fc2ブログ

03月 « 2020年04月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 05月

エンジン回りのブラスト・塗装

2020年 04月20日 03:46 (月)

まずは購入したサンドブラストキャビネットです。
当初は卓上90ℓの小型の物をと考えていましたが、これだと
クランクケースなどの中型の物も入らないので少し大きい220ℓの物を
購入することにしました。

新型コロナの影響に加えて、引っ越し貧乏なので出来るだけ安い物を
探したところ・・・・・
安いところは送料が結構掛かるんですよね~
しかも重量物なので宅配便の営業所まで取りに行かなきゃいけない。

そこで見つけたのがAmazonで税込み27,660円で送料無料!
私が探した中ではこれが最安でした。
数日で届き、営業所まで引き取りに・・・・・
田舎なので一番近くの営業所まで結構な距離があるんですよ。
車で約30分!しかも高速使ってです。

見て納得しました。
段ボールの大きさがかなりあります。重さは45kgぐらい。
軽トラやワンBOXバンが必要ですね。
仮組してみると思った以上に高さがあったので、足を75mmほど切って
設置しました。

P_20200418_134721.jpg

思ったよりも出来が良く、本体上部と下部の接続部分をコーキングしただけで
殆どメディアが漏れてくることはありませんでした。
高い物との違いは排気フィルターが着いていないこと。
そこで手持ちのPE20/24用のパワフィルを当てたところピッタリでした。
洗濯機用のホースに掃除機のホースを突っ込んで完成w

そうそう!蛍光灯は暗くて変えなきゃダメです。
作業は野外の日中なのでしばらくは無しで良いかな。

メディアは手持ちの珪砂の他にアルミナとガラスビーズを購入。
今日、テストしました。
珪砂は錆が酷い鉄製の物や表面を荒らしたい時に使用。
アルミナはエンジンのケース等。
ガラスビーズはキャブやブレーキキャリパー等の塗装下地。
こんな感じですね。

後半に続く

続きを読む

テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

吸気量を増やそうとすると○○が薄くなる

2020年 04月17日 19:22 (金)

昨日、全国に緊急事態宣言が出されました。
私も50年以上生きてきましたが、初めてのことです。
早く収束することを祈ります。

私の方はアパートの契約が5月5日に切れることからゴールデンウィークに
引っ越しする予定でしたが、新型コロナを含めいろんな問題があり考えた結果、
1か月ほど予定を繰り上げて引っ越ししたのが不幸中の幸いでした。
当初の予定通りなら、愛媛県外への引っ越しも難しかったかも知れませんね。

さて!鹿児島に来て10日余り経ちました。
今後の予定としては・・・・・・
新発売のジャイロ用アルミシリンダーの販売など
開店セールを予定していたんですけどね~
日本国内の状況を考えると無理ですよね。

ツーリング等、外出は控えても愛車のメンテナンス・カスタムなどは
出来ると思いますので開店前倒しセールとして「腰上ガンコート加工」を
受け付けたいと考えています。
今回の引っ越しで愛媛から鹿児島まで400km弱
ガンコート施工腰上のテスト走行をしました。

私のシリンダーヘッドには温度計を埋め込んであります。
気温や湿度、速度等でヘッド温度は変わりますのでハッキリとした数値は出ませんが
15~20度ほど、これまでよりも低く表示されました。
判りやすく例えると冷却ファンをUPSからKOSOに変えたぐらいの差です。
冷却ファンの比較記事

今まで75ccマロッシを高圧縮で組むとUPSファンでは冷却に不安がありました。
KOSOファンなら風量が多くて冷却も問題無いのですが、その分
回転抵抗があるので加速・最高速共に鈍ります。
この腰上ガンコート加工がしてあれば、レスポンス・最高速も狙えて冷却も確保出来る。
このぐらいの差に成りました。

施工方法は、シリンダーとヘッドを新しい鹿児島の住所に送っていただきます。
その腰上を洗浄し、汚れを落としてからサンドブラストでサビや古い塗装を落とし、
ガンコート専用の密着安定剤を噴いて、ガンコート施工を行います。

問題は価格です。
他店ではシリーンダーとヘッドをサンドブラストに出すだけで
10,000~12,000円ぐらい。ガンコートを含めると2~3万?
これじゃ~空冷エンジンに施工する人が殆ど居ないのも頷けます。
だから、今回は私が価格破壊を行います。
シリンダーとヘッドの両方にガンコートを施工して6,000円!(税抜き)

もちろん開店セール価格ですが、完全に赤字です!
シンコーメタルのold_kpさんやジャイロベースのぇっちんさんからも
心配されるぐらいの大赤字!
でも、良い物を皆さんに知って頂くためにも今回限りの特別料金です。

ガンコートは腰上に限らず、エンジン本体、キャブレター、
ディスクブレーキキャリパー、ラジエターやオイルクーラーから
フレームまで施工を考えていますので
この機会にお試し出来る価格で提供いたします。

カラーは「ゴールド、シルバー、艶消しブラック」の3種類を用意してありますので
この中から選べます。
受付期間はこのブログが公開されてからお住いの地域の「非常事態宣言」が
解除されるまでです。
政府の予定通りゴールデンウィーク明けなら良いのですが、
長引くようであれば私も頑張ってやりますね。

納期は少し掛かります。
1個づつ施工するととんでもないことに成るので、赤字を抑えるために各色の注文を
いくつか纏めて施工しますのでご了承ください。
私も非常事態が解除されたらすぐに走行出来るように頑張ります。

今後の作業がスムースに行えるようサンドブラストキャビネットを購入して
昨日、設置が完了しました。
これについては後日ブログでアップしますね。

それでは本題です。

続きを読む

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

2stと4stのキャブセッティングの違い

2020年 04月14日 13:14 (火)

前回ブログを書いた後に新型コロナウィルスが流行して
今は大変なことに成っています。
いろいろなイベントが中止に成り、現在も患者数が増えて明日がどうなるのか?
も判らない状態です。
私の方は前から決まっていた引っ越しを中止するわけにもいかず、
鹿児島引っ越しを強行して1週間経ちました。
まだ荷物の整理もついていない状態ですが、こんな時だからこそ
外に出ないでネット上で読んで楽しめるブログを書くことにしました。
ちなみに営業再開はゴールデンウイーク前ぐらいを考えていますが・・・・・

2stのチューニングで一番難しいのが、キャブレターのセッティングです。
燃調が薄ければ焼き付きを起こしますし、濃ければパワーが出ない。
2stと4stではキャブセッティングの考え方が違います。

一番の違いは発生する熱量です。
2stと4stで燃焼爆発が同じ熱量のエンジンがそれぞれあったとします。
2stは1往復で1回の燃焼爆発、4stは2往復で1回の燃焼爆発をします。
つまり、同じエンジン回転数では2stは4stの2倍の熱量を発生してしまうんです。
4stでエンジンを9000rpm回して走行している時の熱量は、2stでは4500rpm程度。
つまり渋滞をトロトロ走っているときぐらいの熱量しか発生していないんです。
逆に2stで8000rpmで走行している時、ノーマルジャイロだと55km/hぐらいでしょうか?
4stだと16000rpmも回して走っている時と同じ熱量ですから
いかに冷却を考えながらチューニングしていかないといけないのか?判ると思います。

発生する熱量は、ほぼ馬力と比例するので馬力で考えてみましょう。
2st自然空冷の各メーカーの最終モデルは何馬力でしょうか?
250ccで調べてみるとヤマハのRD250が30馬力、スズキのRG250が30馬力です。
これ以降は水冷エンジンに成っていますので、当時は250ccあたり30馬力が
空冷で冷やせる限界だったのでしょう。
つまり、100ccあたり12馬力です。

もちろん、この数値を超える自然空冷原付もありましたよ。
7.2馬力のカワサキのAR50などです。
ところが中古で100ccあたり12馬力を超える自然空冷の2stを探してみてください。
殆ど出て来ないはずです。
一時的には冷やせても長期的にみれば無理があるってことですね。

それだけ2stエンジンは熱を持つのでパワーアップには常に冷却の強化が必要です。
もう一つの違いはピストンの冷却方法です。
4stはエンジンオイルで冷却を行います。
モンキーやゴリラのボアアップにはオイルクーラーが必需品ですよね。
2stより発生する熱量が少なくてもオイルクーラーが必要なので、当然2stも
ピストンを冷やさなければいけません。
2stは混合気の気化熱でピストンの冷却を行います。

そこでキャブレターのセッティングですが、4stはパワーが一番出る、燃調もベストに
近いセッティングでOKです。
対して2stは発生する熱量に対してピストンをしっかり冷やせる燃調にしなくてはいけません。
でも、当時はこれが不可能だったんです。
ピストンの冷却を重視して濃い混合気をエンジンに送るとカブって走らなくなってしまう。
カブらないところまで燃調を薄くするとピストンの温度が上がって焼き付きを起こしてしまう。

後半へ続く

続きを読む

テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク