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駆動系の闇?迷宮からの脱出方法

2022年 04月27日 19:26 (水)

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セカンダリーのOH

2021年 08月28日 00:55 (土)

更新の期間が空いてしまいました。
というのも、私のジャイロXの駆動系OHの記事を5月の
ゴールデンウィークには書き始めていたのですが・・・・・
まだ実験中の部分もあるし、細かく書いても理解が難しい所がある。
YouTubeを観ても大したことはやっていないのでレベルにも差があると思い
この記事はお蔵入りにしようと思います。

丁度、神奈川のOさんからセカンダリーガンコートの依頼がありましたので
それを後半に書いていきます。

そんなこんなで、もう8月下旬です。
唐突ですが、皆さんは好きなアニメってありますか?
最近の若い人ならエバンゲリオンやポケモン、ドラゴンボール辺りかな?
私の時代はガンダムやルパンⅢ世、北斗の拳?
私が小学生から好きだったのは宇宙戦艦ヤマトでした。

中学2年生の時に夏休みの自由研究に選んだのが
「宇宙戦艦ヤマトの波動エンジンについて」です。
初めてエンジンに興味を持ったのがこの波動エンジンでした。
今のロケットエンジンでは有人飛行で太陽系を脱出出来ない。
この波動エンジンなら太陽系外に有人でいくことが出来る。
こんなことをテーマに池袋の宇宙戦艦ヤマト展などに足を運んだものです。
出版社に松本零士宛で手紙を出したこともありました。

秋に成って三者面談で親の前で担任に言われましたよ。
「片桐くんは非現実的な部分がある。皆は恐竜や歴史など過去に有った
事実を研究課題にしているのに、ありえないことを課題にすることは・・・・」って。
ショックでしたね~。今と成ってはかなり幼稚な内容ですが、
一生懸命やったことを全く評価されなかった悔しい思い出があります。
しかも親がいる前で・・・・・

実はこのエンジン、60年代から世界中で研究されていて
今年、このエンジンの試作機が鹿児島から打ち上げられました。
オリンピックと重なった為、大きく記事には成りませんでしたが、
発表ではデトネーションエンジンという名称でした。
今までのエンジンは燃焼で推力を得るものでしたが、デトネーションエンジンは
爆発(爆轟)の衝撃波を利用して推力を得る。
まさに波動エンジンです。



これでやっと40年前のモヤモヤがスッキリしました。
ついでですからデトネーションについて少し書きますね。

よく私たちの2stエンジンもピストンに穴が空いたり、
ピストンやシリンダーヘッドの一部が溶けるとデトネと言う表現をしますが
これはデトネーションでは無いんです。
ヒートスポットが出来たり、燃焼室の温度が上がり過ぎて溶けただけです。
本当のデトネーションが燃焼室で発生するとコンロッドが折れたり、
穴が空いたりして一瞬でエンジンがおしゃかに成ります。
秒速2kmの衝撃波ですからね。

バイクのエンジンにデトネーションが利用できれば50ccで500ccのレーサーを
ブッチギルぐらいのパワーがあるんです。
残念ながら、このデトネーションの衝撃に耐えられる物質が無いのが現状です。

それでは本題です。

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テーマ : 自動車、バイク
ジャンル : 車・バイク

仕様によるギア比

2019年 01月03日 02:21 (木)

新年明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされていますか?
ゆっくり体を休めている方、旅行に行かれている方、仕事をされている方
いろいろだと思います。
私の方はメーカーが休みの間は特にやることは無いので
ジャイロのキャブセッティングを煮詰めています。

って言っても、この寒い中で長時間ジャイロを走らすには辛い。
走行中にショッピングセンターが開いていたので寄ってみました。
目的も無くブラブラしていたら本屋さんを発見!
普段はやらない立ち読みをしてきました。

オートバイ雑誌をパラパラ観たのですが、もう2stのことは殆ど載っていませんね。
うろうろしていて目についたのが「ハウツー本」、いろいろありました。
男性が興味を持ちそうな「R50から始める出会い」や「月2万円できる愛人生活」
なんて物もありましたw

本当に出来るのか?っていうと、本の通りに実行すれば出来るんです。
でも、殆どの人は読むだけで実行しない。
なぜかと言うと、書いた人の経験やキャリアは本を読めば分かりますが、
読む人のキャリアアップには成らないんです。
読者は本を読むことが目的に成ってしまい、実践に行かないのが大部分です。

これって、私のブログと同じですね。
今、行っているキャブレターのセッティングも内容を書くのは簡単です。
でも、それを実際に同じように行うとブログを読んでも出来ないんです。
エンジンは1台、1台違って同じセッティングには成らないからです。

じゃ~どうやってスキルを上げていけば良いのか?
キャブレターの場合は純正の車両のキャブセッティングすることです。
純正車両は北海道から沖縄まで販売されていますが、同じセッティングです。
沖縄と北海道では気温差が30℃ぐらい?
今の時期の沖縄は20℃ぐらい?北海道の寒い所では-10℃ぐらい?
当然、ベストなセッティングは違うはずです。
だから、純正車両は余裕のあるセッティングに成っています。

普段乗っている車両のキャブセッティングが濃いのか?薄いのか?判らないと
チューニングしたエンジンのキャブセッティングなんて出来る訳無いんです。
たとえば「ナンパ」!
初心者は「出会いカフェ」から声の掛け方を練習すると良いそうです。
(ナンパのハウツー本より)
出会いを目的としているので、相手が逃げることは無いし、笑顔で応えてくれるはず。
ところが、街中で同じように声を掛けても、反応は違います。
無視されたり、みくだされたり、嫌な顔されたりするでしょう。

キャブレターのセッティングも純正ならメインジェットを上げれば濃い反応に成るし、
下げれば薄く成るから体感で覚えやすいんです。
ところが、チューニング車両でビッグキャブを使うと濃い薄いの判断が簡単じゃない。
同じアクセル開度でも、開けていく時はボコついて、戻す時には薄いなんて
反応が出ることも珍しくないんです。
女の子に声を掛けた時は反応が良かったのに、何かの拍子に地雷を踏んで
機嫌を損ねるというのと同じような感じですかねw

チューニングショップを始めたけどセッティングが上手く出せなくて廃業したなんて
話しも聞くぐらい難しい。
そして、速いセッティングと、余裕が有るセッティングも違います。
特に空冷2stエンジンはシビアで速いセッティングにすると空気密度や気温が
変わっただけで焼付いてしまう。
十分余裕を持ってセッティングするとボコついて遅い!

ストリートマシンは、その日によってセッティングを変える訳にはいきませんから
速くて焼けないセッティングが求められるので特に難しいんです。

次回は実際のキャブレターでセッティングを説明しますので、興味がある人は
今の車両でSJ、MJ、ニードルの高さなどを変更して体感してみてください。
それでは本題です。

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テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

原付スクーターのギア比

2018年 12月29日 22:54 (土)

今年も残り僅かになりました。
毎年発表される今年の漢字は「災」だそうです。
この今年の漢字ですが、始まったのは1995年、丁度ライブディオが発売された年、
つまり2st全盛期に始まったそうです。
私的には今年は「挑=チャレンジ」の年でした。
新しいことを試したり、無謀なこともやってみたり。
それによってエンジンも壊しましたよ。
あれ?考えてみると「壊」かな?

思いついたのはオリンピックの高木姉妹を観てからです。
姉妹でメダル5個ですよ~
特にお姉さんの高木菜那さん。
出場した競技は、どの国の選手と比較しても一番小さいのに金メダル2つです。
殆どのスポーツは技術だけでは勝てなくなってきていますから、
体格(パワー)もある程度必要というのが常識です。
当然、体格が劣る日本人は不利なのですが、彼女はそれをやってのけた。
これって凄いことだと思い、私なりにいろいろ考えました。

私が出した結論は、考え方の違う妹がいたからです。
自分の考えだけでなく、違う考え方持っている人と話し合い、
融合してパワーを凌駕する技術を身に着けた結果では?

日本人、特に技術者は秘密主義です。
チャンバーやシリンダーの加工や製作などもそうですからね~
もっと技術者同士が、スキルを出し合っていれば海外の人達が
追い付かない物が出来上がります。

昔は有りましたよ。
技術力を結集して使ったのが「零戦」です。
飛行性能からエンジンまで世界最高レベルの戦闘機です。
世界を相手にすれば、秘密主義の日本人も団結出来るんですね。

この零戦の開発や製作に携わった人達の大部分は終戦後に
バイクメーカーに就職したんです。
だから、日本のバイクメーカーは戦後50年はレースでも殆ど負けることは無かったんです。
今は、また秘密主義の時代に逆戻り。
バイクも海外メーカーが肩を並べるように成っていますね。

もちろん、情報交換を積極的に行っている分野もありますよ。
例えば医療に関する分野です。
命に関わることですから、国内外で定期的に医学会を開いて情報交換しています。
戦後、一番進んだのは医療技術かも知れませんね。

私も、今年はいろんな人に会って話しを聞き、帰って自分で試してみる
なんてことをやっていた一年でした。
ブログに書けないような馬鹿な失敗をたくさんしましたよw

みなさんはどうでしたでしょうか?
それでは本題です。

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テーマ : カスタム
ジャンル : 車・バイク

RRカム装着と最新のスクーター駆動系

2018年 07月05日 00:50 (木)

昔の2stスクーターの駆動系チューニングと言えば
ハイスピードプーリーの装着でした。
たとえば、ディオの純正プーリーは直径89mmです。
ジャイロのプーリーも同じですね。
でも、ベルトは外側まで回わりません。
大体、外側2mmほど使えていないので両端4mmマイナスして実質85mmプーリーです。
このプーリーを少し大きくして純正より変速幅を増やした物がハイスピードプーリーです。

このプーリーを使うとセカンダリーは、より高回転で回るので最高速がアップする訳です。
時速にして約5~10km程度でしょうか。
これに回転数リミッターのCDIを社外品に変えることで、より高回転まで回すことで
さらに最高速をアップさせるのが昔のチューニングです。

ところが最高出力を6500rpmで発生させるディオを8000rpmを超えて常用させるのは
常にレッドドーンで走らせていると同じですからアッと言う間にエンジンは傷んでしまいます。
純正オイルを使用していれば1万km前後で寿命を迎えます。

それを変えたのがジャイロの駆動系チューニングです。
ジャイロは普通のスクーターに比べてギア比が低く、純正プーリーで60km/hを出すには
8500rpmを超えて回さないと出ません。
そこで、ギア比を出来るだけ稼げるよう考えたのが初期の大径プーリーです。

でも、初期のプーリーは50ccのパワーでは回しきることが出来ず、ボアアップ車専用
と言っても良いプーリーでした。
7.2馬力のノーマルのライブディオZXをシャシダイナモで計測すると5馬力程度だそうです。
腰上で作られたパワーは駆動系で約3割使われてしまう訳ですね。
パワーの損失は主にフリクションロスです。

このフリクションロスを低減して損失するパワーを抑えて、その分変速に使うパワーに
使えるようにした物が現在の大口径プーリーや柔センターSPってことです。
最も変わったのがWRが転がりながら変速する点です。
ブログを読んでいる殆どの人はWRは転がって変速していると思っているのでは
ないでしょうか?
でも実際、プーリー内部でWRは転がっているのでは無く、滑っているんです。
だから、使われたWRの摩耗は片減りしていきます。
ところが、ステージⅤや当店の大径プーリーは均等に減るので直径が小さく成ります。
なので、ドクタープーリーのような異形WRや精度の悪いWRの使用はNGなんです。
WRが滑ると摩擦抵抗が大きく成るので、フリクションロスが大きく成ってしまいますからね。

そしてセンターSPを柔らかくすることでバネを縮めるパワーを減らしてあげる。
駆動系全体でフリクションロスを減らせば、それだけ車両を走らす力に変えられますからね。
ところが、センターSPに柔バネを使うことで弱点が出来てしまいました。
再加速が悪く成ることです。

走行中にアクセルを戻せばエンジン回転は低く成ります。
エンジン回転が下がれば、駆動系も同時に戻らないといけない訳ですが、
センターSPの戻る力も弱いのでセカンダリーがローギアに戻ってくれないんです。
再加速時に適切なギアに落ちていないので再加速が悪く成るんですね。
柔センターSPを使っても素早くギアが落ちるようにするには、WRを軽くする必要があります。
WRが軽いと遠心力が弱くなりますからね。
でも、ギアが素早く戻るところまでWRを軽くすると変速タイミングは高回転に成ってしまいます。
そこで、軽いWRでも変速タイミングが高回転に成らないようにしたのが
立ち溝のトルクカムです。

これが現在の最新の駆動系チューニングですが、
今までは立ち溝のトルクカムは直線だけでした。
ホンダのセンターSPは縮めるほど固くなる性質のバネですので、
直線溝のトルクカムを使うにはパワーが必要でした。
パワーが無いと変速後半で回転下がりが起きてしまいます。
そこで、ホンダ系のセンターSPに合う湾曲の立ち溝形状のトルクカムが
今回のRRカムってことです。

後半に続く

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