2017年 07月31日 01:03 (月)
秋に向けて新たな仕様にするため、サブエンジンのシリンダーを外しました。
このエンジンは、この春に松山⇔御荘湾のツーリングを行って
帰りは高速道路を約1時間、ほぼ全開走行を行ったエンジンです。
駆動系は熱ダレしないよう考えて作り込み、ギアは2丁アップハイギア、
腰下には2mmロングクランクを入れ、腰上は75マロ、
PEキャブレターと自作エアクリ、ハイパーリバイブという仕様でした。
この仕様でも楽に90km/hオーバーで走れたのですが、煮詰めていけば
もっと速いエンジンに成りそうなのでリチューンしてみようかと思います。
ジャイロのメーターは、90km/hまで表示出来ません。
何故、90km/hオーバーって言い切れるか?
実は最近の大型トラックって速度リミッターが装備されていて90km/hまでしか出ないんです。
だから、高速に乗る時は新し目の大型トラックが来るのを待って、後を着いていけばOK。
これで着いて行ければ90km/hです。簡単、確実でしょw
まずはピストンピンからチェックしてみます。

このエンジンはロングクランクで12mmピン仕様なので、
75マロ付属のピストンが使えませんでした。
そこで他社の12mmピン仕様のピストンを代用したのですが、全く問題無いですね。
10mmのピストンピンはマロッシを高圧縮で組むと持たないと聞きますが、
10mmのピストンピンよりも純正のニードルベアリングの方が先に壊れます。
ですので、ピンに焼きが入ったり変摩耗した場合は2stオイルの性能不足です。
ピンの強度は10mmと12mmでは違いますが、硬度自体は変わりません。
12mmピンでも2stオイルの性能が悪ければ油膜が切れて焼きが入ったりしますよ。
このピンの状態から、二次圧縮13kg/㎠で一時間全開でも全く問題無いですね。
もちろん、ピストンも良い状態で、コーティングが良い感じで剥がれていました。
次にシリンダーですが、排気ポートの内部だけは拡大しましたが、ポートの大きさや
位置は手付かずでした。
そこで、ホーニングして改めてポートの高さを確認します。



排気ポート周辺の縦傷はエキスカやった時の傷ですね。
黒くコーティングで埋まっていますから問題無いです。
ポートの高さですが、左側の第一掃気ポートを基準にすると右側が下がっていますね。
そして、第一ポートより第二ポートは0.3mmほど低く成っています。
第三ポートに限っては、「これでしっかり機能してるの?」って思うぐらい下がってます。
75マロは49mmボアですからシリンダーの内壁を1mm削ってあるわけです。
1mm削ると、これだけポートはズレてくるってことですね。
このポートの高さを揃えて、排気と掃気のクランク角を修正したら
まだパワーアップできそうですよね?
これだけポートがズレていて90km/hオーバーだったので、
どれだけ変わるか?楽しみです。
P.S ポートの高さの計り方について質問があったので少し書きますね。
ピストンリングを一本シリンダー内に装着します。
この時に合口がポートに掛からないように注意してください。
そして、リングの入っていないピストンで押していけば、リングは平行に入っていきます。
そして、ポートの位置に来たら赤鉛筆でクルっと線を引くだけです。
簡単でしょ?
油分が有るとインクを弾くので、パーツクリーナー等でリングとシリンダーを
綺麗にしてから行ってくださいね。
それでは本題です。
このエンジンは、この春に松山⇔御荘湾のツーリングを行って
帰りは高速道路を約1時間、ほぼ全開走行を行ったエンジンです。
駆動系は熱ダレしないよう考えて作り込み、ギアは2丁アップハイギア、
腰下には2mmロングクランクを入れ、腰上は75マロ、
PEキャブレターと自作エアクリ、ハイパーリバイブという仕様でした。
この仕様でも楽に90km/hオーバーで走れたのですが、煮詰めていけば
もっと速いエンジンに成りそうなのでリチューンしてみようかと思います。
ジャイロのメーターは、90km/hまで表示出来ません。
何故、90km/hオーバーって言い切れるか?
実は最近の大型トラックって速度リミッターが装備されていて90km/hまでしか出ないんです。
だから、高速に乗る時は新し目の大型トラックが来るのを待って、後を着いていけばOK。
これで着いて行ければ90km/hです。簡単、確実でしょw
まずはピストンピンからチェックしてみます。

このエンジンはロングクランクで12mmピン仕様なので、
75マロ付属のピストンが使えませんでした。
そこで他社の12mmピン仕様のピストンを代用したのですが、全く問題無いですね。
10mmのピストンピンはマロッシを高圧縮で組むと持たないと聞きますが、
10mmのピストンピンよりも純正のニードルベアリングの方が先に壊れます。
ですので、ピンに焼きが入ったり変摩耗した場合は2stオイルの性能不足です。
ピンの強度は10mmと12mmでは違いますが、硬度自体は変わりません。
12mmピンでも2stオイルの性能が悪ければ油膜が切れて焼きが入ったりしますよ。
このピンの状態から、二次圧縮13kg/㎠で一時間全開でも全く問題無いですね。
もちろん、ピストンも良い状態で、コーティングが良い感じで剥がれていました。
次にシリンダーですが、排気ポートの内部だけは拡大しましたが、ポートの大きさや
位置は手付かずでした。
そこで、ホーニングして改めてポートの高さを確認します。



排気ポート周辺の縦傷はエキスカやった時の傷ですね。
黒くコーティングで埋まっていますから問題無いです。
ポートの高さですが、左側の第一掃気ポートを基準にすると右側が下がっていますね。
そして、第一ポートより第二ポートは0.3mmほど低く成っています。
第三ポートに限っては、「これでしっかり機能してるの?」って思うぐらい下がってます。
75マロは49mmボアですからシリンダーの内壁を1mm削ってあるわけです。
1mm削ると、これだけポートはズレてくるってことですね。
このポートの高さを揃えて、排気と掃気のクランク角を修正したら
まだパワーアップできそうですよね?
これだけポートがズレていて90km/hオーバーだったので、
どれだけ変わるか?楽しみです。
P.S ポートの高さの計り方について質問があったので少し書きますね。
ピストンリングを一本シリンダー内に装着します。
この時に合口がポートに掛からないように注意してください。
そして、リングの入っていないピストンで押していけば、リングは平行に入っていきます。
そして、ポートの位置に来たら赤鉛筆でクルっと線を引くだけです。
簡単でしょ?
油分が有るとインクを弾くので、パーツクリーナー等でリングとシリンダーを
綺麗にしてから行ってくださいね。
それでは本題です。