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ボアアップキットを組む準備

2016年 03月02日 21:57 (水)

前回の続きです。
オイルポンプの点検ですが、実はこれは予定に入れていませんでした。
ヤマハのオイルポンプは出来が良く、ホース劣化や伸縮でのトラブルは有りますが、
本体の不具合が出るのは稀なんです。

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ケースの上側は乾いて白錆が出ている状態ですが裏側はオイルが滲んでいますね。
ホンダ系のエンジンなら、すぐにケースの合わせ面からの一次圧縮漏れを疑いますが、
ヤマハはオイルポンプからオイルが漏れても、ここに流れて来るんです。

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オイルポンプをチェックしても本体は油で汚れているもののギア部は綺麗ですね。
ポンプ室内に少量オイルは有りましたが問題無いレベルです。
グリスはかなり減っていますね。
ちなみにヤマハはポンプの下部にあるプラスネジがエア抜き用のネジです。
問題が無いので古いグリスを取り除き、綺麗にしてからグリスを注入して組み直しました。
ちなみにグリスの量は15g以上です。ポンプ室の7割はグリスで埋まる量です。

どうやら、オイルの滲みは一次圧縮漏れの可能性が高いですね。
今回のエンジンはクランク・ベアリング共に痛みが少なく、
オーバーホールはしない方向です。
でも、ケースの合わせ面から一時圧縮が若干漏れているようです。
3000~5000kmほど走ったら腰下もやりましょうね。

50km/h辺りから加速が悪くなる原因は、この一時圧縮漏れと
駆動ベルト減り、ピストンリングの痛み。
この3つの複合的な要因だと思われます。

そうなると、少しでも一時圧縮を稼ぎたいのでリードバルブも
チェックすることにしました。

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リードバルブとベースに隙間が無いほど、キャブへの吹き替えしが少なく、
低回転時の一時圧縮も上がります。
チェックの仕方は、肌色の部分は手前に外れますので、取ってから
口を着けて吸うんです。吸えれば隙間が有りますから修正します。

今回は若干隙間が有るようだったので、分解洗浄してから修正しました。
もちろん、修正後は吸えませんでしたよ。

マロッシのボアアップキットにもリードバルブは入っていますがレース用なので
出来れば使わないでくださいね。
使いたい人は最低でも100kmごとに点検してください。
すぐに反ってきますので点検ごとに裏返せば500km程度は持つのでは?

私の知り合いで、毎週開けてひっくり返して使っている人がいます。
確かに変えた時はレスポンスが良いですけどね。

とりあえず、上記の2点は予定外の無償サービスです。
それではボアアップキットを組む準備をしましょう。

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ボアアップキットの組む前のエンジン点検

2016年 03月02日 00:29 (水)

少し暖かくなった為かお客様からの問い合わせが増えてきました。
松山でも2st事情は年々悪くなっているようで、修理を依頼すると良い顔されなかったり、
4stへの買い替えを勧められるところも多くなって来たようです。

最近は、海外製のスクーターやバギーまで問い合わせが来るんですよ。
部品が手に入らない車種もありますから、修理してくれるところが限られてしまうんですね。

今回は1998年式のヤマハのジョグZ2がボアアップキット装着の為に入庫しました。
そこで、ボアアップキットを組む前のチェックと組み方について書きますね。

160229_132444.jpg

オーナーさんからは常用するので、焼き付きが無いようにボアアップして
黄色ナンバーにしたいとのことです。

車両をお預かりして乗ってみると50km/hまでは割とスムーズに走りますが、
そこから急に鈍くなって60km/h程度しか出ません。
原因は駆動系の消耗と、吸排気の効率が悪そうです。

アイドリング時に空冷ファン辺りから「カラカラ」音がします。
ファンカバーを開けて聞いてみると・・・・
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こんな車両、結構多いんです。
クランクベアリングを疑う方が多いのですが、腰上のピストンの首降り音の
可能性が高いんです。
原因は2つ。
ピストンリングの摩耗でピストンが首を振っている。
長年の仕様でピストンスカートやシリンダーがすり減ってピストンクリアランスが
広くなっている。

今回は前者の可能性が高いですね。
社外シリンダーでは、ピストンクリアランスは広めに取ってある場合が多いので
結構音がしますよね。

ボアアップキットの取付けだけなら、カウル類を外せば装着できるのですが、
焼き付きを起こさないように、各部に負担が掛かっても大丈夫なように
今回はエンジンを降ろしてチェックしてから組みたいと思います。

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