2021年 11月23日 22:57 (火)
まずはお知らせです。
当店では大口径プーリーに合わせるセカンダリーとして変速拡大済みセカンダリーを
販売しておりました。
加工はKN企画のセカンダリーアッセンブリーを使っていたのですが、
トルクカムのガイドピンがローラータイプに変わってしまいました。
このタイプは変速拡大が出来ません。(正確にはトルクカムの溝で遊びが大きく成り
変速が不安定に成る可能性が高い)
よって販売を中止しました。
一番良いのが、現在使用しているセカンダリーを加工に出して頂くことです。
もちろん、純正の新品を使用して製作することも可能ですが
かなり高額に成ってしまいます。
例を挙げてみますね。

まず7番のドリブンフェイスが6950円(7645円)、9番ガイドピン155円×3=465円(511円)、
11番シールカラー490円(539円)、13番センターナット350円(385円)
これに社外のトルクカムが5000円ぐらい?だとすると大体14000円ぐらいです。
もちろん、センタースプリングとクラッチは別に必要に成ります。
すると安いパーツを使っても17000円ぐらい掛かってしまいます。
これは加工前のベース状態での値段です。
今まではKNセカンダリーが7000円ぐらいでしたので純正を使うと1万円ぐらい
余計に掛かってしまいます。
トルクカムやセンターSPは仕様によってもお勧めが異なりますので
メールにて相談して頂いた方が良いと思います。
ちなみに後半のジャイロUPはKNのセカンダリーのフェイスとクラッチと
センターナットを使って、トルクカムはRRカム、センターSPは
シンコーメタル柔バネ、純正ガイドピンとシールカラーを使っています。
落とし込み加工は不要なので上記+オフセットワッシャーでOK。
KNセカンダリー 7040円
RRカム 11000円
柔バネ 5478円
ガイドピン 511円
シールカラー 539円
オフセットワッシャー 1600円
合計 26,168円
かなり贅沢な仕様でしょw
本題に入る前に前回のチューニングジャイロXですが、取り付けたリード足と
ディスクブレーキが滅茶苦茶良いんです。
乗ってみるとヘタったリアサスの悪さが目立ちます。
オーナーさんと相談してKN企画のスーパーショックを入れることにしました。

このショック、機能と性能からすると安過ぎ。
メチャお買い得です。
車高調、減衰力調整、バネレート調整まで着いているので
上手くセッティングすれば長距離でも疲れ知らずで走行出来ます。

ただ取り付けにはシートとリアカウルまで外す必要があります。
今回は2cmほど車高も上げました。
次にブレーキランプ。
雨が降ると水が溜まるんです。

割れは見当たらないのでパッキンを換えるしかないですよね。
高いパーツでは無いので交換しました。

ということで、ジャイロXのミニカー仕様のチューニングが終わって
福岡からオーナーさんに取りに来ていただきました。
ミニカーということなのでパワー控えめに製作したのですが、
「ジャイロってこんなに速かったっけ?」って感じでしたね。
走行動画はブログでも紹介したのですが、観ると乗るではかなり違うのは確かです。
それでは本題です。
当店では大口径プーリーに合わせるセカンダリーとして変速拡大済みセカンダリーを
販売しておりました。
加工はKN企画のセカンダリーアッセンブリーを使っていたのですが、
トルクカムのガイドピンがローラータイプに変わってしまいました。
このタイプは変速拡大が出来ません。(正確にはトルクカムの溝で遊びが大きく成り
変速が不安定に成る可能性が高い)
よって販売を中止しました。
一番良いのが、現在使用しているセカンダリーを加工に出して頂くことです。
もちろん、純正の新品を使用して製作することも可能ですが
かなり高額に成ってしまいます。
例を挙げてみますね。

まず7番のドリブンフェイスが6950円(7645円)、9番ガイドピン155円×3=465円(511円)、
11番シールカラー490円(539円)、13番センターナット350円(385円)
これに社外のトルクカムが5000円ぐらい?だとすると大体14000円ぐらいです。
もちろん、センタースプリングとクラッチは別に必要に成ります。
すると安いパーツを使っても17000円ぐらい掛かってしまいます。
これは加工前のベース状態での値段です。
今まではKNセカンダリーが7000円ぐらいでしたので純正を使うと1万円ぐらい
余計に掛かってしまいます。
トルクカムやセンターSPは仕様によってもお勧めが異なりますので
メールにて相談して頂いた方が良いと思います。
ちなみに後半のジャイロUPはKNのセカンダリーのフェイスとクラッチと
センターナットを使って、トルクカムはRRカム、センターSPは
シンコーメタル柔バネ、純正ガイドピンとシールカラーを使っています。
落とし込み加工は不要なので上記+オフセットワッシャーでOK。
KNセカンダリー 7040円
RRカム 11000円
柔バネ 5478円
ガイドピン 511円
シールカラー 539円
オフセットワッシャー 1600円
合計 26,168円
かなり贅沢な仕様でしょw
本題に入る前に前回のチューニングジャイロXですが、取り付けたリード足と
ディスクブレーキが滅茶苦茶良いんです。
乗ってみるとヘタったリアサスの悪さが目立ちます。
オーナーさんと相談してKN企画のスーパーショックを入れることにしました。

このショック、機能と性能からすると安過ぎ。
メチャお買い得です。
車高調、減衰力調整、バネレート調整まで着いているので
上手くセッティングすれば長距離でも疲れ知らずで走行出来ます。

ただ取り付けにはシートとリアカウルまで外す必要があります。
今回は2cmほど車高も上げました。
次にブレーキランプ。
雨が降ると水が溜まるんです。

割れは見当たらないのでパッキンを換えるしかないですよね。
高いパーツでは無いので交換しました。

ということで、ジャイロXのミニカー仕様のチューニングが終わって
福岡からオーナーさんに取りに来ていただきました。
ミニカーということなのでパワー控えめに製作したのですが、
「ジャイロってこんなに速かったっけ?」って感じでしたね。
走行動画はブログでも紹介したのですが、観ると乗るではかなり違うのは確かです。
それでは本題です。
2021年 10月22日 17:26 (金)
今回のジャイロXですが、車体自体は傷みも少なく良い車両なのですが、
ブレーキレバーのガタが大きかったので補修してみました。
ジャイロに限らずブレーキレバーはアルミ製なのでバカ穴に成ってきます。
幸い1,000円以下で新品が購入出来ますが、今回は補修することにしました。
動画を観ると簡単そうに見えますが、アルミのロウ付けは難易度が高いので
自分ではやらない方が良いと思います。(激ムズです)
ただ、動画で撮るには良いですね。
溶接ですと強い光が出るのでフィルターを通して撮影が必要ですし、
作業を行う本人も溶接面で補修箇所が見にくいので慣れが必要ですが
ロウ付けだと溶接面どころか、素手で洋服も通常のままで大丈夫なんです。
ロウ付けの最大のメリットは母材を歪ませたり、溶かしたりせずに
溶接出来ることですがアルミ自体、溶解温度が低いので難易度が高いんです。
YouTubeでもまともに出来ている動画を探すのは難しいくらいです。
バイクはエンジンを始めアルミ製の物が多いのでロウ付けが出来るように成ると
補修のスキルが上がりますので私は1年ぐらい練習して出来るように成りました。
完全マスターすればプーリーの補修も可能に成るので、シンコーメタルの
ステージⅤプーリーのスライド支柱補修をやる予定です。
ステージ7の発売ももうすぐですのでレベルアップ出来るようにしたいと思います。
後半の記事ではセッティングに入る訳ですが、先にセッティングが終了した後の
試走動画を観て頂きたいと思います。
公道での動画なので0~60km/hまでの加速をメインに撮りました。
撮った時間帯が夕方の生徒が下校する時間帯。
しかもスクールゾーンですからそれ以外は流して走行しています。
今回のパーツ構成は素マロベースのコーティングした68マロッシ、
フェンダーインハイパーリバイブ、DIOキャブということで定番チューン。
オーナーさんは通勤で使われるということで二次圧縮も
一般的な9kg/㎠で組んでいますので参考に成る人も多いと思います。
同じジャイロXなら60km/hまで7~8秒
重いキャノピーなら+0.5秒ってところでしょう。
え~そんなに速くない。もっと時間が掛かってしまうと言う人もいると思います。
パーツ構成が同じなら出ているパワーは大して変わらない。
駆動系でパワーをロスしていると考えて良いと思います。
この車両の場合、タイヤでロスしています。
ホイールこそ軽量のダグラスが入っていますが、タイヤがKENDAの
HOLE N-1というゴルフカート用タイヤです。
純正タイヤなら7秒前後、モンキーホイール&タイヤなら7秒切るぐらいに
成ったと思います。
それにしても、このタイヤはミニカー登録までですね~
初めて乗りましたが、60km/hを超えると振動が凄いんです。
後半のセッティングでは70km/hの巡航まで行いましたが、
振動でかなり疲れました。
ワインディングのテストではコーナーのちょっとしたギャップで
タイヤが横に滑るんです。
今までに無かった感覚なのでスリリングでした。
話しを駆動系に戻しますね。
使うパーツやグリスも重要でフリクションロスが少ない物を使わないと
車重が重く、3輪のジャイロは遅く成ってしまいます。
詳しくは今後、限定記事で書く予定ですが、変速が弱い力で行える物ほど
フリクションロスが少ないと思ってください。
変速はエンジンパワーを使いますので、変速に使うパワーが少ないほど
後輪に伝わるパワーが残ります。
車体を動かす力はエンジンで作られたパワーから、駆動系で使ったパワーを
引いた残りですからね。
それでは本題です。
ブレーキレバーのガタが大きかったので補修してみました。
ジャイロに限らずブレーキレバーはアルミ製なのでバカ穴に成ってきます。
幸い1,000円以下で新品が購入出来ますが、今回は補修することにしました。
動画を観ると簡単そうに見えますが、アルミのロウ付けは難易度が高いので
自分ではやらない方が良いと思います。(激ムズです)
ただ、動画で撮るには良いですね。
溶接ですと強い光が出るのでフィルターを通して撮影が必要ですし、
作業を行う本人も溶接面で補修箇所が見にくいので慣れが必要ですが
ロウ付けだと溶接面どころか、素手で洋服も通常のままで大丈夫なんです。
ロウ付けの最大のメリットは母材を歪ませたり、溶かしたりせずに
溶接出来ることですがアルミ自体、溶解温度が低いので難易度が高いんです。
YouTubeでもまともに出来ている動画を探すのは難しいくらいです。
バイクはエンジンを始めアルミ製の物が多いのでロウ付けが出来るように成ると
補修のスキルが上がりますので私は1年ぐらい練習して出来るように成りました。
完全マスターすればプーリーの補修も可能に成るので、シンコーメタルの
ステージⅤプーリーのスライド支柱補修をやる予定です。
ステージ7の発売ももうすぐですのでレベルアップ出来るようにしたいと思います。
後半の記事ではセッティングに入る訳ですが、先にセッティングが終了した後の
試走動画を観て頂きたいと思います。
公道での動画なので0~60km/hまでの加速をメインに撮りました。
撮った時間帯が夕方の生徒が下校する時間帯。
しかもスクールゾーンですからそれ以外は流して走行しています。
今回のパーツ構成は素マロベースのコーティングした68マロッシ、
フェンダーインハイパーリバイブ、DIOキャブということで定番チューン。
オーナーさんは通勤で使われるということで二次圧縮も
一般的な9kg/㎠で組んでいますので参考に成る人も多いと思います。
同じジャイロXなら60km/hまで7~8秒
重いキャノピーなら+0.5秒ってところでしょう。
え~そんなに速くない。もっと時間が掛かってしまうと言う人もいると思います。
パーツ構成が同じなら出ているパワーは大して変わらない。
駆動系でパワーをロスしていると考えて良いと思います。
この車両の場合、タイヤでロスしています。
ホイールこそ軽量のダグラスが入っていますが、タイヤがKENDAの
HOLE N-1というゴルフカート用タイヤです。
純正タイヤなら7秒前後、モンキーホイール&タイヤなら7秒切るぐらいに
成ったと思います。
それにしても、このタイヤはミニカー登録までですね~
初めて乗りましたが、60km/hを超えると振動が凄いんです。
後半のセッティングでは70km/hの巡航まで行いましたが、
振動でかなり疲れました。
ワインディングのテストではコーナーのちょっとしたギャップで
タイヤが横に滑るんです。
今までに無かった感覚なのでスリリングでした。
話しを駆動系に戻しますね。
使うパーツやグリスも重要でフリクションロスが少ない物を使わないと
車重が重く、3輪のジャイロは遅く成ってしまいます。
詳しくは今後、限定記事で書く予定ですが、変速が弱い力で行える物ほど
フリクションロスが少ないと思ってください。
変速はエンジンパワーを使いますので、変速に使うパワーが少ないほど
後輪に伝わるパワーが残ります。
車体を動かす力はエンジンで作られたパワーから、駆動系で使ったパワーを
引いた残りですからね。
それでは本題です。
2021年 10月21日 16:53 (木)
え~今回はジャイロXにリード足の装着と各部のセッティングについて
書く予定ですが、セッティングは個人の好みで全然異なることが多いんです。
駆動系のセッティングは加速や最高速などタイムを計ってセッティングする人も
多いと思います。
ところが、キャブレターのセッティングは薄ければ焼き付きのリスクがありますし、
濃ければ走らないので、そんなに個人差は無いのでは?と思っていたのですが
調べてみるとそうでも無いらしい。
詳細は伏せますが、自分がベストと思われるキャブセッティングを行い試走。
焼き付きました。
私的には、焼き付いたんだからセッティングが合っていない。
悪く言えばセッティング出来ていないから焼き付いたって感じですが、
その人は違いました。
燃調がベストなのだから、圧縮が高すぎたと言って二次圧縮を落とす。
シリンダーの温度を下げるために、さらに工夫を加えるといった感じで
自分のベストと思われるキャブセッティングに合わせて他の改良を考えて
試行錯誤していました。
なるほどな~
私ならジェットの番手を上げて対応するけど、その人曰く
「ちょっと濃くするより、どんぴしゃのセッティングでパワーを出したい」
とのことでした。
焼き付いた状況を聞くと、ちょっとその辺を複数回、加速テストしただけで
抱き着きが発生したようなので、全然薄いと私は思うのですが、
彼にはそれが「どんぴしゃ」なのでしょう。
私的には状況を考えると10~15番は大きくしないといけないと感じます。
当店に来るお客様の車両や、入庫してきた他店でセッティングされた車両も
私のセッティングより薄い物が殆どです。
私的にはキャブセッティングは数値よりも体感が大事だと思っています。
読者の皆さんも過去に乗ってきた車両のフィーリングなどの体感で濃い薄いを
判断している方もいると思います。
私の場合は、ブログにも書いた通り83年式のペリカンJOGのフィーリングです。
原付スクーターは3つの規制を受けてきました。
60km/hまでの速度規制、7.2馬力のパワー規制、そして排ガス規制です。
この規制が無かった最後の年が1983年なのです。
それ以降は国からの洗脳が始まって事実と違うことが刷り込まれました。
例えば、「空気とガソリンの比率は14:1ぐらいが完全燃焼して、それより
ほんの少し濃いぐらいがパワーが出る。エネルギー効率も良い」
こんなの真っ赤なウソ!です。
未だに騙されている人も多いんですよ。
じゃ~昔からエンジンの基本設計が変わっていない日本が誇る名車
スーパーカブ50を見てみましょう。
こちらのデータが規制が入っていない83年のスーパーカブです。
キャブ車で5馬力、燃費は180km/ℓと素晴らしいですね。
次は最新のスーパーカブ
インジェクションで完全燃焼させて、一番効率の良いと謳っていますが、
3.7馬力に落ちてますよね。
燃費に至っては105km/ℓと、1ℓ辺り75kmも落ちているんです。
タンク容量は4ℓ強ですので、満タンで300kmも差が出てしまうんですよ。
80年代中盤以降のスクーターに乗ってきた人の感覚は、私のベストだと
思うセッティングより薄くなる傾向があるのは当然です。
でも、パワーも燃費もそれよりも濃いセッティングに成ることが判りますか?
ここからは余談に成りますが、上記の理由から私より濃いセッティングする人って
今まで1人しか会ったことがありません。
それが、シンコーメタルの笹野さんです。
今でも、会って私の車両を乗っていただくたびに言われます。
「片桐さん、大丈夫、薄くない?」ってw
もちろん、遠方から自走で行く私のジャイロは焼き付かないで
帰ってきていますので大丈夫ですが、笹野さんのセッティングは
私のより明らかに濃いセッティングです。
それでもたまにトラブるんですから、一体どんなエンジン作ってるんだ!って
思いますよねぇ~。
話しは元に戻りますが、セッティングは感覚で丁度良いと思った時は
少し薄いかも?って疑った方が良いかも知れません。
それでは本題です。
書く予定ですが、セッティングは個人の好みで全然異なることが多いんです。
駆動系のセッティングは加速や最高速などタイムを計ってセッティングする人も
多いと思います。
ところが、キャブレターのセッティングは薄ければ焼き付きのリスクがありますし、
濃ければ走らないので、そんなに個人差は無いのでは?と思っていたのですが
調べてみるとそうでも無いらしい。
詳細は伏せますが、自分がベストと思われるキャブセッティングを行い試走。
焼き付きました。
私的には、焼き付いたんだからセッティングが合っていない。
悪く言えばセッティング出来ていないから焼き付いたって感じですが、
その人は違いました。
燃調がベストなのだから、圧縮が高すぎたと言って二次圧縮を落とす。
シリンダーの温度を下げるために、さらに工夫を加えるといった感じで
自分のベストと思われるキャブセッティングに合わせて他の改良を考えて
試行錯誤していました。
なるほどな~
私ならジェットの番手を上げて対応するけど、その人曰く
「ちょっと濃くするより、どんぴしゃのセッティングでパワーを出したい」
とのことでした。
焼き付いた状況を聞くと、ちょっとその辺を複数回、加速テストしただけで
抱き着きが発生したようなので、全然薄いと私は思うのですが、
彼にはそれが「どんぴしゃ」なのでしょう。
私的には状況を考えると10~15番は大きくしないといけないと感じます。
当店に来るお客様の車両や、入庫してきた他店でセッティングされた車両も
私のセッティングより薄い物が殆どです。
私的にはキャブセッティングは数値よりも体感が大事だと思っています。
読者の皆さんも過去に乗ってきた車両のフィーリングなどの体感で濃い薄いを
判断している方もいると思います。
私の場合は、ブログにも書いた通り83年式のペリカンJOGのフィーリングです。
原付スクーターは3つの規制を受けてきました。
60km/hまでの速度規制、7.2馬力のパワー規制、そして排ガス規制です。
この規制が無かった最後の年が1983年なのです。
それ以降は国からの洗脳が始まって事実と違うことが刷り込まれました。
例えば、「空気とガソリンの比率は14:1ぐらいが完全燃焼して、それより
ほんの少し濃いぐらいがパワーが出る。エネルギー効率も良い」
こんなの真っ赤なウソ!です。
未だに騙されている人も多いんですよ。
じゃ~昔からエンジンの基本設計が変わっていない日本が誇る名車
スーパーカブ50を見てみましょう。
こちらのデータが規制が入っていない83年のスーパーカブです。
キャブ車で5馬力、燃費は180km/ℓと素晴らしいですね。
次は最新のスーパーカブ
インジェクションで完全燃焼させて、一番効率の良いと謳っていますが、
3.7馬力に落ちてますよね。
燃費に至っては105km/ℓと、1ℓ辺り75kmも落ちているんです。
タンク容量は4ℓ強ですので、満タンで300kmも差が出てしまうんですよ。
80年代中盤以降のスクーターに乗ってきた人の感覚は、私のベストだと
思うセッティングより薄くなる傾向があるのは当然です。
でも、パワーも燃費もそれよりも濃いセッティングに成ることが判りますか?
ここからは余談に成りますが、上記の理由から私より濃いセッティングする人って
今まで1人しか会ったことがありません。
それが、シンコーメタルの笹野さんです。
今でも、会って私の車両を乗っていただくたびに言われます。
「片桐さん、大丈夫、薄くない?」ってw
もちろん、遠方から自走で行く私のジャイロは焼き付かないで
帰ってきていますので大丈夫ですが、笹野さんのセッティングは
私のより明らかに濃いセッティングです。
それでもたまにトラブるんですから、一体どんなエンジン作ってるんだ!って
思いますよねぇ~。
話しは元に戻りますが、セッティングは感覚で丁度良いと思った時は
少し薄いかも?って疑った方が良いかも知れません。
それでは本題です。
2021年 10月13日 18:04 (水)
現在レストア&チューニングしているジャイロX。
セッティングはまだなのですが、始動確認したのでついでにマフラーからの
白煙を私のジャイロXと比べてみました。
前記事で撮りたいと言っていた「オイルポンプ仕様の排ガスと比較動画」に成ります。
*音量注意
初めの車両が今回レストア中の物でオイルポンプでワコーズ2CTを入れたもの。
次が私のジャイロでヒロコーのVeLoCe-Ⅱを80:1で混合した時の白煙です。
どちらも暖気を5分ほど行った後に撮ったものです。
2CTも純正より白煙少ないと思います。
マフラーが新品なのも多少あると思いますが、アイドリングでは殆ど
煙りが確認できないです。
使うオイルによってニオイの好みもありますよね。
白煙ならまだ良いのですが、走行中にオイルを吹くようだと後ろの車に
煽られる原因にも成りますからオイルはポンプ増量よりもグレードUPをお勧めします。
次は社外のセカンダリーについてです。
少し前のブログでセカンダリーのOHをやりましたね。
価格の問題から社外のセカンダリーを使う方も増えています。
それと同時にセカンダリーが原因の不具合も多くなっているんです。
YouTubeでこんな動画を見つけました。
使用許可を取っていないのでリンクを貼りますね。
「クラッチ一式購入したら、KN企画 割れました」
社外のクラッチアッセンブリーは純正部品とは違います。
あの「ウイングオ〇タ〇」の動画でもバラしてグリスアップしてから着けています。
じゃ~何が悪かったのか?私も久しぶりに購入してみました。
*動画撮影の為、グリスは除去してあります。
途中までしか変速しない。
これじゃ~セカンダリーが割れるのも納得ですよね。
社外パーツはあくまでもレース用部品です。
必ず分解し、確認とメンテナンスしてから組み上げて使用しないと
エンジンを壊しかねません。
じゃ~何で途中までしか変速しないのか?
原因はこれです。


トルクカムの溝にバリがあるのが判りますか?
このバリにトルクカムピンが引っかかって変速しなかった訳です。
でも車両に組付ける前にバリ取りを行っておけば問題無いことです。
前々回のブログでトルクカムのバリ取りと面取りを行いましたが、
そんなの必要無いのでは?と言うメールを頂きましたが
これを観れば納得して頂けると思います。
バリ取りの道具を持っていない人は、この時点で返品交換してもらえばOK。
でも購入したまま使った人はOUTです。
社外パーツは全て自己責任ですからね。
つまり、バラしてメンテ出来ない人は純正部品を使ってくださいね。
それでは本題です。
セッティングはまだなのですが、始動確認したのでついでにマフラーからの
白煙を私のジャイロXと比べてみました。
前記事で撮りたいと言っていた「オイルポンプ仕様の排ガスと比較動画」に成ります。
*音量注意
初めの車両が今回レストア中の物でオイルポンプでワコーズ2CTを入れたもの。
次が私のジャイロでヒロコーのVeLoCe-Ⅱを80:1で混合した時の白煙です。
どちらも暖気を5分ほど行った後に撮ったものです。
2CTも純正より白煙少ないと思います。
マフラーが新品なのも多少あると思いますが、アイドリングでは殆ど
煙りが確認できないです。
使うオイルによってニオイの好みもありますよね。
白煙ならまだ良いのですが、走行中にオイルを吹くようだと後ろの車に
煽られる原因にも成りますからオイルはポンプ増量よりもグレードUPをお勧めします。
次は社外のセカンダリーについてです。
少し前のブログでセカンダリーのOHをやりましたね。
価格の問題から社外のセカンダリーを使う方も増えています。
それと同時にセカンダリーが原因の不具合も多くなっているんです。
YouTubeでこんな動画を見つけました。
使用許可を取っていないのでリンクを貼りますね。
「クラッチ一式購入したら、KN企画 割れました」
社外のクラッチアッセンブリーは純正部品とは違います。
あの「ウイングオ〇タ〇」の動画でもバラしてグリスアップしてから着けています。
じゃ~何が悪かったのか?私も久しぶりに購入してみました。
*動画撮影の為、グリスは除去してあります。
途中までしか変速しない。
これじゃ~セカンダリーが割れるのも納得ですよね。
社外パーツはあくまでもレース用部品です。
必ず分解し、確認とメンテナンスしてから組み上げて使用しないと
エンジンを壊しかねません。
じゃ~何で途中までしか変速しないのか?
原因はこれです。


トルクカムの溝にバリがあるのが判りますか?
このバリにトルクカムピンが引っかかって変速しなかった訳です。
でも車両に組付ける前にバリ取りを行っておけば問題無いことです。
前々回のブログでトルクカムのバリ取りと面取りを行いましたが、
そんなの必要無いのでは?と言うメールを頂きましたが
これを観れば納得して頂けると思います。
バリ取りの道具を持っていない人は、この時点で返品交換してもらえばOK。
でも購入したまま使った人はOUTです。
社外パーツは全て自己責任ですからね。
つまり、バラしてメンテ出来ない人は純正部品を使ってくださいね。
それでは本題です。
2021年 09月13日 20:38 (月)
前回のブログで取り上げた初代JOG、通称ペリカンジョグですが
現行の水冷4stJOGとカタログ値で比べてみました。

左がペリカンジョグ、右が2021年モデルのJOGです。
ペリカンジョグは1983年発売ですから40年近く昔のモデルです。
馬力は同じですが、30km/hの定速走行時の燃費はペリカンジョグが上ですね。
2stは燃費が悪いなんて言われますが、全くのデタラメ。嘘です。
現在の技術を使えばもっと燃費は伸びるはずです。
2stが無くなった直接の要因は厳しくなる排ガス規制に対応出来なくなった為です。
実はこれも状況が変わってきています。
バイクメーカーは排ガス規制に適合させるため、2stエンジンの燃焼システムの
改良に取り組んできました。
それでも年々、厳しくなる基準に追い付かないということで生産中止に成った訳ですが、
これがそもそも間違い。
というか、観点が違うんです。
燃焼させても基準に合うようにガソリンやオイルを改良するべきだったんです。
現在はF1で燃料とオイル(80:1程度)を燃やして走るエンジンにハイブリッドを
組み合わせた物を使っています。
F1の基準は一般の乗用車よりも厳しい基準ですから、燃料とオイルの燃焼効率を
上げて低公害の物を作ることが可能なんです。
2026年からのF1エンジンの候補に2stエンジンが挙がっているぐらいですから
2stイコール排気ガスが・・・・・っていう公式は現在では成り立たないんです。
私が使っているオイルはヒロコーのVeloce-Ⅱです。
混合仕様で街乗りは100:1、エンジンを回す時やツーリング時は
80:1混合で使ってテストしています。
価格は1ℓ税込みで4400円。
こんな高いオイル使えないという声もあると思いますので、
比較してみたいと思います。
私のエンジンは68マロッシ、ビッグキャブ、ハイパーリバイブという組み合わせなので
同じような組み合わせの「YouTubeのくめけんさん」のキャノピーと比べてみます。
良かったらチャンネル登録してあげてください。
走行距離から計算すると、大体40:1程度の混合比でワコーズの2CTを使っています。
2CTの価格は1ℓ約2500円ですから、80~100:1で使っている私よりも
コストが掛かっている計算に成るんです。
オイルポンプを外した最大のメリットは混合比を自由に変えられて、場合によっては
コストを削減することが出来るんです。
混合比率を抑えれば排気ガスもクリアに成りますし、
シリンダーの排気ポートやチャンバーにもカーボンが殆ど着きません。
機会があれば、オイルポンプ仕様の排ガスと比較動画も撮ってみたいと思います。
ちょっと脱線しましたが、現在の技術を使えば2stは排ガス規制もクリアできる。
2stイコール燃費が悪い、排ガス汚いは成り立たないってことです。
それでは本題です。
現行の水冷4stJOGとカタログ値で比べてみました。

左がペリカンジョグ、右が2021年モデルのJOGです。
ペリカンジョグは1983年発売ですから40年近く昔のモデルです。
馬力は同じですが、30km/hの定速走行時の燃費はペリカンジョグが上ですね。
2stは燃費が悪いなんて言われますが、全くのデタラメ。嘘です。
現在の技術を使えばもっと燃費は伸びるはずです。
2stが無くなった直接の要因は厳しくなる排ガス規制に対応出来なくなった為です。
実はこれも状況が変わってきています。
バイクメーカーは排ガス規制に適合させるため、2stエンジンの燃焼システムの
改良に取り組んできました。
それでも年々、厳しくなる基準に追い付かないということで生産中止に成った訳ですが、
これがそもそも間違い。
というか、観点が違うんです。
燃焼させても基準に合うようにガソリンやオイルを改良するべきだったんです。
現在はF1で燃料とオイル(80:1程度)を燃やして走るエンジンにハイブリッドを
組み合わせた物を使っています。
F1の基準は一般の乗用車よりも厳しい基準ですから、燃料とオイルの燃焼効率を
上げて低公害の物を作ることが可能なんです。
2026年からのF1エンジンの候補に2stエンジンが挙がっているぐらいですから
2stイコール排気ガスが・・・・・っていう公式は現在では成り立たないんです。
私が使っているオイルはヒロコーのVeloce-Ⅱです。
混合仕様で街乗りは100:1、エンジンを回す時やツーリング時は
80:1混合で使ってテストしています。
価格は1ℓ税込みで4400円。
こんな高いオイル使えないという声もあると思いますので、
比較してみたいと思います。
私のエンジンは68マロッシ、ビッグキャブ、ハイパーリバイブという組み合わせなので
同じような組み合わせの「YouTubeのくめけんさん」のキャノピーと比べてみます。
良かったらチャンネル登録してあげてください。
走行距離から計算すると、大体40:1程度の混合比でワコーズの2CTを使っています。
2CTの価格は1ℓ約2500円ですから、80~100:1で使っている私よりも
コストが掛かっている計算に成るんです。
オイルポンプを外した最大のメリットは混合比を自由に変えられて、場合によっては
コストを削減することが出来るんです。
混合比率を抑えれば排気ガスもクリアに成りますし、
シリンダーの排気ポートやチャンバーにもカーボンが殆ど着きません。
機会があれば、オイルポンプ仕様の排ガスと比較動画も撮ってみたいと思います。
ちょっと脱線しましたが、現在の技術を使えば2stは排ガス規制もクリアできる。
2stイコール燃費が悪い、排ガス汚いは成り立たないってことです。
それでは本題です。