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社外補修用パーツ

2016年 10月29日 02:08 (土)

今年の秋は去年までと様子が違います。
気候のことじゃないですよ。
腰下オーバーホールについてです。
入ってくるエンジンがほとんど廃車寸前、ほぼ終わっているエンジンなんです。

お客様は「そろそろ腰下オーバーホールかな?」って感じで問い合わせてくるのですが、
入庫したエンジンを調べるとほとんどのエンジンのクランクはすでに終わっている。
クランクベアリングは、まだ大丈夫なのにクランク大腿部のベアリングが傷んでいたり、
シャフトのベアリング装着部が痩せていたりするエンジンが多いんです。

通常はクランクベアリングが先に傷むのでしょうが、一度腰下OHをされたエンジンだったり、
無理な鼓動系チューニングをされたりして他の部分から傷みだします。

2stは本当にパワーが有りますから、腰下が傷んでいても60km/hぐらい出ちゃうんです。
だから、まだ大丈夫と思ってチューニングしてダメージを大きくしてしまうんですね。
ライブディオ系は腰下やミッションがしっかりしていれば200mもあれば60km/hは出ます。
それが400~500m掛かるなら、各部の見直しが必要なんです。

ジャイロ系は車体の重さと3輪と言うこともあり、200mで60km/hは難しいですが、
それでも50km/h前後は出ますよ。

先月、来ていただいた「きゃのあさん」のジャイロキャノピーも、終了したクランクで
400kmの道のりをノートラブルで松山まで自走してきました。
普通に60km/h前後出ていたので、まさかクランクが終わっているとは思わなかったでしょう。
そのぐらい2stは丈夫ですから、オーナーさんは気が付かないんですね。

でも実際はダメージは深刻でOHの他に新品のクランクを入れる出費に成ってしまいました。
今はブログコメントを頂いたように駆動系のチューニングだけで80km/hオーバー。
エンジンはフルノーマルです。

おじいさんに高いスニーカーを履かしても速くは走れません。
でも10代の若い子に高いスニーカーを履かせれば、明らかにタイムは良く成ります。
チューニングするなら各部を良い状態で行ってほしいものです。

それでは本題です。

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テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

ライブディオZX中期エンジン

2016年 10月23日 01:38 (日)

まずはお知らせです。
ショッピングカートのセカンダリーオフセットワッシャーセットですが、
ヤマトのメール便が使えるように成りましたので、価格を送料込みに変更しました。

他の商品もメール便で送れそうな物(ポスト投函可能な物)は
今後、メール便の送料込みで販売予定です。

え~ジャイロX中期エンジンのオーバーホール中ですが、
メーカー販売終了部品がありました。
ギアボックスのガスケットです。

このエンジンには部品番号「11332-196-020」のガスケットが使われていましたが
もうホンダでは注文できません。
600円ほどのガスケットですが、ネット上ではすでに1700円ほどで販売されています。
送料と振込手数料を食われると2000円超えますね~
これもすぐに無くなると思われます。

このガスケットは、ジャイロXの前期と中期、デフクラッチが使われているタイプの
エンジンに使われているので、ホンダディーラーを含む街のバイク屋さんでは
オーバーホール出来ません。

当店はレストア専門なので、ガスケットは製作しますので今後も対応可能ですが、
価格が他の車種よりガスケット製作分だけ高く成ってしまいます。
ジャイロXの前中期のエンジンオーバーホールをお考えの方は
お早めに出して頂ければ幸いです。

当店は主にホンダ車の2st原付スクーターエンジンのレストアやオーバーホールを
行っていますが、もちろん他メーカーや旧車なども請け負うことがあります。
部品が全く無いエンジンなどは新車価格より高く成ってしまうこともあるんです。

たとえば、外車でメーカー自体が潰れてしまった物。
部品はもちろん、専用工具が必要で工具まで作らないといけない。
ガスケットぐらいなら自作しますが、外注で部品を特注すると
とんでもない金額に成ることもあるんですよ。

安く上げようと海外で部品を作ると全く違うものが出来てきたり、
納期が1年以上なんてザラです。
ジャイロのデフクラッチなんて、純正では1000円弱ですから
今のうちに購入しておいた方が良いですよ。
ワンオフで作って貰うと1万円ぐらい掛かってしまう可能性がありますし、
ジャイロは2枚必要ですからね~

以前、ジャイロの前期エンジンのオーナーさんがハイギアを入れたいと
相談がありました。
ワンオフで作ることは可能なので、専門業者に見積もりを
出して頂いたところ、20万ぐらいの見積もりでした。
でも、これって普通です。

だから、後期エンジンのハイギアが3~5万円で購入できるのは凄く安い。
纏めて製作してもらったり、材質を純正より落としたり、古い機械で作ったり、
仕上げの行程を省くことで限界まで価格を抑えていると思われます。

部品をワンオフで製作していただくのは本当に高くつくんですよ。
それでは本題です。

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最新のジャイロチューニング

2016年 10月19日 01:03 (水)

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中期ジャイロXのレストア

2016年 10月17日 22:30 (月)

ここ一週間ぐらいで急に過ごし易く成ってきましたね。
私は寒いの苦手ですから、もうこれ以上は寒く成らなくていいよ~って感じです。

ピストンが来るまでに排気ポートを掘ることにしました。

P_20161014_113037.jpg

結構、ガッツリ掘ったのですが、写真で観ると解からないな~

シリンダーも補修しましょうね。
シリンダーの補修は凸凹を無くすことです。
腰上の焼き付きは溶けたピストンが付着する凸と、シリンダーが削れる凹があります。

まずは凸を修正します。

161011_130801.jpgP_20161014_113023.jpg

左の写真は車体からシリンダーを外したばかりの状態です。
これだと凸が解かりませんよね。
1000番のペーパーで撫でれば凸が判るように成ります。
それが右の画像です。

アルミは鉄より柔らかいのでペーパー掛けで取り除きます。
私は400番ぐらいでやりますね。
凸が取れたら、ホーニングして凹をハッキリさせます。

P_20161014_115305.jpg

次は凹を埋めるためにドライコーティングをします。
凹にしっかりコーティング剤が入るよう、シリコンオフでしっかり脱脂してからです。
コーティング後、軽くホーニング。

P_20161015_105820.jpg

凹が埋まっているのを確認して、届いたピストンと共に再度コーティングで完成です。

161015_164948.jpg

ピストンクリアランスが均等に成るまで、しばらく慣らしが必要です。

私の所には、いろんな相談があります。
外車やバギー、そして旧車ですね。
今回はポート加工の依頼でした。
少しでも今より最高速を伸ばしたいそうです。

161017_143448.jpg

これはホンダのスカイのシリンダーですが、4ポートです。
やっぱり設計が古いですよね。
排気ポートを拡大すると、6ポートと違って掃気ポートからの吸気が
そのまま排気ポートから出て行きやすいんです。
だから、横には拡大できないし、上に広げる以外無いんです。

でもね~ピストンはこれ。

161017_143606.jpg

ピストントップが凹んでいるんです。
排気ポートを上に削ると圧縮が下がる分、通常ならヘッドを面研して調整しますが、
スカイはヘッドを削るとピストンがヘッドにぶつかります。
つまり上にポートを広げられない。

P_20161008_210018.jpg

ポート内部を樽状加工が排気ポート加工の限界でした。
そして、少しでも吸気が良くなるように第一掃気ポートを小加工。
これで少しでもよく成れば良いのですが・・・・
スカイは駆動系も無段階変速じゃないですからね~

基本設計が古いエンジンはお金を掛けてもなかなか速く成らないんです。
スカイのエンジンに20万掛けても、5万で購入したディオのエンジンに
載せ替えた方が数倍速い。

でも、気持ちは解ります。
私も怪物級の魚を釣るために年に何回釣行することか。
そのためにいくら使ったか解かりません。
宇和島まで足を延ばせば、同等の魚は釣れると思いますが、
地元でそれを釣ることに拘っているんです。

旧車のレストアには拘りが有る人が多いので、出来るだけサポートしたいですね。

それでは本題です。

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テーマ : バイクの修理・整備
ジャンル : 車・バイク

エンジンのオーバーホール時期について

2016年 10月13日 21:36 (木)

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