クランクインストールの練習
2016年 01月29日 23:01 (金)
今日の松山は一日中雨でした。
予定していたレストアも延期です。
外での作業が出来ないため、後半は前記事の続きを書きましょう。
仕方がないので室内で出来るだけ明日の準備をすることにしました。
まずはクランクです。


通常はベアリング装着部のバリ取りをしますが、私の場合は1/100mm精度の組み込みを
行うので、傷やバリは2000番のペーパーで取った後に青棒で磨きます。
写真で違いが判るでしょうか?
組み付け時は、さらにスムースにインストール出来るように㊙の潤滑油を塗ります。
ケースの方もバリ取りと清掃を行いますが、雨じゃ明日ですね。
ベアリングの防錆剤の除去も明日に順延です。
防錆剤については前記事のNTNの注意事項に書いてありましたよね。
他の作業もやりましたが、ドライコーティング関係なので、
そのうち纏めて記事にしますね。
それでは後半です。
予定していたレストアも延期です。
外での作業が出来ないため、後半は前記事の続きを書きましょう。
仕方がないので室内で出来るだけ明日の準備をすることにしました。
まずはクランクです。


通常はベアリング装着部のバリ取りをしますが、私の場合は1/100mm精度の組み込みを
行うので、傷やバリは2000番のペーパーで取った後に青棒で磨きます。
写真で違いが判るでしょうか?
組み付け時は、さらにスムースにインストール出来るように㊙の潤滑油を塗ります。
ケースの方もバリ取りと清掃を行いますが、雨じゃ明日ですね。
ベアリングの防錆剤の除去も明日に順延です。
防錆剤については前記事のNTNの注意事項に書いてありましたよね。
他の作業もやりましたが、ドライコーティング関係なので、
そのうち纏めて記事にしますね。
それでは後半です。
腰下のオーバーホールは、工具さえあれば難しい作業ではありません。
でも、ベアリングのセンターを出して、10/100mmあるベアリングの遊びを
しっかり出す為には、1/100mm精度でのクランクインストール技術が必要で
誰にでも出来る作業ではありません。
old_kpさんの話しでは、毎回この精度でクランクをインストール出来る人は
日本に5人ほどしか居ないそうです。
ですので、1/100mm精度のインストールは無理でも、クランクが軽く回る程度の
インストールが出来るように成る練習方法を教えますね。
用意するのは、エンジンから降ろしたクランクと、その時に外したベアリングです。
そして、クランクインストールツールとシックネスゲージを用意してください。
クランクインストールツールはインナーレースを引けるホンダ純正がベストです。
これは前記事のNTNのホームページ観て頂ければ解かる通り、
ベアリングを痛めないためです。
そして、アウターレースを引いた場合はクランクは軽く回るように成りません。
市販のインストーラーを使う場合は、インナーレースを引くために
専用のカラーを作らなければいけません。
私も市販のインストーラーを使っているのでこんなカラーを使っています。

硬度と精度が必要なので、こんなカラーでも1個3000円以上するんですよ~
他の専用工具を含めると4万円ぐらいは掛かってしまうのでこれから揃えるのは
止めた方が良いです。


左の写真のように市販のインストーラーではベアリングとの間にあるケースが邪魔で
インナーレースを引けません。
右の写真のように間にカラーを入れて、直接インナーレースに引っ張る力が
掛かるようにしてあげる必要があるんです。
この状態でクランクを引いて、練習する訳です。
ここから右側のナットを締めこんでいく訳ですが、通常のネジを締める感覚ではありません。
どのくらいナットを回せば、どのくらいベアリングが入っていくのかを身体で
憶える必要がある訳です。
理想は1/100mmづつ入れる感覚が分かればベストですが、それは初心者には
ほぼ不可能です。
そこで用意してもらうのがシックネスゲージです。


私が練習で使うのは0.15mmと0.10mmです。
ゲージにマジックで線が引いてあるのが判りますか?
ゲージがシャフトまで届いたらベアリングの外周に来るように成っています。
インストーラーを締めこんでいって、クランクウエイトとベアリングの隙間に注意します。
0.10mmのゲージは入るけど、0.15mmのゲージが入らない状態が作れれば
5/100mm精度以内でナットが回せるように成ったってことです。
初めは0.20mmと0.10mmぐらいで始めれば良いと思います。
これなら、10/100mm以内のナットの回し加減が覚えられる訳です。
実際にナットをどのくらい回せば、何mm入るか?ですが、
写真のインストーラーだと、時計の1秒の1/3ぐらいが1/100mmぐらいです。
なので、10/100mmなら約3秒ぐらいナットを回せば入ります。
30秒で1mm、60秒つまり360度回せば2mm入るってことですね。
セパレーターで入れたベアリングを外せば何度でも練習できますよね。
書くのを忘れましたが、ベアリングの装着部とシャフトを綺麗に拭いてから
作業をしてくださいね。
間に異物が入るとクランクを痛める原因に成ります。
でも、ベアリングのセンターを出して、10/100mmあるベアリングの遊びを
しっかり出す為には、1/100mm精度でのクランクインストール技術が必要で
誰にでも出来る作業ではありません。
old_kpさんの話しでは、毎回この精度でクランクをインストール出来る人は
日本に5人ほどしか居ないそうです。
ですので、1/100mm精度のインストールは無理でも、クランクが軽く回る程度の
インストールが出来るように成る練習方法を教えますね。
用意するのは、エンジンから降ろしたクランクと、その時に外したベアリングです。
そして、クランクインストールツールとシックネスゲージを用意してください。
クランクインストールツールはインナーレースを引けるホンダ純正がベストです。
これは前記事のNTNのホームページ観て頂ければ解かる通り、
ベアリングを痛めないためです。
そして、アウターレースを引いた場合はクランクは軽く回るように成りません。
市販のインストーラーを使う場合は、インナーレースを引くために
専用のカラーを作らなければいけません。
私も市販のインストーラーを使っているのでこんなカラーを使っています。

硬度と精度が必要なので、こんなカラーでも1個3000円以上するんですよ~
他の専用工具を含めると4万円ぐらいは掛かってしまうのでこれから揃えるのは
止めた方が良いです。


左の写真のように市販のインストーラーではベアリングとの間にあるケースが邪魔で
インナーレースを引けません。
右の写真のように間にカラーを入れて、直接インナーレースに引っ張る力が
掛かるようにしてあげる必要があるんです。
この状態でクランクを引いて、練習する訳です。
ここから右側のナットを締めこんでいく訳ですが、通常のネジを締める感覚ではありません。
どのくらいナットを回せば、どのくらいベアリングが入っていくのかを身体で
憶える必要がある訳です。
理想は1/100mmづつ入れる感覚が分かればベストですが、それは初心者には
ほぼ不可能です。
そこで用意してもらうのがシックネスゲージです。


私が練習で使うのは0.15mmと0.10mmです。
ゲージにマジックで線が引いてあるのが判りますか?
ゲージがシャフトまで届いたらベアリングの外周に来るように成っています。
インストーラーを締めこんでいって、クランクウエイトとベアリングの隙間に注意します。
0.10mmのゲージは入るけど、0.15mmのゲージが入らない状態が作れれば
5/100mm精度以内でナットが回せるように成ったってことです。
初めは0.20mmと0.10mmぐらいで始めれば良いと思います。
これなら、10/100mm以内のナットの回し加減が覚えられる訳です。
実際にナットをどのくらい回せば、何mm入るか?ですが、
写真のインストーラーだと、時計の1秒の1/3ぐらいが1/100mmぐらいです。
なので、10/100mmなら約3秒ぐらいナットを回せば入ります。
30秒で1mm、60秒つまり360度回せば2mm入るってことですね。
セパレーターで入れたベアリングを外せば何度でも練習できますよね。
書くのを忘れましたが、ベアリングの装着部とシャフトを綺麗に拭いてから
作業をしてくださいね。
間に異物が入るとクランクを痛める原因に成ります。
コメントの投稿
こんばんわ(^-^)/
2016年01月30日 00:19
Re: こんばんわ(^-^)/
2016年01月31日 00:24
杏さん
カタカタ音はピストンのノック音では?
ヘッドの厚みは計ったこと無いですね~
圧縮を上げると、低中速のトルクはアップしますが、高回転は回らなくなりますよ。
カタカタ音はピストンのノック音では?
ヘッドの厚みは計ったこと無いですね~
圧縮を上げると、低中速のトルクはアップしますが、高回転は回らなくなりますよ。
2016年01月31日 00:52
そうなんですね…
ヘッドに当たってるんでしょうかね?
うーん(¯―¯٥)どうしよう
暇が出来たら開けてみます!
ヘッドに当たってるんでしょうかね?
うーん(¯―¯٥)どうしよう
暇が出来たら開けてみます!
エンジン
2016年01月31日 19:13
お疲れ様です。
今日晴れたので、新エンジンのテストしました。
結果は、テストコースにてGPS測定で128㎞でした、エンジンは焼き付きの兆候も無く大丈夫だと思います。しばらくはこのままで様子をみて耐久性をみながら、PWK28の導入、駆動系を詰めていきます。
今日晴れたので、新エンジンのテストしました。
結果は、テストコースにてGPS測定で128㎞でした、エンジンは焼き付きの兆候も無く大丈夫だと思います。しばらくはこのままで様子をみて耐久性をみながら、PWK28の導入、駆動系を詰めていきます。
こんばんは
2016年01月31日 19:48
杏さん
ヘッドに当たっている音では無いですよ。
ピストンとシリンダーのクリアランスが広くなって首を振り、
ピストンスカートとシリンダーが当たる音では?
ピストンのスカートなどを加工するとクリアランスが広くなることがあります。
心当たりは?
Redbom3223さん
復活ですね。
いつかはジャイロにチャレンジして欲しいですね。
ヘッドに当たっている音では無いですよ。
ピストンとシリンダーのクリアランスが広くなって首を振り、
ピストンスカートとシリンダーが当たる音では?
ピストンのスカートなどを加工するとクリアランスが広くなることがあります。
心当たりは?
Redbom3223さん
復活ですね。
いつかはジャイロにチャレンジして欲しいですね。
2016年01月31日 22:00
スカートとシリンダーですか…
えーと、…スカッフ修正したよーな( ̄▽ ̄;)
さすが!本職にはお見通しですね。
自分でも忘れてました(º﹃º )
ありがとうございます!
えーと、…スカッフ修正したよーな( ̄▽ ̄;)
さすが!本職にはお見通しですね。
自分でも忘れてました(º﹃º )
ありがとうございます!
バイクが汚れるのが嫌なので( *´艸`)
さて、インストーラーはやはり純正工具が良いのですね…
今のエンジンを分解、組立やった時は[山田商会]サン所の工具をヤフオクで仕入れて作業しました。
ベアリングのセンター出しは、[軽く回る様に]を気にかけて組みましたが、始動直後から「カタカタカタ………」って気になる異音がしてます。
…そのまま今現在に至ります。(普通に調子良いので余り気にしてません)
その後シリンダーも開けて無いので、もういい加減に痕跡っぽい何かがあるかも?無いかも?ですが近々開けて確認してみようかと。
あ!因みにライブZX後期のヘッド単体の厚みの寸法って解りますか?
研磨の基準にしたいんです。m(*_ _)m