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2サイクルエンジンのシリンダー加工による回転数

2016年 01月04日 03:39 (月)

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

お正月は暇なので、amazonでパーツを買い込んで検証していました。
でも、ほとんどが使えない。
使えないパーツは、元通りにして返品です。

と言うのも、ジャイロってディオと違い、専用パーツはほとんど出ていないんですよ。
大手のデイトナやキタコはプーリーさえも出ていないので他車種の流用が当たり前です。
台湾製なら有るんですけどね~

今回、使えそうなパーツはTodayの純正ウインナースプリングぐらいでしたね。
硬さ的には、ジャイロ純正より柔らかいのでマロッシシリンダーで使ってみたいですね。

問い合わせやエンジントラブル、相談等のメールが届くのですが、
私の方はよっぽどのことが無い限り、24時間以内に返信するように心掛けていますが、
相手先が携帯メールの場合は届いていないことが多いようです。
私のメールアドレスは「特定商取引」のページに記載してありますので、
必ず、受信できるように設定してからメール頂ければと思います。

そしてエンジンの不調や、パワーが無い、焼き付きなどのトラブルの相談ですが、
エンジン本体を送っていただかない限り、診て確認することは出来ないんです。
なので、仕様やノーマルからの変更点、最近の整備など出来るだけ詳しく状態を
書いて頂かないと解決は難しいんです。

純正の2stスクーターはオイルでも切らさない限り簡単には焼付きません。
焼付いたから社外のシリンダーに変えるのは構いませんが、焼き付きの原因を
突き止めないと、また焼き付きます。

それでは本題です。
ノーマル車両のエンジンはジャイロの場合、最大トルクは5000rpm、
最大出力は6500rpmで5馬力です。
ライブディオZXの場合、最大トルクは6250rpm、最大出力は6500rpmで7.2馬力です。
2stスクーターの純正のエンジンは6500rpmぐらいがピークパワーってことですね。

人によって好みのチューニングは異なりますが、低回転で4stのように乗りたいトルク重視型と
高回転まで回して速度を上げたいパワー型に分かれると思います。
もちろん、どちらも今より余裕のある走りを目的としますが、チューニングの方向性は違います。

トルクを重視する場合、シリンダー内の爆発力を利用した走り、
パワーを重視する場合、ピストンの上下スピード、
つまりクランクの回転重視した走りってことですね。

トルクを重視すると、回転は上がりづらくなり、回転を重視するとトルクは上がりづらく成ります。
たとえばシリンダーの排気ポートを上げると高回転が回るように成るって言われていますよね。
でも、ポートを上げると圧縮圧力は下がります。
圧縮圧力が下がればその分、トルクが失われるってことです。
その分、シリンダーヘッドを面研して圧縮を上げれば圧縮圧力は上がりますが、
圧縮圧力は、ピストンが上下する時の抵抗に成りますから高回転が回らなくなる。
これじゃ~高回転を狙って、せっかくポートを上げたのに何も成らなくなってしまいます。
もちろん、高回転狙いなら二次圧縮も上げない方が良いんです。

逆にトルク重視なら、圧縮圧力を上げて、爆発力を重視することに成るんですが、
熱量が増えるので冷却を考えないとピストンが熱膨張して焼き付きリスクが増えてしまいます。
一次圧縮も高めでOKですね。

ちなみに高回転では熱による焼き付きよりも、
2stオイルの性能不足での焼き付きに注意が必要です。
シリンダーの内壁に着いているオイルが、ピストンリングが高速で上下することによって
掻き落とされてしまうためです。
チャンバーを入れて10000rpmオーバーで使うならオイルポンプを増量して
分離混合兼用オイルを使うか、混合専用オイルで使うかですね。

もちろん、上記は基本的な考え方で、使うシリンダーやマフラー、車種によっても
変わってきます。
特に、シリンダーのポート加工などは、マフラーの性能で全く逆の加工をします。
高回転なマフラーを順番に並べると、チャンバー、スポーツマフラー、排圧マフラーですが、
ポートの高さは、高い順に排圧マフラー、スポーツマフラー、チャンバーって感じに加工します。
何故だか解かりますか?

排気ポートは掃気ポートよりも高い位置から開きます。
これは、排気ポートと掃気ポートが同時に開いたら燃焼済みの排ガスと新しい混合気の
交換が追い付かないからです。
もちろん、このガス交換が素早く出来れば排気ポートを高くする必要は無いってことです。
2stのマフラーは、このガス交換を手助けする構造ですから、その効果が高いチャンバーは
ポートが一番低く成る訳です。

高性能なチャンバーほど低いポートでOKってことですね。
ガス交換が早ければ早いほど高回転が回り、ガス交換が追い付かなく成ると
回転が頭打ちに成るってことです。

じゃ~ガス交換って、どのくらいのスピードで行われていると思いますか?
ノーマル車で40~50km/hで走ると6000rpmぐらいでしょうかね。
つまり、1分間に6000回クランクが回っています。
1秒で100回ですので、ピストンが1往復するのに1/100秒です。
ポートが開いているのはその1/2以下の時間ですから、3/1000~4/1000秒ぐらいでしょうか?
6000rpmで上記の通りですから、12000rpm近くまで回るエンジンは 0.001秒ぐらいで
ガス交換を行えるポートとチャンバーの組み合わせだってことです。
どうです?とんでもない速さでしょ。

ポート加工ってみんな簡単にやろうとしますが、実はガス交換を速くすることを
イメージ出来て初めてタイミングや形を決めているんです。
でも、これは計算じゃ無く、今までの経験値によるものですね。

最近はライブディオ純正シリンダーのポート形状やタイミングを基本に
ポートを考えることが多いですね。
だって、リミッターカットするだけで9000rpm近く回るんですから
排圧マフラーで、2/1000秒以下でガス交換が出来ているってことですからね。
チャンバーならレーシングシリンダー並みに速いガス交換が可能だと思ったわけです。

トルク型のエンジンを目指すなら、リード90などの原付二種のポートや圧縮を
参考にするのが良いかも知れませんね。

う~ん、今回の記事は判りづらいかも知れません。
一応、文章で書いていますが、実際は理屈を考えて加工している訳では無く、
今までの経験から、こんな理屈じゃないかな?ってことを記事にしているんです。
それだけ、失敗でシリンダーを幾つも駄目にしてきたってことですね。

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

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駆動系について

2016年01月04日 08:13

やんちゃ親父さん、おはようございます。
次期エンジンは、ならし中は駆動系はノーマルで予定してますが、質問ですが最近気になっているピナスコは使用した事はありますか?マロッシが確実ですけど。

No title

2016年01月04日 16:15

新年あけましておめでとうございます


方向性は決定しているものの、なかなか捗らない今後のチューニングですがこのブログを参考に頑張りますので本年もよろしくお願いします。

明けましておめでとうございます

2016年01月04日 16:48

やんちゃ親父さま

本年もよろしくお願い申し上げます。

シリンダー加工やポート加工は絶対値ではなくて経験値だということが良くわかりました。
個体の状態も様々ですから、方向性はご指南のとおりで、実際はトライアンドエラーで自分に合った加工になる訳ですね。

こんばんは~

2016年01月05日 01:49

Redbom3223さん

ピナスコは無いです。
ベスパのオーナーには人気有りますよね。


7UPさん

あけおめです~
私のXも時間が掛かりそうです。


Sanboさん

私もいろんなチューナーの掘ったポートを見たいのですが、
なかなか見せてくれないんですよね~
みんなで見せ合って研究すれば、世界レベルに近くなると思うのですが
日本人は自分だけのものにしようと意識が強いですね。

こんばんわ(^-^)/

2016年01月05日 03:01

ポートのお話し、自分には難しかったです…
自分がポートに着手したのも、お金かけずにパワーup出来るかも?ってのと、スクーター○ャンプに乗ってた2種スクのハードなエンジンチューンに憧れて(笑)みたいな動機で彫りました。
今使っているは2個目のシリンダーですが…
多分四角型で内部をマヨネーズのチューブ型に仕上げた気がします。
あと、やっちゃダメって過去ブログに載ってた掃気ポートの面取り、間の壁のナイフ仕上げやっちゃってます_| ̄|○
更にクランクケース内部、リードバルブの先の辺りの壁もスムーズに吸込む様に成ればと思い、段差をヤスリがけ…
今考えると、1次圧縮は下がりまくりですね…
あと、ヘッド面研もテキトーにやってます…
研磨量不明
ダメダメですね

あ、最高速アタックは80迄確認出来ました♪
後で気づいたらリヤタイヤ空気圧が1kでした。
エア漏れも直さなきゃ…多分バルブ。
トルクカムもグリス漏れが…どうやらシールが終了。
あ〜、タコメータも必要…

まだまだお金が掛かりますね

Re: こんばんわ(^-^)/

2016年01月05日 17:43

杏さん

ポートは、使うマフラーに合わせて加工する必要があるんですよ。
本当は作ったエンジンに合わせて、マフラーを作ってもらうのですが、
ほとんどの人は吊るしのマフラーを使いますからね。