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後期ZXエンジンのオーバーホール

2015年 07月29日 12:49 (水)

ここ松山では、スポーツイベントが行われて夏本番って感じです。
昼間はサッカーフェスタ、夕方からは、5年ぶり???巨人対DeNAのナイターです。
四国にはプロ野球の球団が無いんですよ。
だから、たまに野球があると盛り上がるんですね。

私はお仕事ですから、イベントは行ってる暇はありません。
ここ1週間ぐらい右手の人差し指がチクチク痛むんです。
歳じゃないですよ。
実は、3mm軸のリューターが駄目になったので、新調したんです。

プロクソンリューター

ポート加工には小さいですが、トルクカムやリードバルブ加工には丁度良いんです。
ついでに、超鋼バーも新しくしたら、刃が鋭過ぎて、飛んできた切粉が肌に刺さるんです。
今までは軍手を着けていれば十分でしたが、ビニ手を買いましたよ。
もちろん、メガネも無いとヤバいです。
本当はマスクもあった方が良いのですが。この時期にマスクは暑くてやってられません。

道具を紹介したついでに、もう一つ!

シックネスゲージ

私の秘密兵器、シックネスゲージです。
これはライブディオ系のクランクをインストールする時に使います。
ホンダの2stスクーターの中でライブディオのクランクを入れるのが本当に難しいんです。

外したクランクシャフト

これは、外したZX後期のクランクですが、クランクウエイトとクランクベアリングのクリアランス矢印部分が、
左右合わせても0.55mmしか無いんです。
片側約0.25mmづつまで入れないと、センター出しどころか、インストール出来ないんですよ。
なので、0.3mmのゲージが、きついぐらいにしてから、ケースを閉じて、
1/100mmまで追い込んでベアリングのセンター出しするんです。

今までは懐中電灯の光を当てて、目分量でインストールしていたのですが、
私の眼はノギスじゃありません。
失敗したら、やり直しなので、ゲージを使うことにしたんです。


さて、本題です。
昨日も記事で書いたように、中期エンジンと後期エンジンでは、腰下、ギア、ケースは
違いが見つかりませんでした。
今回のエンジンは、ブログ読者のロードさんが現役で使用していた後期エンジンで、
クランクオーバーホール、ギアボックスオーバーホール、シリンダーポート加工という依頼です。

エンジンをバラしていくと、

ロードさんのエンジンに着いていたリードバルブ

ビッグリードバルブが着いていますね~
ノーマルを知っている人は、ビックリするほどの大きさです。
インマニも加工してありますが、もっと大きくしないと合わないですね。
穴が空いても良いように、アルミパテでパテ埋めしてから広げてみてくださいね。

そして、リードバルブを外すと・・・・・

リードバルブを外したケース部

液体パッキンがモリモリです。これはプロの仕事じゃ無い!
ロードさんは、クランクはノータッチと言うことなので、前のオーナーもしくは、
バイク屋が開けたんですね。

駆動系、腰上、フライホイールを外して、クランクの状態を確認すると、回りが悪い。
ケースのネジを緩めると、クランクが軽く回り始めました。
これは、クランクベアリングをアウターレースで引いた時の状況です。
市販のインストーラーで作業すると、こうなっちゃうんです。
完全に素人の整備ですね。

外したクランクの振れをチェックしてみました。
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机上にて簡易チェックですが、かなり曲がっていますね。
この原因は、ほとんどがインパクトレンチ使用によるものです。
プーリーのナットを緩める時に曲げちゃうんですね。

インパクトレンチの使用が悪いんじゃありませんよ。
プーリーフェイスをしっかり押さえるか、プーリーホルダーを使えば問題無い。

ベアリングはアウターで引かれていて、クランクがこれじゃ~パワーも出無いし、
速度も出なかったと思います。

エンジンは調子が悪くないのに、速度が出ないなんて車両はクランクがこうなってるケースが
本当に多いんですよ。

次にギアボックスを開けてみました。
オイルはかなり汚れていましたが、各ベアリングの状態は、凄く良い。
本来なら掃除だけして閉じるところですが、今回は部品も送っていただいたので、
交換します。
交換したベアリングは、痛みが無く再利用可能なので、エンジンに同封して送りますから
予備として取っておいてくださいね。

上記のクランクベアリングの状態も新品に近いくらい傷んでいませんでした。
こちらも、外したクランクと一緒に送りますね。

と言うことは、前のオーナーは全部自分でオーバーホールしたのでしょう。
でも、中途半端な知識での整備で、クランクを曲げ、ベアリングはツッパって入っていたんです。

普通なら、数百kmも走ればガタガタになるところですが、
ロードさんは良いオイルを使っているのでしょう。
結構走ってしまったって感じではないでしょうか?

クランクやギアまでオーバーホールしてあったのに、オイルポンプはオイルシールが完全に
ヘタっていて駄目でした。
もちろん、今回はメールで伝えて交換しました。

ポート加工ですが、ロードさんが頑張って削ったポート拝見しました。
初めてで、あれだけ削れたら上出来ですよ。
今回は、ガッツリ掘っておきましたので、次はこれを参考にしてチャレンジしてみてくださいね。
どのくらいパワーが出るかはセッティング次第です。
WJチャンバーにPE20で120km/hは楽に出ると思います。

私のピストンの掃除も兼ねて一緒に綺麗にしておきました。
ピストンの掃除の方法は、まずダイソーで小さな鍋と重曹を買ってきます。
水1リットルに重曹スプーン3杯入れて煮込みます。
時々、出してワイヤブラシで擦る。リングの溝は竹串などで擦ればOKです。
最後は水洗いしながら、ワイヤブラシで擦れば完成!
カーボンも綺麗に取れますよ。

掃除したピストン

これで僅か200円強ですから、悪くないでしょ。

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

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非公開コメント

ありがとうございます

2015年07月29日 16:14

いや〜、なんか自分の裸晒されてるみたいで、恥ずかしいですね?
ちなみに、オイルはヤマハの赤缶+ZOILを半々です。
インマニとリードバルブの加工にチャレンジ!と思ってバラシたら見慣れぬリードバルブ???
その時クランク側の液体パッキン見て、これがプロの仕事とは思えず、また、各部のボルトは全て鬼トルクで締められ、インパクトをもっていない私は分解して筋肉痛になるほどでした。
加えて最近はエンジンの調子も悪くなって来ていて、自分が悪いのか、元が悪いのか?どんどん疑心暗鬼になっていたので、今回思い切ってお願いしました。
既に発送されたとの連絡を頂き楽しみに待っています。
載せ替えてセッティング出来たらレポートしますね!

Re: ありがとうございます

2015年07月29日 18:48

> ちなみに、オイルはヤマハの赤缶+ZOILを半々です。

やっぱりですね~
良いオイルじゃなきゃ、ここまで持たなかったですよ。
各部のベアリングは全て再利用しても良いぐらいの状態でしたからね。

> その時クランク側の液体パッキン見て、これがプロの仕事とは思えず、また、各部のボルトは全て鬼トルクで締められ、インパクトをもっていない私は分解して筋肉痛になるほどでした。

思った通り、インパクト使われた形跡があったんですね。
クランクが曲がることを考えないんですかねぇ~
バイク屋でも間違ったインパクトの使い方してるところが多いんです。

> 加えて最近はエンジンの調子も悪くなって来ていて、自分が悪いのか、元が悪いのか?どんどん疑心暗鬼になっていたので、今回思い切ってお願いしました。
> 既に発送されたとの連絡を頂き楽しみに待っています。
> 載せ替えてセッティング出来たらレポートしますね!

前のオーナーのクランクインストールが全ての原因です。
たぶん、今回のベアリングのセンター出しで、今まで回らなかった回転域まで回りますよ。
オイルが良いのと、純正シリンダーなので、多少ガスが薄くても焼付きませんから、
セッティングで目一杯追い込めますよ。

ピストン刻印について

2015年07月30日 08:17

仕上がりが楽しみですね。どれくらい変わるかワクワクしています。勝手ながらぜひレポートお願いします。> ロードさん

さて話しは変わりますが、画像のピストントップの刻印をみてお聞きしたいのですが、昨日私のキャビーナ改ブロードが走行中急に力が無くなり、30キロ位しか出なくなってしまいました。数日前にこちらの記事で紹介されていたオイルポンプのシール交換をし、エア抜きと念のため混合給油で50キロ程走行後、そろそろと思ってガス満タンの混合なしで4キロ走行後に変になりました。。。

普通にエンジンはかかるのでエア噛み込みによる抱き付きかなーと思っていますが、その前に比べてえらく白煙が多いんですよね。それになんかアイドリング時の音も静かなかんじです。オイルはずっとヤマハの青缶です。全く時間がないのでまだエンジンは開けていませんが、将来のためにも純正ピストンを入手しようと考えています。

で、ヤフオク見るとピストントップにAと印刷されているものがあるんですが、無いのもあるようでどこが違うんでしょうか。

Re: ピストン刻印について

2015年07月30日 09:16

> 普通にエンジンはかかるのでエア噛み込みによる抱き付きかなーと思っていますが、その前に比べてえらく白煙が多いんですよね。それになんかアイドリング時の音も静かなかんじです。オイルはずっとヤマハの青缶です。全く時間がないのでまだエンジンは開けていませんが、将来のためにも純正ピストンを入手しようと考えています。

2stオイルはキャブレターが純正であれば、キャブレターのピストンバルブから給油されますので、
キャブレターのピストンバルブにオイルがベッタリ着いていればオイル切れによる焼き付きでは無いですね。
原因が気に成りますね。

> で、ヤフオク見るとピストントップにAと印刷されているものがあるんですが、無いのもあるようでどこが違うんでしょうか。

純正のピストンはオーバーサイズが出ていないので、品番が合っていれば問題無いかと思います。
製造ロッドの違いではないでしょうか?

エンジン届きました!

2015年07月30日 22:14

こんばんは!
エンジン無事届きました。早速・・・って言いたいところなんですが、今週は休み前で仕事が山積み。載せ替えは来週になっちゃいます。泣)
送る前に積み替えたエンジンのオイルポンプのエア抜きは、私も混合給油にし、一段と白煙が多くなったところで、一旦キャブのオイルホースを抜いてみて、オイルが出てきている事を確認してから濃いまま走りきって給油しました。
ウオタニのコイルを入れているので、そう簡単にはかぶらないだろうと?思った次第です・・・ぴんぽんさんの話しを聞くとちょっと怖いですね、載せ変える時どうしよう?
で、排気ポートですが、やっぱり全然違いますね・・・ブログの写真を参考に同じように見えるまで!って、あれでもかなり頑張ったつもりだったんですが、一向にパテまで届く気配なく、ちょっと怖くなってきて途中でやめました。これを参考に載せ替えたら、今のエンジンのシリンダーでチャレンジしてみますが、失敗したらまた手直しして下さい・・・
先ずはお礼方方々、到着の報告まで。

Re: エンジン届きました!

2015年07月31日 00:54

う~ん、エア抜きのやり方を一度記事で書いた方が良いですかねぇ~
私は混合なんて面倒でしたことが無いんですけど、オイルが来ているかは
必ず確認して、トラブルが出たことが無かったんです。

排気ポート加工は、あれくらいが普通ですね。
自分のシリンダーだと、やり過ぎて上下左右に穴が空いちゃう。
でも、初めてで穴を開けるぐらい広げる人はマレだそうです(笑)

エンジン載せたらビックリしますよ。
ほんの数キロ走れば違いが分かりますからね。