FC2ブログ

02月 « 2021年03月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 04月

ライブディオ系エンジンのクランクシャフト

2016年 02月27日 12:23 (土)

前回のブログで少し触れたドライコーティングですが、何とかコーティング剤の
入手は出来そうです。
ただ、それだけじゃ~使えないんですよ。

コーティング剤は粘度があるので、専用の薄め液で希釈してスプレーする
必要があるんです。
塗料用のシンナーが使えれば良いのですが、特殊溶剤を使う必要があるんです。
記事で書いたように製造販売している企業5社ほどに連絡を取ってみたものの、返信なし!
そこで、どのくらいの価格で購入出来るのか調べてみたんです。

アリババで見ると・・・・

NMP価格1
これは最少ロッドが1トンですね。
200kgのドラム缶ぐらいの販売が多いんです。
価格も解かりにくいし、私が一生掛かっても使い切れない。
そんな中見つけたのが・・・・・

NMP溶剤価格2
1Lで3ドル13セントですから、350円/ℓぐらいですね。
中国ですが、返信率が80%以上ですから日本の業者よりも全然良いですね。
な~んだ!この価格なら20ℓ缶で買っても7000円ぐらいだろうから、
日本の会社で探してみようと思いました。

そして見つけたのがこれ!
NMP価格3
なんと、500mlで税抜き3000円です。中国の20倍近い値段ですね。
それに、薬剤師と面談しないと買えないようですね。
日本って、何て国なんだ!って思いましたよ。

こりゃ~このままじゃ企画倒れに終わると思って、「困った時のold_kp」ってことで
シンコーメタルのold_kpさんに相談して業者を紹介していただくことに成りました。

old_kpさん!いつも相談に乗って頂きありがとうございます。
この場を借りてお礼を言わせて頂きます。

これで、コーティングの体制が整いそうです。

それでは本題です。
レストア中のAF35ZX中期エンジンですが、クランクが届きました。
今まで使ってきたAF35のクランクは、純正・台湾製補修用・マロッシの3種類でしたが、
今回は台湾製フルカウンタータイプの赤クランクです。

160226_231626.jpg

前回のブログでも書いた通り、縦型エンジンには使いたいとは思いませんが、
冷却効率の良い横型には使えます。メリットもデメリットもあります。

まずは各部のサイズですが、純正ZXのクランクと変わりません。
AF34ライブディオに使用する場合にはプーリーをセットする前に3mm程度の
硬質ワッシャーをかます必要がありますね。

160226_141654.jpg

重さを計ると1124g!これは純正より重いのでトルクアップにメリットがあります。
ちなみに、純正クランクと補修用台湾クランクの重さはこんな感じです。

160225_120841.jpg160225_120922.jpg

純正より36g重いですね。
この36gって結構、効果ありますよ。
デメリットとしては、振動が大きくなると思うのでフライプレートで
バランスを取ってあげる必要が出て来るかも知れません。
バランス取りの方法は、ジャイロでお馴染みのキューピーさんのブログを参照してくださいね。

フライプレートは多摩ピットで販売しています。
ノーマル車両でバランス取りが必要無い車両でも、
フライホイールやクラッチベルを重くすることでトルクアップします。
通勤で山間部を走る方は、これを導入するだけで上り坂でも
速度低下を最小限に抑えることが出来ます。

逆に軽量のプーリーフェイス、フライホイール、クラッチベルなどを入れると
レスポンスはアップしますが、上り坂での失速が大きいんです。
使う用途に応じたチューニングをするように考えましょう。

今回の赤クランクのメリットは一次圧縮が高く成ることです。
これを活かせるように吸気ポート内の砂落としぐらいは行ってから組みたいですね。
それにボアアップも有効ですね。

逆にデメリットは上記の振動対策の他に、ピストン裏側の冷却が少し落ちることが
考えられますので、濃いめのキャブセッティングで使うようにしたいですね。

次にクランク精度を計ってみましょう。
[広告] VPS
どうも片手だとズレまくりですね。
駆動系側が2~3/100程度の振れ、フライホイール側が3/100の振れですので、
クランク精度は両側共に、1.5/100mmぐらいで優秀ですね。
これは期待が出来そうです。

ここからはレストアの続きです。

160226_105358.jpg

シリンダーの排気ポートは乾き気味ですが、ポート内はカーボンの付着が多いです。
これはとても3000kmの車両じゃないです。
そして、カストロの安いグレードのオイルだと思っていたのですが、違いますね。
カストロはこんなにカーボンは着きません。

そして、マフラー装着部には液ガスを使っていた跡があります。
エキパイの形も跡が残っていて、やっぱりチャンバー仕様ですね。
ノーマルマフラーなら液ガスは必要無いですからね。

ポート内はファインポート加工しましたが、レストアエンジンには使いません。
理由は、シリンダーとピストンには傷が有り、ドライコート加工で補修する必要が有ることと、
過酷に使われてきたと思われますので、ピストンリングはもちろん、
ピストンピンやエンドベアリングも交換する必要があります。

ベースガスケットを含めて、交換部品だけで5000円弱掛かりますから
補修を含めると腰上だけで10000円も掛かってしまいます。
ボアアップキットが変えますよね。
それなら、腰上は次のオーナーが自由に選択できるように腰上無しで
販売しようと思うからです。

次にギアボックス内ですが、エンジンの使われ方から考えるとベアリングと
オイルシールは全交換です。
ギアも、ドライコーティングで初期馴染みで当たりがすぐに出るように組みたいですね。

そして、クランクケース。

160226_130125.jpg

左右を合わせて太陽に翳すと少し隙間がありますね。
これは優秀な方ですよ。
隙間は0.03~0.04mmってところでしょうか?

隙間が0.06mm以下は、ケースの潰れ補修は行いません。
極薄の紙ガスケットの厚さは0.1mmです。
0.03mmの隙間を埋めると0.07mm余分ですから、
逆に他の部分の隙間が大きく成ってしまうんです。

隙間が小さい場合は液体ガスケットで十分に補修可能です。
今回の隙間ならケースのズレと歪みの補修で十分修正できます。

レストアは次回で完成しそうですね。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

コメントの投稿

非公開コメント

No title

2016年03月01日 23:59

お昼はありがとうございました!
手持ちSJが最大48までしかなく
その上は試せませんでしたが
回転数TOP少し前から効いている感じです。

ドライコーティング記事に
コメントが無いのは寂しいです。
素晴らしい技術だと思います!

こんばんは~

2016年03月02日 01:34

GUCCIさん

それじゃ~マイクロドリルセットを買って大きなSJを作らないといけませんね。
55、60、65、70ぐらいまで試せば良いと思います。
ちなみに私はPJは流速が速いインマニ部の真上に空けようかな?って思っています。
これなら、高回転で作動させても小さな番手で済むかな?なんて思ったので(笑)

ドライコーティングは、まだメリットが良く分かっていない方が多いのでは?