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ジャイロエンジンを混合仕様に変更する

2017年 11月30日 10:18 (木)

先日、イタリアのマロッシからダイレクトメールが来ました。
私の所は主に2st原付スクーターを扱っているので新しいパーツは
殆ど発売されないのですが、今回はマルチデジタルメーターということで
HPを観に行ってきました。

5817540_store.jpg

このデジタルメーターですが、2st・4st対応タコメーターと水冷・空冷のヘッド温度計、
総エンジン稼働時間を表示させることが出来るマルチメーターです。
対応車種は12vバッテリー車の単気筒エンジン。
電源はキーON電源から引き、メモリーは市販のボタン電池で対応。
ジャイロやディオはもちろん、殆どの原付に装着可能なんです。

今までのマルチメーターはヘッド温度が計れても150~180℃程度だったので
私のジャイロにはタコメーターと温度計を別に着けていますが、これは250℃まで計れるので
このメーターなら1つでコンパクトに済みますね。
しかも、価格も国産のマルチメーターと変わらない。
(96.7ユーロだから1万円ぐらい)

取付けは汎用品なので簡単です。
唯一、難しいのが温度センサーの取付けですが、
以前ブログで紹介したように加工・埋め込みも行ってますから出来ない人は
こちらにヘッドを送ってくれれば取付けします。

問題は性能や耐久性です。
現時点では日本で取り扱っている所が無く、情報が無いんです。
まあ、「MALOSSI」のロゴが入っていますから変な物を出すとは思えませんので
台湾製みたいなことは無いと思います。
「購入して使ってみたい」と言う方がいれば、私の所で取り扱っても良いですよ。

詳しいことはマロッシのHPを観てくださいね。
取付け・説明書はこちら(前半はイタリア語、後半は英語です)

それでは本題です。

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ジャイロシリンダーの排気ポート

2017年 11月26日 20:59 (日)

う~ん、毎週お決まりのように日曜日は雨が降っているので
ジャイロの走行距離が全然増えません。
腰上を交換してから約一か月経つのに、やっと100kmってところです。

とりあえず動画を撮ってみました。
まだ慣らしの初期ですから、全開時間は30秒です。

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今回も解かり易いように、いつものトンネルで5秒後にスロットルオープンしています。
0~60km/hまでは13秒掛かっています。
0~70km/hまでは20秒です。
2丁UPハイギアが入っていなければもう少し速いと思います。

これを仕様変更しながら0~60km/hを10秒ぐらいに成るように仕上げていきたいですね。
駆動系のセッティングは68マロ改を装着していた時のままなので
とりあえず37.5g ⇒ 40.5gに変更して変速回転数を下げました。
マロッシはレーシングシリンダーですからパワーバンドは高回転寄りですが、
KNシリンダーはあくまでも補修用ですので、純正シリンダーと同等のパワーバンドです。
変速回転数を下げることでパワーを有効に使えるのでは?って考えです。

キャブセッティングも走るたびに少しづつ変更して試していますがイマイチです。
出足が、もたつくんですよ。
動画でもスロットルを開けてから2~3秒もたついているのが確認できるでしょう。
この辺りを改善するために少し変更&チューニングを行うことにしました。

まず、今までは350gのフライプレートが着いていました。
50ccでは重すぎるので外すことにします。

駆動系ではクラッチのミートタイミングを500~1000rpmぐらい上げてみます。
これはウインナーSPを強い物に変更すればOKですね。

オイルポンプも変えないと駄目ですね。
今は68マロ改用にワコーズのV2Rを使うために増量加工してあります。
現状のまま使うとオイルの質・量ともにオーバースペックでフリクションロスが大きい。
メリットよりデメリットの方が大きく成り、高回転も伸びないでしょう。

選択肢は2つ。
無加工のオイルポンプに変えてオイルのグレードを2CTに落として使う。
もしくは、ポンプレスにして今のV2Rを燃料に混合して使う。
少し考えましょうね。

そして吸気系。
PE20が着いているためビッグマニを使っています。
このマニの容量は50~120cc
ですので、ジャイロ用に使うには75マロでも少し大きいんです。
今回は50ccですから、マニを絞れば吸気流速が上がってレスポンスが上がるはず。

P_20171126_154558.jpg

マニ内部をリューターで荒らしてパテの着きを良くしてあげます。
ニップル部にはドリルの刃を差し込んで仮固定。
パテが固まる前に抜けばOKですね。
さて、パテ埋めと思ったらパテが無い。
買いに行かなきゃ!

それでは本題です。

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ジャイロ補修用50ccのポテンシャル

2017年 11月20日 23:22 (月)

寒く成ってきましたね~
温かい愛媛でも朝の最低気温は5℃くらいです。

マロッシシリンダーが入荷したのでショッピングサイトにアップしました。
写真は後程アップする予定です。
排圧マフラー用とチャンバー用の2種類に成ります。
すでにマロッシシリンダーを装着している方は中古のシリンダーを加工することも可能です。
(素マロに限る)

さて、フルチューン68マロから補修用の50ccシリンダーに載せ替えたエンジンですが、
二次圧縮を計ると6.5kg/㎠しかない。

P_20171114_163141.jpg

純正ヘッドを着けての計測です。
面研ヘッドを持っていたはずなので探してみたら見つからない。
面研するのは面倒なのでデトネリング入りのシンコーメタル高圧縮ヘッドを着けました。
計ると6kg/㎠ですので、ロングリーチ分を考慮すると実質8kg/㎠です。

さて初始動ですが、セルを回すがエンジンは掛からず。
アクセルを吹かしながらやっとエンジンを掛けましたが吹かしていないとエンジンが止まります。
やはり、キャブセッティングは必要ですね。

後半に続く

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ジャイロ補修用50ccシリンダーキット

2017年 11月16日 20:40 (木)

前回記事を書いてから急にシリンダー補修の依頼が増えました。
夏に行ったキャブセッティングによるものと思いきや、組み付けミスや
2stオイルを切らしての焼き付きが殆どです。
今は補修が可能ですので、いろいろチャレンジするのも良いと思います。

私のジャイロに積んでいる68マロ改も500kmほど走り、ほぼ慣らしも終了しました。
そこで、メインエンジンに載せ替えることにしたので外して確認しました。

P_20171113_130722.jpg

ヘッドは思ったより綺麗ですね。
今回、2stオイルはワコーズのV2Rを使ったのですが、カーボンが全然着いていないですね。

P_20171113_130729.jpg

ピストントップもカーボンは着いていないけど・・・・
これは割れたリードバルブが溶けてピストントップに、こびり付いています。

P_20171113_130852.jpg

ピストンサイドはV2Rでテカテカに光ってますね。
もしかしたらオイルポンプの増量加工要らなかったかも?
コーティングは薄く成っていますが、大部分残っています。
もう少ししっかり熱を入れても良かったですね。

それでは本題です。

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前回の68マロ改について

2017年 11月07日 22:00 (火)

秋も深まってきて朝は少し寒いぐらいに成ってきました。
チューニング車両は夏に行ったキャブセッティングを見直す時期に来ています。
キャブセッティングは空気の密度によって変わってきますからね。

折角ですから空気の密度の話しを少ししますね。
空気の密度は暖かいよりも寒い方が密度が高く成ります。
雨の日より晴れの日の方が密度は高く成ります。
気圧が低いよりも高い方が密度が高く成ります。
上記を総合すると、冬場の寒く晴れた日、高気圧が近い時に平地でキャブセッティングを
行えば冬のキャブセッティングはOKってことです。

そうそう!慣らし中の私のジャイロですが、当初の予定では10kg/㎠まで
二次圧縮を上げる予定でしたが、現在の8kg/㎠でも十分にハイギアを
使い切れているので、このシリンダーは外してあるメインエンジンに載せようと思います。

今搭載しているサブエンジンには当店で販売中の50ccを載せる予定です。
したがって、68マロは春までお預けに成ります。

話しは変わりますが、最近は脱中級者の方の車両トラブルが多発しています。
夕べ入ってきたエンジンは焼き付きを起こしたライブディオZXのエンジン

P_20171107_115129.jpg

ヘッドを開けると良い感じの焼け具合。

P_20171107_115307.jpg

ところが、シリンダーを抜こうとしても固着していて抜けません。
CRCを噴いてしばらく置いてから、ねじるようにして固着を外してからシリンダーを抜きました。

P_20171107_115526.jpg

赤丸の横傷が固着した部分です。
溶けたアルミがシリンダーに、くっ付いているんですね。

P_20171107_115601.jpg

こちらは排気側。
吸気側よりは軽傷ですが、やはり深い傷があります。
2stオイルを切らしたために焼付いたんですね。

P_20171107_120117.jpg

シリンダー側にはピストンのアルミが付いています。
この場合、走行中にリアタイヤがロックしたはずです。
何せ、キックも降りない状態でしたからね~
心配なのがクランクシャフトです。

6000~8000rpmで回っているクランクがロックする訳ですから
酷い時にはクランクが曲がって終了します。
幸いこのクランクは今年、新品を入れたばかりで経年劣化が無かったため
少しの芯ヅレで済みました。
次回、オーバーホール時に芯出し修正しましょう。

ピストンはかなり重症ですが、シリンダー・ピストン・リングの3つを
何とか修正・補修する予定です。

それでは本題です。

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