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かっさんチャンネルのモニターシリンダー

2019年 08月15日 14:26 (木)

お盆はマッタリしていますが、台風が直撃しそうです。
でも、ここ松山は特殊な地形からか風も雨も大したことが無いんです。
私も引っ越してきた当初はビックリしました。
この台風が抜けたらまた暑さが戻ってくると思います。
熱中症にはくれぐれも注意が必要です。

私は真夏でもジャイロで長距離を走ります。
当然、熱中症対策をしていますが、意外と知られていないのが
水分だけでなく、塩分も補給が必要ってことです。
塩分が不足するとどうなるのか?
血圧が低下して貧血でアッと言う間に意識を失います。
一瞬のことですから、バイクに乗っていたら無防備な状態でどこかに激突します。
運が良くなければ助からないんです。

「かっさんチャンネル」でもバイクが突っ込んでいた動画がありましたね。
もしかしたら塩分補給していなかったのかも?

子供の時に遠足や運動会に行く時は母親が塩を着けておにぎりを握って持たせてくれた
記憶がある人も多いと思います。
今のコンビニおにぎりは塩分が殆ど無いので倒れる人も多いんです。
長時間バイクに乗る人は塩分補給を必ずするように心掛けてくださいね。

ジャイロに乗る人は業務用を除いてミニカー登録している人が多いと思います。
でもジャイロってノーマル車両はギア比が低く、60km/hで走ることは出来ません。
じゃ~ノーマルジャイロはどのぐらいで走れるの?って話しに成るのですが、
主要諸元を元に計算すれば簡単に出て来ます。

GYRO主要諸元

赤い線を引いたところが速度に関係する部分です。
ちょっと計算してみましょう。
純正のプーリーの最大変速比は0.85、ギアの変速比は3.076と3.916です。
リアタイヤの直径は約390mmなのでタイヤ1回転で進む距離は0.39×3.14=約1.2mです。
最大パワーは6500rpmなのでオーバーレブを考えると8000rpmぐらい回るでしょう。
クランクシャフトが1分間に8000rpmで回っている時の速度は?(プーリー最大変速時)
8000÷0.85÷3.076÷3.916=約780
リアタイヤは1分間に780rpmで回っています。
1時間では780×60=46800rpm
タイヤの円周から計算するとスピードが出ますね。
46800×1.2=56160m
最高速は56~57km/hってところです。
もちろん、下り坂ならエンジンはこれより回りますし、向かい風なら回らないでしょう。

じゃ~燃費が良い速度はどのくらいかな?
車重の重いジャイロは最大トルク付近が燃費が良いですから4500rpmで計算します。
4500÷0.85÷3.076÷3.916=約440
440×60×1.2=31680m
燃費が良いのは約30km/hですね。
50ccの原付ですから当然の数値です。
(ジャイロは8.5gという重いWRを使っているのでプーリー最大変速での計算です)

これじゃ~ミニカー登録しても理想的な数値に成りませんよね。
計算して最高速度70km/h、最大燃費が45km/hぐらいに成るようにすれば良いかも?
ってことは想像できると思います。
エンジンの出力特性とギア比を変えることで不可能じゃ無い。
今回はギア比の話しですから単純にギア比を1.5倍にすればこの数値に成ります。

もちろん、ギア比を1.5倍にするとエンジンを回しきる力が不足し、この速度は出ませんから
ボアアップ等のパワーを補うチューニングが必要です。
(ボアアップじゃミニカー登録じゃないですねw)

ギア比を上げるには3つの方法があります。
・プーリーの最大変速値を上げる
・ハイギアで変速値を上げる
・タイヤの外径を大きくして変速値を上げる

1.5倍と書きましたが、私の車両で1.2~1.3倍じゃないかな?
後はエンジンの出力特性を変えることで対応しています。
例えばエンジン特性を最大出力が8500rpm、最大トルクが6800rpmとすることで
燃費が良く成る速度も、最高速も上げられるんです。
エンジン特性はどうやって変えるのか?
それは長く成るので次の機会にしましょうね。

それでは本題です。

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かっさんJOGシリンダーの修復!

2019年 07月07日 00:53 (日)

集中豪雨で甚大な被害が出ているということで鹿児島へのツーリングを
延期していたのですが、大丈夫だったでしょうか?
今週末は落ち着いたようなので来週出発しようと思っています。

鹿児島ツー

ルートはこんな感じ。
愛媛県からフェリーで大分県に渡って南下していきます。
片道430kmですが、これってフェリー移動の距離も入っているのかな?
きっと往復800kmぐらいでしょうね。

今度のスペックは前回ブログで書いた50ccアルミシリンダーです。
ハイギアが入っていないので巡航速度は低いと思います。
スピード自体は問題無いのですが、今度の仕様は燃費が悪いんです。
20km/ℓを切るんじゃないかな?
ジャイロはギア比が低いのでノーマルギアでは60km/hの巡航を行うと
かなりエンジン回転数が高く成ってしまうからです。
2丁UPのハイギアを組んでやっとスポーツスクーターと同じぐらいのギア比に成ります。

それでも前回の75マロで行った関西ツーリング仕様より速いかも知れません。
あくまでも体感ですが、50mは5秒台中盤、最高速はメーター読みで85km/hぐらい。
ですから4stの125ccと同じぐらいで走れてしまいます。
鹿児島ツーリングから帰ったら動画を撮りましょうかね。

今回のブログのお題は「かっさんJOGシリンダーの修復」ですが、
この修復に使うコーティングについて少し説明したいと思います。
丁度発売されたばかりの「2ストロークマガジン18」にコーティングの
特集記事が出ています。

P_20190706_225256.jpg

このコーティング技術は新しい物では無く、新車のピストンに使われるぐらい
今では普通に浸透しています。
ただ、この施工はピストンの初期馴染みを目的とした物でした。
シンコーメタル代理店ではピストンだけでは無く、シリンダー側にもコーティングすることで
シリンダー及びピストンの修復が可能に成っています。
コーティングの厚みを2倍にすることが出来るのでピストンの首振り音の軽減にも効果があります。

そして何よりもパワーアップします。
どういうことかと言うと、例えばカタログ上で7.2馬力のJOGですが、
25年も経つとシリンダー壁面は削れ、二次圧縮は1kg/㎠以上
落ちていることも珍しくありません。
ピストンリングを新品に交換しても新車時には戻らないんです。
シリンダーにコーティングを行うことでシリンダーとピストンリングの当たりは
μ単位で再形成されます。
すると慣らしが終わる頃には新品以上の二次圧縮に成るのです。
つまり、ドライコーティングを行ったシリンダーは新品以上のパワーが出ます。
二次圧縮が落ちていた物と比べて1馬力以上UPすることがあるわけです。

私はたまに走行動画を撮りますが、最初は信じてもらえなかったことが多い。
同じパーツを使っても同じ走りに成らないし、同じ速度が出ないからです。
でも同じじゃないんです。
その一つがドライコーティングです。

後半に続く

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