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AF35ライブディオZX前期エンジンのレストア

2016年 01月31日 22:54 (日)

今日は松山も久しぶりに暖かく良い天気でした。
今まで天候不順で室内でテストしていたドライフィルムコーティングの
新バージョンを試してみたくなり、またまたジャイロの仕様変更に成ってしまいました。
前の仕様のセッティングが途中でしたが、早くドライフィルムコーティングを
実用の域まで持っていきたいですからね~

エンジンに使えるドライフィルムコーティングとしては、住鉱の「ドライコート3500」や
東レの「モリコートD7409」がベストですが、ドライコートは4kg、モリコートは1kg入りで
保存期間は約1年しかないんですよ。
1kgもあればシリンダーやピストンは1000個以上は楽に補修出来るけど、
1年じゃ~使い切れません。
そして、業務用だからメチャ高額なんです。

だから、何とかして安値で入手出来て、同等に近い性能が出せないかと、
いろんなモリブデンドライコートスプレーを買い込んだんです。
第一回目のテスト結果がこれです。

160130_113448.jpg

ホーニングの痕にコーティングが残ってはいますが、100kmほどで
ここまで落ちてしまっては500kmほどで無くなりそうです。
スプレーでは密着性が弱過ぎるんですね。

そこで、今回はモリブデンとテフロンのダブルコーティングにしてみたんです。
モリブデンは耐熱・耐荷重性に優れているけれど、スプレーはバインダーが弱いんです。
テフロンは耐荷重性は弱いのですが、皮膜が硬く密着性に優れているんです。
耐熱もフライパンに使われるぐらいですから問題無し。
で、今回はこんな感じです。

160130_151344.jpg160130_153105.jpg

艶もあって耐久性もありそうでしょ。

そして、シリンダーを外す時にオイルの滲みを発見。
エキパイを外したら排気漏れの痕がありました。

160130_132021.jpg

歪んでいるので、隙間が出来ていますね。
この手の社外エキパイは使っているうちに、熱で歪んできます。
チェックして、歪んでたら面出ししてから取り付けるようにしてくださいね。
工具が無くて出来ない人は相談してくださいね。

今日の記事は長く成りそうなので、詳しい仕様は次の記事で書きますね。
それでは本題です。
今回レストアするエンジンの詳細は「ケースを割らずにクランクの振れを確認する」と
ヤフオクのレストアベースエンジンの検証」で記事にしていますので、
2つの記事の続編だと思って頂ければ良いと思います。

クランクケースを割ってクランクを取り出すところまで記事では書きましたね。
今回はギアケースを割ってギアを確認します。
ギアケースの割り方も過去記事でやりましたので、割愛しますね。

160131_120328.jpg

開けてみると、オイルは入っていたものの、酷い臭い!
オイルが完全に腐ってますね。
赤丸部分のベアリングは中期以降のエンジンにはありません。
あまり負担が掛からないので無くなったのでしょう。
ですので、オイルがグリス状に成っていない限りは交換しなくても大丈夫な場合が多いです。
今回も、パーツクリーナーで綺麗にした後、確認したら大丈夫でしたので、無交換です。
全てのベアリングを確認したら2つのベアリング交換で良さそうです。

もちろん、全てのベアリングを交換するのがベストですが、20年経って傷んでいないなら
よっぽどのことが無い限り問題無いです。
傷んでいない部品にお金を掛けるより、良いオイルを入れた方が良いと私は思います。

この後、ケースを清掃するのでファイナルシャフトのベアリングとオイルシールを外します。

160131_124023.jpg

ベアリングプーラーをセットしてから赤い部分をバーナーで炙ります。
ここは結構、固着しているので、そのままプーラーで引っ張るとケースやプーラーを痛めることも
ありますので、しっかり炙って固着を剥がしてから外した方が良いです。

160131_124538.jpg160131_125345.jpg

こんな感じで抜いていく訳ですが、オイルシールも一緒に抜けますから楽ですね。

次はケースの清掃ですが、油汚れはパーツクリーナーで綺麗に成ります。
大変なのは白錆が出ている場合です。
皆さんが行う場合は240番程度の布ペーパーでオイルを着けながら擦るのが良いでしょう。
2~3日は掛かってしまいますが綺麗になりますよ。

中古のエンジンを購入する場合、オイルで汚れているエンジンと白錆が出ているエンジンでは
白錆のエンジンを選んでください。
ギアボックス内のオイルが漏れることはほとんどありません。
オイルポンプのシールが傷んでいても、ケース外側にはオイルが出ることはありません。
エンジンの下部がオイルで汚れている場合はクランクケースの割れ目から漏れていると
考えるのが普通ですので、ケースが歪んでいたり、組み付けが悪かったりする訳です。
良いエンジンほどオイルの滲みは少ないです。

今回のエンジンもオイル汚れは無し。
白錆は凄かったです。

160131_133450.jpg160131_134834.jpg

えっ、あんまり綺麗じゃないって?
やってみれば判りますが、白錆を落とすのは本当に大変なんですよ。
掃除しづらいのがライブ系エンジンの場合はオイルポンプ取り付け部です。

160131_122605.jpg

砂が溜まっていますね。

綺麗に成ったら、残っているガスケットも綺麗に取ります。
そして、合わせ面の面出しです。

160131_135517.jpg

このエンジンは、オイルの漏れが無かったので軽くで済みました。
オイル漏れがある場合は、面出しした後にケースを合わせて、太陽に翳します。
光が洩れたら面が出ていないので、合わせ面から光が漏れなくなるまで行います。
とは言っても、多く削ることは出来ない部分なので、私の場合はケースの
歪みを修正した後に面出しします。

次にベアリング装着部に600番のペーパを当てます。
これは前記事でNTNのHPの注意事項で観てますよね。
つまり、バリ取りですね。
ここまで終わったら、パーツクリーナーで綺麗にしてやっとベアリング装着準備完了です。

160131_141323.jpg

そして、ベアリングですが、新品は防錆剤で保護されています。

160130_143455.jpg

この防錆剤ですが、かなり頑固に着いていますので、パーツクリーナーを
十分使って完全に落としてください。
私の場合、ベアリング2つでスプレー缶半分近く使っちゃいますね。

完全に落ちたらベアリングを回してみてください。
油分が抜けてジャラジャラとベアリングが暴れるのが判ります。
左右にズラすと「腰下オーバーホールの要点」で説明した10/100mmの遊びが判りますよ。

160130_144003.jpg

ベアリングボール部に2stオイルを注油してから、埃やごみが入らないよう
ラップに包んで冷凍庫に入れておけば、ベアリングは準備OKです。

次回は、いよいよクランクを入れます。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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No title

2016年02月01日 00:02

モリブデンとテフロンの
ダブルコーティング!

シリンダーを2回も焼いた私は
コーティングでの再利用
非常に楽しみにしておりました!

また質問させてくださいね!

Re: No title

2016年02月01日 01:18

GUCCIさん、こんばんは

ダブルコーティングは双方の配合がまだ判らないんですよ。
今回はピストンがモリブデン3、テフロン7
シリンダーが5:5でコーティングしてみましたが、
結果は少し長い距離を走らないと出ないと思います。

一緒に実験に参加しますか?

コーティング

2016年02月01日 06:34

やんちゃ親父さん、お疲れ様です。
アプリオ1号機(グランドアクシスエンジン)と同時に整備しているアプリオ2号機(最終型フルノーマル)があと外装のみですのでコーティングのテストに興味あります。コーティングの費用は払いますのでお願いできますか?ちなみに2号機は、エンジン異音なしだったので腰上、腰下とも整備なしです。後、ジャイロは今年になってから1台増えて4台ですがDio(7台)の整備が終わってからですのでかなり後になりそうです。

Re: コーティング

2016年02月02日 22:16

Redbom3223さん、こんばんは

コーティングのテストの件了解です。
データは出来るだけ多い方が良いですからね~
コメント欄では何ですので、メールか電話くださ~い。