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仕様によるギア比

2019年 01月03日 02:21 (木)

新年明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされていますか?
ゆっくり体を休めている方、旅行に行かれている方、仕事をされている方
いろいろだと思います。
私の方はメーカーが休みの間は特にやることは無いので
ジャイロのキャブセッティングを煮詰めています。

って言っても、この寒い中で長時間ジャイロを走らすには辛い。
走行中にショッピングセンターが開いていたので寄ってみました。
目的も無くブラブラしていたら本屋さんを発見!
普段はやらない立ち読みをしてきました。

オートバイ雑誌をパラパラ観たのですが、もう2stのことは殆ど載っていませんね。
うろうろしていて目についたのが「ハウツー本」、いろいろありました。
男性が興味を持ちそうな「R50から始める出会い」や「月2万円できる愛人生活」
なんて物もありましたw

本当に出来るのか?っていうと、本の通りに実行すれば出来るんです。
でも、殆どの人は読むだけで実行しない。
なぜかと言うと、書いた人の経験やキャリアは本を読めば分かりますが、
読む人のキャリアアップには成らないんです。
読者は本を読むことが目的に成ってしまい、実践に行かないのが大部分です。

これって、私のブログと同じですね。
今、行っているキャブレターのセッティングも内容を書くのは簡単です。
でも、それを実際に同じように行うとブログを読んでも出来ないんです。
エンジンは1台、1台違って同じセッティングには成らないからです。

じゃ~どうやってスキルを上げていけば良いのか?
キャブレターの場合は純正の車両のキャブセッティングすることです。
純正車両は北海道から沖縄まで販売されていますが、同じセッティングです。
沖縄と北海道では気温差が30℃ぐらい?
今の時期の沖縄は20℃ぐらい?北海道の寒い所では-10℃ぐらい?
当然、ベストなセッティングは違うはずです。
だから、純正車両は余裕のあるセッティングに成っています。

普段乗っている車両のキャブセッティングが濃いのか?薄いのか?判らないと
チューニングしたエンジンのキャブセッティングなんて出来る訳無いんです。
たとえば「ナンパ」!
初心者は「出会いカフェ」から声の掛け方を練習すると良いそうです。
(ナンパのハウツー本より)
出会いを目的としているので、相手が逃げることは無いし、笑顔で応えてくれるはず。
ところが、街中で同じように声を掛けても、反応は違います。
無視されたり、みくだされたり、嫌な顔されたりするでしょう。

キャブレターのセッティングも純正ならメインジェットを上げれば濃い反応に成るし、
下げれば薄く成るから体感で覚えやすいんです。
ところが、チューニング車両でビッグキャブを使うと濃い薄いの判断が簡単じゃない。
同じアクセル開度でも、開けていく時はボコついて、戻す時には薄いなんて
反応が出ることも珍しくないんです。
女の子に声を掛けた時は反応が良かったのに、何かの拍子に地雷を踏んで
機嫌を損ねるというのと同じような感じですかねw

チューニングショップを始めたけどセッティングが上手く出せなくて廃業したなんて
話しも聞くぐらい難しい。
そして、速いセッティングと、余裕が有るセッティングも違います。
特に空冷2stエンジンはシビアで速いセッティングにすると空気密度や気温が
変わっただけで焼付いてしまう。
十分余裕を持ってセッティングするとボコついて遅い!

ストリートマシンは、その日によってセッティングを変える訳にはいきませんから
速くて焼けないセッティングが求められるので特に難しいんです。

次回は実際のキャブレターでセッティングを説明しますので、興味がある人は
今の車両でSJ、MJ、ニードルの高さなどを変更して体感してみてください。
それでは本題です。

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原付スクーターのギア比

2018年 12月29日 22:54 (土)

今年も残り僅かになりました。
毎年発表される今年の漢字は「災」だそうです。
この今年の漢字ですが、始まったのは1995年、丁度ライブディオが発売された年、
つまり2st全盛期に始まったそうです。
私的には今年は「挑=チャレンジ」の年でした。
新しいことを試したり、無謀なこともやってみたり。
それによってエンジンも壊しましたよ。
あれ?考えてみると「壊」かな?

思いついたのはオリンピックの高木姉妹を観てからです。
姉妹でメダル5個ですよ~
特にお姉さんの高木菜那さん。
出場した競技は、どの国の選手と比較しても一番小さいのに金メダル2つです。
殆どのスポーツは技術だけでは勝てなくなってきていますから、
体格(パワー)もある程度必要というのが常識です。
当然、体格が劣る日本人は不利なのですが、彼女はそれをやってのけた。
これって凄いことだと思い、私なりにいろいろ考えました。

私が出した結論は、考え方の違う妹がいたからです。
自分の考えだけでなく、違う考え方持っている人と話し合い、
融合してパワーを凌駕する技術を身に着けた結果では?

日本人、特に技術者は秘密主義です。
チャンバーやシリンダーの加工や製作などもそうですからね~
もっと技術者同士が、スキルを出し合っていれば海外の人達が
追い付かない物が出来上がります。

昔は有りましたよ。
技術力を結集して使ったのが「零戦」です。
飛行性能からエンジンまで世界最高レベルの戦闘機です。
世界を相手にすれば、秘密主義の日本人も団結出来るんですね。

この零戦の開発や製作に携わった人達の大部分は終戦後に
バイクメーカーに就職したんです。
だから、日本のバイクメーカーは戦後50年はレースでも殆ど負けることは無かったんです。
今は、また秘密主義の時代に逆戻り。
バイクも海外メーカーが肩を並べるように成っていますね。

もちろん、情報交換を積極的に行っている分野もありますよ。
例えば医療に関する分野です。
命に関わることですから、国内外で定期的に医学会を開いて情報交換しています。
戦後、一番進んだのは医療技術かも知れませんね。

私も、今年はいろんな人に会って話しを聞き、帰って自分で試してみる
なんてことをやっていた一年でした。
ブログに書けないような馬鹿な失敗をたくさんしましたよw

みなさんはどうでしたでしょうか?
それでは本題です。

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RRカム装着と最新のスクーター駆動系

2018年 07月05日 00:50 (木)

昔の2stスクーターの駆動系チューニングと言えば
ハイスピードプーリーの装着でした。
たとえば、ディオの純正プーリーは直径89mmです。
ジャイロのプーリーも同じですね。
でも、ベルトは外側まで回わりません。
大体、外側2mmほど使えていないので両端4mmマイナスして実質85mmプーリーです。
このプーリーを少し大きくして純正より変速幅を増やした物がハイスピードプーリーです。

このプーリーを使うとセカンダリーは、より高回転で回るので最高速がアップする訳です。
時速にして約5~10km程度でしょうか。
これに回転数リミッターのCDIを社外品に変えることで、より高回転まで回すことで
さらに最高速をアップさせるのが昔のチューニングです。

ところが最高出力を6500rpmで発生させるディオを8000rpmを超えて常用させるのは
常にレッドドーンで走らせていると同じですからアッと言う間にエンジンは傷んでしまいます。
純正オイルを使用していれば1万km前後で寿命を迎えます。

それを変えたのがジャイロの駆動系チューニングです。
ジャイロは普通のスクーターに比べてギア比が低く、純正プーリーで60km/hを出すには
8500rpmを超えて回さないと出ません。
そこで、ギア比を出来るだけ稼げるよう考えたのが初期の大径プーリーです。

でも、初期のプーリーは50ccのパワーでは回しきることが出来ず、ボアアップ車専用
と言っても良いプーリーでした。
7.2馬力のノーマルのライブディオZXをシャシダイナモで計測すると5馬力程度だそうです。
腰上で作られたパワーは駆動系で約3割使われてしまう訳ですね。
パワーの損失は主にフリクションロスです。

このフリクションロスを低減して損失するパワーを抑えて、その分変速に使うパワーに
使えるようにした物が現在の大口径プーリーや柔センターSPってことです。
最も変わったのがWRが転がりながら変速する点です。
ブログを読んでいる殆どの人はWRは転がって変速していると思っているのでは
ないでしょうか?
でも実際、プーリー内部でWRは転がっているのでは無く、滑っているんです。
だから、使われたWRの摩耗は片減りしていきます。
ところが、ステージⅤや当店の大径プーリーは均等に減るので直径が小さく成ります。
なので、ドクタープーリーのような異形WRや精度の悪いWRの使用はNGなんです。
WRが滑ると摩擦抵抗が大きく成るので、フリクションロスが大きく成ってしまいますからね。

そしてセンターSPを柔らかくすることでバネを縮めるパワーを減らしてあげる。
駆動系全体でフリクションロスを減らせば、それだけ車両を走らす力に変えられますからね。
ところが、センターSPに柔バネを使うことで弱点が出来てしまいました。
再加速が悪く成ることです。

走行中にアクセルを戻せばエンジン回転は低く成ります。
エンジン回転が下がれば、駆動系も同時に戻らないといけない訳ですが、
センターSPの戻る力も弱いのでセカンダリーがローギアに戻ってくれないんです。
再加速時に適切なギアに落ちていないので再加速が悪く成るんですね。
柔センターSPを使っても素早くギアが落ちるようにするには、WRを軽くする必要があります。
WRが軽いと遠心力が弱くなりますからね。
でも、ギアが素早く戻るところまでWRを軽くすると変速タイミングは高回転に成ってしまいます。
そこで、軽いWRでも変速タイミングが高回転に成らないようにしたのが
立ち溝のトルクカムです。

これが現在の最新の駆動系チューニングですが、
今までは立ち溝のトルクカムは直線だけでした。
ホンダのセンターSPは縮めるほど固くなる性質のバネですので、
直線溝のトルクカムを使うにはパワーが必要でした。
パワーが無いと変速後半で回転下がりが起きてしまいます。
そこで、ホンダ系のセンターSPに合う湾曲の立ち溝形状のトルクカムが
今回のRRカムってことです。

後半に続く

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RRカムのインプレッションのはずが・・・・・

2018年 06月30日 11:58 (土)

鬱陶しい天気が続いていて野外の作業やテストが全く出来ていません。
梅雨が明けたら明けたで暑いんでしょうね~
頼んであるパーツは続々と届いているんですけどね。

P_20180629_185113_LL.jpg

まずは台湾製のキャブレターです。
PWKのコピーですね。
50ccで使うので22~24mmと小さ目の口径の物が欲しかったんです。
オートパーツの22mmにするか、KNのステージ6の24mmにするか迷ったのですが
KNで他の部品を購入するついでに買っちゃいました。

次にDLCロングプーリーボス。

P_20180628_152514.jpg

右の純正と比べて0.5mm長く作ってあります。
今までは純正のボスに0.5mmのシムを入れて使っていましたが、
ハイパワー+大径プーリーの場合、ボスへの負担が大きいんです。
約500km走行毎にコンパウンドで磨いていたのですが作業が大変です。
そこで、硬質コーティングしたボスに変えることにしました。
出来る限り変速抵抗を減らしたい大径プーリーには相性が良いのでお勧めですね。

後半はRRカムのインプレをする予定でしたが、天気が悪くて出来ていないので
質問の多いトルクカムのオイルシール装着とKNセカンダリーへの取付けです。

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大口径プーリーの仕組みを考えたセッティング

2018年 06月27日 01:08 (水)

ジャイロに乗っている方からの質問で「30km/hをオ-バーした時に点滅する
速度警告灯を廃止したいけれど、どうすれば良いのか?」ですが、意外と簡単です。
メーター周りの配線は色が決まっています。

P_20180601_115657.jpg

写真では分かりづらいのですが、緑/赤の配線のカプラーを抜けばOK。
露出した端子にはビニテを巻いて絶縁しておきましょうね。

そして本当なら今回の記事から焼き付きと2stオイルの性能について書く予定でしたが
シンコーメタルから発売された「RRカム」についての質問が多く成っていますので
そちらを後半で書くことにします。

2stオイルについては触りだけ書きますね。
「エンジン性能を上げたらオイルのグレードを上げる」というのは昔から言われてきたことです。
これはパワーが上がったことによる各ベアリングの負担が大きく成るので、
ベアリング潤滑の強化が主な目的でした。
これは腰下の寿命を延ばす為ですが、当時の原付スクーターは使い捨ての時代です。
腰下うんぬんよりも加速やパワーをオイルに求めるのが一般の人の考え方でした。

だけどね、パワーを決めるのは燃焼させる混合気の量であってオイルはあくまでも
潤滑が役割りなんです。
そこで求められるのは焼き付き性能です。
オイルで腰上の焼き付きの原因に成るのは油膜切れです。
高回転時にピストンリングでオイルがシリンダー壁面から削られての油膜切れや
高温でオイルが燃焼してしまっての油膜切れですね。

そして、焼付いた時のダメージもオイルの性能によって全然違います。
でも、実際にオイルで焼付いた時にダメージが違うなんて比べられませんよね。
これを今回は実験でオイルの性能を比べてみようと思っています。

オイルは3種類。
1つはカストロールのパワーワンレーシング。
カストロールの分離給油の2stオイルで一番グレードが高いオイルです。
2つ目はスーパーゾイル。
これを入れれば焼付かないって言われるほどの高性能添加剤ですね。
3つ目はシンコーメタルブレンド2stオイル。
この3種類でシリンダーの焼き付きの温度とダメージをテストします。

シリンダーはマロッシの新品シリンダーを3セット用意しました。
これを全く同じ条件で、わざと焼付かせます!
私のシリンダーヘッドには温度計が着いていますので、
マロッシシリンダーが何度で焼付くのか?
これもヘッド温度計が着いている車両には参考に成ると思います。
キャブレターセッティングもこの温度を超えない範囲で行えば
焼き付きリスクも無くなりますよね。

そして、焼付いてもゾイルを使えば復活してパワーが戻るなんて言う人もいますから
ゾイルを入れれば本当に焼付かないのか?
知りたいですよね~
単品で使う物では無いので、カストロールと1:1の割合で入れたいと思っています。

シンコーメタルのオイルは、焼き付き時のダメージを最小限に抑えるよう
添加剤が配合されています。
じゃ~ゾイルとどっちが性能が良いのか?

焼き付きの様子やシリンダーのダメージは動画で撮ります。
まあ、こんな実験は今までに無いものですので、結果がどうなるか?
全く分かりません。
新品のシリンダーを3つも、わざと焼付かせるなんて馬鹿な実験は
お金も掛かりますので滅多に出来ません。
RRカムのレポートが終わったらやりますので楽しみにしていてくださいね。

それでは本題です。

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