
メールでレポートを頂いたので少し紹介しますね。

ベースのエンジン自体は水没した最悪のエンジンでした。
エンジンは泥だらけ、腰下はサビサビ、ギアオイルはほとんど入っていない。
ところが、ケースの精度が抜群に良いと思われるエンジンでした。

過去のブログではエンジン入手前から紹介していたエンジンです。
ジャイロのマロッシボアアップキットを高圧縮で組むには
ヤフオク出品のZXエンジンの検証
ヤフオク出品のZXエンジンの検証 2
ヤフオク出品のZXエンジンのレストア
ライブディオZX中期の駆動系チューニングエンジン
ライブディオZX台湾クランクのバランス取り

約半年間、プーリー開発を初めとするさまざまなデーターを取ったエンジンです。
最終的にはクランクのバランス取りの為に肉抜き加工まで行ったエンジンでした。

台湾クランクは精度は純正と変わらないぐらい良いのですが、バランスが悪く
そのまま取り付けただけでは振動が大きく、高回転を回すには難しいんです。
普通はフライプレートに穴あけ加工を施してバランスを取って取り付けるのですが、
それでも、純正と比べると振動は大きいんです。

そこで私のロングクランクと、この中期エンジンのクランクだけに
肉抜きバランス取り加工を施したわけです。
メリットは純正以上に滑らかにエンジンが回る。
デメリットは肉抜きした分、一次圧縮が減ることです。

購入直後のお客様のレポートでは、低中速は物凄く滑らかに回るが
高回転がどうしても回らないとのことでした。
これは私のジャイロも同じで一時圧縮が減ってシリンダー内のガス交換が
高回転で追いつかなくなり回らない。

実はこの時は、お客様には一時圧縮のことを言わずに、
セッティングを覚えてもらうためのアドバイスをしたんです。
このエンジンはケースの精度が良い上に排気ポートまで手を
入れてあるエンジンですから、ガス交換さえ追い付けば50ccで3ケタまで
到達できるエンジンです。
しっかりセッティングが出来なければ、すぐに焼付いてしまいます。

お客様も辛抱強くセッティングを煮詰めてくれました。
これでセッティングのスキルはかなり上がったのでは?
と思った頃に、一次圧縮の話しをメールで伝えたんです。

「ケース内をパテで肉盛りすることで圧縮を戻して吸気効率を上げる」って
そうしたら、お客様はWJのチャンバーを注文したとのことでした。

これも正解なんです。
作りの良いチャンバーは、排気を引っ張ってくれるので、一次圧縮を上げなくても
ガス交換能力はアップします。
そして一時圧縮が低いことはピストンが上下する時の抵抗を減らすので
より高回転が回り易く成るんです。

そして、装着してレポートを頂きました。

「WJのチャンバーを装着して、やっとまともに走る様になりました。
私的には、肉盛り無しで満足な走りだと思います。
回転は1万回転を超えて、回転の落ち込みも無く、
スロットルオフ~オン時もスムーズに立ち上がります。
最高速は、怖くてトライしてませんが、90は楽に超えそうな勢いです。
元々、三桁の最高速とかは求めておらず、80~90キロ位までで、
どこからでも立ち上がる様な仕様を望んでいたので、大満足です。
ただ、一気に1万回転を超えてしまうのは、大丈夫なんでしょうか?ちょっと心配です。」
(原文より抜粋)

この後、キャブセッティングのアドバイスはしましたが、答えを自分で見つけたのは
凄いことですね。
大口径プーリーが入っているので最高速付近で9000回転以上回れば、
3ケタには届くと思うんですが、お客様もそこまで求めていないので良いと思いますよ。
怖いと思ったらアクセルを緩めることはとても大事なことです。

私もハイリバ購入してあるんですが、まだ取りつける暇が無いんです。
装着してから、少しづつケースをパテで肉盛りして、ベストな一時圧縮まで探る予定です。

ブログを書いていたら、もう4時です。
今日はこの辺で終わります。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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No title

2016年04月27日 02:09

やんちゃ親父さま、こんばんは!

ハイリバ報告、
楽しみにしていますよ!!!

Re: No title

2016年04月27日 02:11

こんばんは~、って誰だろ???

私も楽しみにしています。