2021年 08月29日 02:35 (日)
スクーターの駆動系に対しての考え方は様々で、
いろいろな社外メーカーからたくさんのパーツが出ています。
私自身の駆動系の考え方は、いかにエンジンのパワーを落とさずに
後輪に伝えることが出来るか!この一点です。
例えば普通のチェーン駆動のバイクは前後のスプロケットとチェーンで
約2~3割のパワーをロスしてしまいます。
ところがスクーターに成るとパワーロスが5割前後、
3輪のジャイロに至っては7割弱のパワーロスがあります。
ジャイロのエンジンは5馬力ですが、6~7割ロスすると後輪は1.5~2馬力
ぐらいしか出ていません。
だから、ノーマルでは60km/h出ていれば当たりエンジンと言われるほどです。
エンジンチューニングで68ccで8馬力のパワーが出ても7割駆動系で食われれば
2.4馬力ですよね。
これをパワーロスを減らして5割まで持っていければ
4馬力で走ることが出来る訳です。
パワーロスが少ないパーツとは?
より小さい力で動かすことが出来るパーツです。
スクーターが駆動系でパワーロスが大きいのは
変速でパワー(力)を使ってしまっているからです。
ですので、純正よりパワーロスが少ないパーツを選べば良い訳ですが、
体感に頼るとパワーロスが多いパーツを選んでしまいます。
それは何故か?
今までよりパワーを使わないパーツは、より早く変速してしまう。
パーツを交換する前よりも低い回転数で変速するので、パワーバンドに
入らずマッタリしてしまいます。
逆によりパワーが必要なパーツは変速が遅く成るので、今までより
高回転で変速するように成ります。
ですので、このパーツを着けたら速くなった!加速が良く成った!
って言うのは実は今までよりもパワーを変速に使ってしまっているので
加速は良く成るが、最高速が落ちるなんてことに成ります。
本当は変速が早く成ったら、WRを軽くして変速回転数を調整してあげる。
こうすればパワーロスが減るので最高速が落ちるなんて現象は出ないんです。
バイク屋さんは「純正が一番良い」なんて言いますが、高出力化した
2stスクーターが速度が出ないように、わざと変速抵抗を増やしているんですよ。
そして、駆動系のロスを減らせば燃費が急激に良く成ります。
つまり、燃費が悪くなる駆動系パーツは駆動系ロスも大きいってことです。
昔は駆動系ロスの少ないスクーターもメーカーから出ていましたよ。
それが1983年に発売されたペリカンジョグです。
4.5馬力ですが、メーター読みで70km/h以上、発進は気を付けないと
後ろにひっくり返るほどの加速です。
そして燃費は100km/ℓです。
6馬力以上あるDIOじゃどれも勝てません。
探したら動画がありました。
「ペリカンジョグ」
次回は具体的な例を挙げて説明したいと思います。
それでは本題です。
いろいろな社外メーカーからたくさんのパーツが出ています。
私自身の駆動系の考え方は、いかにエンジンのパワーを落とさずに
後輪に伝えることが出来るか!この一点です。
例えば普通のチェーン駆動のバイクは前後のスプロケットとチェーンで
約2~3割のパワーをロスしてしまいます。
ところがスクーターに成るとパワーロスが5割前後、
3輪のジャイロに至っては7割弱のパワーロスがあります。
ジャイロのエンジンは5馬力ですが、6~7割ロスすると後輪は1.5~2馬力
ぐらいしか出ていません。
だから、ノーマルでは60km/h出ていれば当たりエンジンと言われるほどです。
エンジンチューニングで68ccで8馬力のパワーが出ても7割駆動系で食われれば
2.4馬力ですよね。
これをパワーロスを減らして5割まで持っていければ
4馬力で走ることが出来る訳です。
パワーロスが少ないパーツとは?
より小さい力で動かすことが出来るパーツです。
スクーターが駆動系でパワーロスが大きいのは
変速でパワー(力)を使ってしまっているからです。
ですので、純正よりパワーロスが少ないパーツを選べば良い訳ですが、
体感に頼るとパワーロスが多いパーツを選んでしまいます。
それは何故か?
今までよりパワーを使わないパーツは、より早く変速してしまう。
パーツを交換する前よりも低い回転数で変速するので、パワーバンドに
入らずマッタリしてしまいます。
逆によりパワーが必要なパーツは変速が遅く成るので、今までより
高回転で変速するように成ります。
ですので、このパーツを着けたら速くなった!加速が良く成った!
って言うのは実は今までよりもパワーを変速に使ってしまっているので
加速は良く成るが、最高速が落ちるなんてことに成ります。
本当は変速が早く成ったら、WRを軽くして変速回転数を調整してあげる。
こうすればパワーロスが減るので最高速が落ちるなんて現象は出ないんです。
バイク屋さんは「純正が一番良い」なんて言いますが、高出力化した
2stスクーターが速度が出ないように、わざと変速抵抗を増やしているんですよ。
そして、駆動系のロスを減らせば燃費が急激に良く成ります。
つまり、燃費が悪くなる駆動系パーツは駆動系ロスも大きいってことです。
昔は駆動系ロスの少ないスクーターもメーカーから出ていましたよ。
それが1983年に発売されたペリカンジョグです。
4.5馬力ですが、メーター読みで70km/h以上、発進は気を付けないと
後ろにひっくり返るほどの加速です。
そして燃費は100km/ℓです。
6馬力以上あるDIOじゃどれも勝てません。
探したら動画がありました。
「ペリカンジョグ」
次回は具体的な例を挙げて説明したいと思います。
それでは本題です。
2021年 08月28日 00:55 (土)
更新の期間が空いてしまいました。
というのも、私のジャイロXの駆動系OHの記事を5月の
ゴールデンウィークには書き始めていたのですが・・・・・
まだ実験中の部分もあるし、細かく書いても理解が難しい所がある。
YouTubeを観ても大したことはやっていないのでレベルにも差があると思い
この記事はお蔵入りにしようと思います。
丁度、神奈川のOさんからセカンダリーガンコートの依頼がありましたので
それを後半に書いていきます。
そんなこんなで、もう8月下旬です。
唐突ですが、皆さんは好きなアニメってありますか?
最近の若い人ならエバンゲリオンやポケモン、ドラゴンボール辺りかな?
私の時代はガンダムやルパンⅢ世、北斗の拳?
私が小学生から好きだったのは宇宙戦艦ヤマトでした。
中学2年生の時に夏休みの自由研究に選んだのが
「宇宙戦艦ヤマトの波動エンジンについて」です。
初めてエンジンに興味を持ったのがこの波動エンジンでした。
今のロケットエンジンでは有人飛行で太陽系を脱出出来ない。
この波動エンジンなら太陽系外に有人でいくことが出来る。
こんなことをテーマに池袋の宇宙戦艦ヤマト展などに足を運んだものです。
出版社に松本零士宛で手紙を出したこともありました。
秋に成って三者面談で親の前で担任に言われましたよ。
「片桐くんは非現実的な部分がある。皆は恐竜や歴史など過去に有った
事実を研究課題にしているのに、ありえないことを課題にすることは・・・・」って。
ショックでしたね~。今と成ってはかなり幼稚な内容ですが、
一生懸命やったことを全く評価されなかった悔しい思い出があります。
しかも親がいる前で・・・・・
実はこのエンジン、60年代から世界中で研究されていて
今年、このエンジンの試作機が鹿児島から打ち上げられました。
オリンピックと重なった為、大きく記事には成りませんでしたが、
発表ではデトネーションエンジンという名称でした。
今までのエンジンは燃焼で推力を得るものでしたが、デトネーションエンジンは
爆発(爆轟)の衝撃波を利用して推力を得る。
まさに波動エンジンです。
これでやっと40年前のモヤモヤがスッキリしました。
ついでですからデトネーションについて少し書きますね。
よく私たちの2stエンジンもピストンに穴が空いたり、
ピストンやシリンダーヘッドの一部が溶けるとデトネと言う表現をしますが
これはデトネーションでは無いんです。
ヒートスポットが出来たり、燃焼室の温度が上がり過ぎて溶けただけです。
本当のデトネーションが燃焼室で発生するとコンロッドが折れたり、
穴が空いたりして一瞬でエンジンがおしゃかに成ります。
秒速2kmの衝撃波ですからね。
バイクのエンジンにデトネーションが利用できれば50ccで500ccのレーサーを
ブッチギルぐらいのパワーがあるんです。
残念ながら、このデトネーションの衝撃に耐えられる物質が無いのが現状です。
それでは本題です。
というのも、私のジャイロXの駆動系OHの記事を5月の
ゴールデンウィークには書き始めていたのですが・・・・・
まだ実験中の部分もあるし、細かく書いても理解が難しい所がある。
YouTubeを観ても大したことはやっていないのでレベルにも差があると思い
この記事はお蔵入りにしようと思います。
丁度、神奈川のOさんからセカンダリーガンコートの依頼がありましたので
それを後半に書いていきます。
そんなこんなで、もう8月下旬です。
唐突ですが、皆さんは好きなアニメってありますか?
最近の若い人ならエバンゲリオンやポケモン、ドラゴンボール辺りかな?
私の時代はガンダムやルパンⅢ世、北斗の拳?
私が小学生から好きだったのは宇宙戦艦ヤマトでした。
中学2年生の時に夏休みの自由研究に選んだのが
「宇宙戦艦ヤマトの波動エンジンについて」です。
初めてエンジンに興味を持ったのがこの波動エンジンでした。
今のロケットエンジンでは有人飛行で太陽系を脱出出来ない。
この波動エンジンなら太陽系外に有人でいくことが出来る。
こんなことをテーマに池袋の宇宙戦艦ヤマト展などに足を運んだものです。
出版社に松本零士宛で手紙を出したこともありました。
秋に成って三者面談で親の前で担任に言われましたよ。
「片桐くんは非現実的な部分がある。皆は恐竜や歴史など過去に有った
事実を研究課題にしているのに、ありえないことを課題にすることは・・・・」って。
ショックでしたね~。今と成ってはかなり幼稚な内容ですが、
一生懸命やったことを全く評価されなかった悔しい思い出があります。
しかも親がいる前で・・・・・
実はこのエンジン、60年代から世界中で研究されていて
今年、このエンジンの試作機が鹿児島から打ち上げられました。
オリンピックと重なった為、大きく記事には成りませんでしたが、
発表ではデトネーションエンジンという名称でした。
今までのエンジンは燃焼で推力を得るものでしたが、デトネーションエンジンは
爆発(爆轟)の衝撃波を利用して推力を得る。
まさに波動エンジンです。
これでやっと40年前のモヤモヤがスッキリしました。
ついでですからデトネーションについて少し書きますね。
よく私たちの2stエンジンもピストンに穴が空いたり、
ピストンやシリンダーヘッドの一部が溶けるとデトネと言う表現をしますが
これはデトネーションでは無いんです。
ヒートスポットが出来たり、燃焼室の温度が上がり過ぎて溶けただけです。
本当のデトネーションが燃焼室で発生するとコンロッドが折れたり、
穴が空いたりして一瞬でエンジンがおしゃかに成ります。
秒速2kmの衝撃波ですからね。
バイクのエンジンにデトネーションが利用できれば50ccで500ccのレーサーを
ブッチギルぐらいのパワーがあるんです。
残念ながら、このデトネーションの衝撃に耐えられる物質が無いのが現状です。
それでは本題です。